ロシアンブルー Ruccian Blue

ロシアンブルーの誕生・起源

ロシアで自然に誕生

ロシアンブルーは、ロシアで自然に誕生したとされる猫種です。ロシアのアルハンゲル島という島で誕生したとされる説もあり「アルハンゲルキャット」と呼ばれていたこともありました。

ロシアンブルーはその美しい毛並みや色、スタイルなどから特に高い身分の人間に好まれ、ロシアの皇帝もロシアンブルーを飼っていたと言われています。

ヴィクトリア女王の猫が始祖という伝説

ロシアンブルーの起源には伝説や言い伝えもあります。

その伝説によれば、ロシアンブルーはロシアで自然に生まれたのではなく、イギリスのヴィクトリア女王が可愛がっていた猫がロシアンブルーの始祖である、というのです。

このような伝説が出るほどロシアンブルーは「高貴な猫」というイメージが強いということがわかります。

一度絶滅しかけた

早い時期から人気を集めたロシアンブルーですが、一時1939年に起こった第二次世界大戦が原因で、ロシアンブルーは絶滅の危機にさらされたこともありました。

その際にロシアンブルーを絶滅させないために交配を行ったのがイギリスで、その結果ロシアンブルーの繁殖と回復に成功し、現在も当時の姿を保ったロシアンブルーを見ることができます。

「猫の恩返し」のルーン王子もロシアンブルー?

ジブリのアニメーション映画「猫の恩返し」に登場する猫の国の王子「ルーン」の猫種もロシアンブルーではないかと言われています。

毛並みや体毛の色、スタイル、王子という高貴な雰囲気からも、ルーン王子はロシアンブルーという説が強いようです。

ロシアンブルーの体・見た目の特徴

エレガントで品のある毛並み

ロシアンブルーは「ブルーコート」と呼ばれる青くグレーがかった艶やかな体毛を持った猫です。

その体毛はビーバーやアザラシなど毛皮として評価の高い動物と並ぶほどの美しさとも言われています。

ロシアンブルーの見た目はほぼ統一

様々な色の体毛を持つ猫種が多い中、ロシアンブルーの見た目は、ブルーコート × スレンダー × 短毛 × グリーン系の瞳 でほぼ統一されていると言えます。

華奢で筋肉質な締まった体つき

ロシアンブルーは華奢で細身の体型をしていますが、しなやかな筋肉がバランスよくついています。

さらに短毛種なので、美しい体のラインが際立ちます。

大人になると目の色はグリーンに

ロシアンブルーは子猫の時と成猫になった時とで目の色が変わります。

成猫になるまでは、くすんだブルーやはっきりしない色味だったりしますが、成猫になると美しく鮮やかなエメラルドグリーンの瞳になると言われています。

ロシアンブルーの性格

  • 従順(飼い主に)
  • 頭が良く賢い
  • おとなしい
  • 人見知り
  • 警戒心が強い

ロシアンブルーは賢く頭も良い上、めったに鳴くことがない大人しい猫種です。

飼い主さんや心を許した人には非常に愛情深く従順ですが、その反面、新しい人間には警戒心が強く、人見知りを発揮します。

最近ではブリーダーの活躍で懐きやすい社交的なロシアンブルーも増えてきました。

ロシアンブルーがかかりやすい病気

泌尿器科系の病気

  • 腎臓病
  • 尿路結石
  • 膀胱炎

腎不全などの腎臓病や、尿路に結石ができる尿路結石、それに伴う膀胱炎など、ロシアンブルーは泌尿器科系の病気に注意が必要です。

しかし古い種類ということもあり、遺伝性の病気や異常などは特になく、猫全てに共通する病気に気を付けていれば、病気には強いと言えます。