猫の必須アミノ酸とは?種類(タウリン等)や欠乏した時の症状を解説

鈴木さん
アミノ酸は、猫に必要不可欠なタンパク質を構成しているんですよね。
猫田
そうですね。タンパク質については他の記事でもたくさんお話してきましたが、ここではさらに細かいところを見ていきたいと思います。

アミノ酸とは

タンパク質を構成

アミノ酸とは、タンパク質を構成する有機化合物です。自然に存在する物だけでもアミノ酸は約500種類ほど見つかっています。

タンパク質は20種類のアミノ酸の配列

タンパク質は20~22種類のアミノ酸からなり、この配列を変えることで異なるタンパク質を生み出しています。猫は肉食で雑食や草食動物に比べて摂取するタンパク質量が多いので当然アミノ酸の摂取量も多いです。

必須アミノ酸とは

必要だけど体内で合成できないアミノ酸

必須アミノ酸とは、生物が体に必要かつ体内では合成できないアミノ酸のことです。

アミノ酸には、生体内で合成できるアミノ酸と生体内では合成できないアミノ酸があります。ですから体内で合成できないアミノ酸は食べ物から摂取しなければならず、これを必須アミノ酸と呼んでいます。

生体で必須アミノ酸が違う

生体内で合成できるアミノ酸とできないアミノ酸は動物によって違うため、猫や犬、人でもまた必須アミノ酸の種類は違ってきます。

人の場合は9種類、犬の場合は10種類、猫の場合は11種類が食べ物から摂取しなければならない必須アミノ酸として知られています。猫は犬や人に比べて合成できるアミノ酸の種類が少ないため、必須アミノ酸が11種類となっています。

猫の必須アミノ酸の働きと欠乏した時の症状

猫の必須アミノ酸働き欠乏
バリン・筋肉のタンパク質合成促進
・筋肉のタンパク質分解抑制
・体重減少
・嗜眠傾向
ロイシン
イソロイシン・体重減少
・嗜眠傾向
・被毛粗剛
・肉球の乾燥・ひび割れ
・歩行失調
スレオニン・エネルギー産生に関与して働く・体重減少
・拒食
・神経症状
メチオニン・被毛の主成分の構成成分として働く・脱毛
・被毛の成長の遅れ
フェニルアラニン・甲状腺ホルモンの合成に不可欠
・代謝物の合成に不可欠
・被毛と虹彩の色素になる
・歩行失調
・過度の活発性
トリプトファン・神経伝達物質として働く・体重減少
・拒食
リジン・タンパク質の合成に必要
・ヘルペスウイルスの増殖を抑制
・(排泄の減少)
・食欲低下
・拒食
ヒスチジン・細胞の構造タンパク質として働く
・神経伝達物質として働く
・体重減少
・拒食
・白内障(長期)
アルギニン・アンモニア排泄をする尿路回路の中間体として働く・白内障の進行(軽度)
・高アンモニウム血症(重度)
猫は重症化しやすい
タウリン・細胞内外へのカルシウム移動を調節
・心筋の収縮運動に必要不可欠
・胆汁酸塩の合成に必要
・心筋症
・中心性網膜萎縮
・免疫機能不全
・成長遅延
・繁殖機能低下

バリン・ロイシン・イソロイシンは3つで分岐鎖アミノ酸と呼ばれています。

猫にとって特に重要とされるタウリン

タウリンについて

必須アミノ酸の中でも猫やキャットフードの話題でよく取り上げられるのがタウリンです。

タウリンは目や心臓、肝臓、発育や成長など猫の健康維持には必要不可欠であることから、特に重要視されているアミノ酸と言えます。

猫の必須アミノ酸だと知られたのは最近

しかしタウリンが猫にとって必要だということが知られるようになったのは最近です。というのもタウリンは他のアミノ酸の定義とは外れた形をしていたため、厳密にはアミノ酸ではなかったからです。

キャットフードにはタウリンが必要量含まれている

現在ではキャットフードにタウリンが必要なことが認知され、タウリンの必要性も分かったため、総合栄養食に必要な分のタウリンは原材料や栄養添加物などで補われるようになりました。

キャットフードの栄養添加物とは?働きについて解説!合成、天然の見分け方はあるのか

2019年2月8日

そのためキャットフードにおけるタウリン不足を心配する必要はなくなりました。

しかし総合栄養食以外の、一般食やおやつなど他のキャットフードを与え続けるとタウリン不足になる可能性がありますので、キャットフードを選ぶ際には、総合栄養食を選ぶように注意しましょう。

猫の必須アミノ酸とタウリンのまとめ

猫田
以上、今回は猫の必須アミノ酸とタウリンについてまとめてきました。
  • アミノ酸はタンパク質の構成物質
  • 必須アミノ酸は生体によって違う
  • 猫の必須アミノ酸は11種類
  • 総合栄養食の場合、アミノ酸が足りなければ添加されている
鈴木さん
必須アミノ酸は11種類もあるんですね。これ把握して猫に与えるのはキャットフードでないと難しそうですね。
猫田
はい、人間や犬よりも必須アミノ酸が多い猫には、きちんと猫に向けた食事が大切であるということがわかっていただけたのではないでしょうか。