キャットフード勉強会 古川
ファルミナN&D(ナチュラル&デリシャス)キャットフードの口コミ評価、評判、おすすめ商品
この製品の口コミはサイト下部
本日のテーマ
イタリアのファルミナ。ベットライフシリーズとN&D(ナチュラル&デリシャス)シリーズについて猫田さんに解説してもらいましょう。
ファルミナN&Dシリーズについて
ファルミナN&Dグレインフリーは、GMOフリー、グレインフリー、高品質の動物由来の原材料が70%使用されたキャットフードとなっています。
ファルミナは自社で研究開発なども行っていますし、自社の技術と管理体勢に誇りを持っていますね!
ファルミナN&Dのラインナップ
ファルミナN&Dシリーズの商品ラインナップには下記の6種類があります。
- キヌア
- プライム
- オーシャン
- アンセストラルグレイン
- スピルリナ
- VET LIFE
グレインフリーまたは古代穀物
ファルミナN&Dの商品は、グレインフリーまたは古代穀物のみの、猫のアレルギーに配慮したラインナップになっていますね。
そうですね。同じ種類のキャットフードの中でも味が数種類あったり、成猫用・子猫用・去勢猫用など成長段階に合わせたフードが用意されていたりするので、キャットフード選びの幅が広がるのではないでしょうか。
N&D プライム チキン(ザクロ入り)成猫用
N&D
¥6,940
(2025/08/17 07:51:41時点 Amazon調べ-詳細)
穀物 | グレインフリー |
ポイント | 高タンパク
|
実売価格 | 300g:1,830円
1.5kg:6,610円 |
1kgあたり | 約4,406円 |
第一原料 | 鶏生肉、乾燥鶏肉 |
生産国 | イタリア |
メーカー | イタリア(日本) |
販売元 | ファルミナペットフーズ |
ファルミナのN&Dシリーズの中からグレインフリーのチキン&ザクロ成猫用にピックアップして、原材料や成分について見ていきたいと思います。
原材料から見る考察
チキン骨なし肉、乾燥チキン、サツマイモ、鶏脂、ザクロ、乾燥全卵、ニシン、乾燥ニシン、ニシン油、エンドウ豆繊維、乾燥ニンジン、天日乾燥アルファルファミール、イヌリン、フラクトオリゴ糖、酵母抽出物、乾燥アップル、乾燥ホウレンソウ、オオバコ、乾燥オレンジ、乾燥ブルーベリー、乾燥ビール酵母、ウコン、アロエベラゲル濃縮物、緑茶抽出物、ローズマリー抽出物、アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン、L-カルニチン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸、コリン、ベータカロテン)、ミネラル類(ナトリウム、クロライド、鉄、銅、亜鉛、マンガン、セレン)、酸化防止剤(植物油抽出トコフェロール)
ファルミナのグレインフリーキャットフード(チキン&ザクロ)は、メインに鶏生肉や乾燥鶏肉を使用しています。次いで多いのがサツマイモや卵、ニシンなどです。非常に高タンパクで、それ故に脂質の配合量も多いです。
ファルミナは、メインの肉や魚以外にも野菜やフルーツ、ハーブも沢山の種類が配合されている印象です。
そうですね。商品名にもなっているザクロを始め、アップル、オオバコ、オレンジ、ブルーベリー、アロエ、ローズマリーなど豊富な種類の食材が使用されています。
ファルミナN&D グレインフリー チキン&ザクロ 成分表
成分(保証分析値) | 粗タンパク質 | 44.00%以上 |
| 脂質 | 20.00%以上 |
| 粗繊維 | 1.80%以下 |
| 粗灰分 | 8.50%以下 |
| 水分 | 8%以下 |
| カルシウム | 1.50% |
| リン | 1.30% |
| マグネシウム | 0.09% |
| オメガ6脂肪酸 | 3.30% |
| オメガ3脂肪酸 | 0.90% |
| DHA | 0.50% |
| EPA | 0.30% |
代謝エネルギー | 100g | 398.3kcal |
ファルミナのグレインフリーキャットフードは高タンパク・高脂質という特徴がありますが、粗繊維や水分量は少ないですね。
オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の記載がありますが、このバランスについてはどうでしょうか。
オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸だけに注目してみると、3.3%と0.9%となっており、対比を見ると3.33333:1となっています。オメガ6:オメガ3の比率は5~10:1が一般的に言われているので、それに比べるとオメガ3脂肪酸が多いかなという印象です。
ただオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の割合については、まだまだどの値が良いという見解が定まっていない状態なので、不確定要素と言えます。
ベットライフシリーズについて
ベットライフシリーズ
ファルミナ社はN&Dシリーズの他にVET LIFE(ベットライフ)シリーズのキャットフードも販売していますが、ふたつのシリーズはどう違うのでしょうか。
N&Dシリーズは健康な猫に向けた総合栄養食ですが、ベットライフシリーズのキャットフードは主に病気や疾患を患った猫に向けた療法食となっています。
ベットライフの商品ラインナップ
ベットライフから発売されている療法食は12種類です。動物病院のみの販売となります。
- 消化器ケア
- 肝臓ケア
- 尿路ケアS
- 尿路ケアS/O
- 腎臓ケア
- 体重ケア
- 糖質ケア
- 皮膚ケア ー 加水分解フード
- 消化器ケア ー 高繊維
- 皮膚ケア ー 低アレルゲンポーク&サツマイモ
猫がかかりやすい病気や疾患を始め、猫の健康維持を目的とした療法食が取りそろえられていますね!
はい、今回はこの中からストルバイト(尿pH)、リーナル(腎臓の健康維持)、ウルトラハイポ(皮膚の健康維持)の3つについてご紹介して行きたいと思います。
ファルミナ ベットライフ 尿路ケアS
穀物 | コーングルテン、米、オーツ麦 |
実売価格 | 動物病院のみで販売 |
1kgあたり | 動物病院のみで販売 |
第一原料 | コーングルテン |
生産国 | イタリア |
メーカー | イタリア |
販売元 | ファルミナ |
原材料からの考察
コーングルテン、米、乾燥チキン、オーツ麦、鶏脂、魚肉加水分解物、乾燥全卵、魚油、乾燥魚肉、イヌリン、フラクトオリゴ糖、酵母抽出物、アミノ酸類(DL-メチオニン、L-リジン、タウリン、L-カルニチン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸、コリン、ベータカロテン)、ミネラル類(ナトリウム、カリウム、クロライド、カルシウム、イオウ、鉄、銅、亜鉛、ヨウ素、マンガン、セレン)、酸化防止剤(植物油抽出トコフェロール)
原材料にはコーングルテンや米、オーツ麦など穀物が多く配合されていますね。コーングルテンとはトウモロコシとは違うんですか?
コーングルテンはトウモロコシからデンプンが取り除かれている状態のものを言います。デンプンがないため、成分で見ると糖質が少なく植物性たんぱく質の含有量が多い原材料になります。
なるほど。でもそもそもストルバイト結石はキャットフードで溶かすことができるんですか?
ストルバイト結石はpH6.6以下で分解されるので、食事でpH調整をはかる方法はよく用いられます。ただし最近はストルバイト結石症の原因が「細菌感染」だとも言われており、この場合、感染症の治療を行わなければフードを変えても意味がありません。
そのためキャットフードだけで治せるとは考えずに治療の補助的な役割として考えた方がいいでしょう。
成分表
成分(保証分析値) | 粗たんぱく質 | 33.0%以上 |
| 脂質 | 15.0%以上 |
| 粗繊維 | 2.9%以下 |
| 灰分 | 6.9%以下 |
| 水分 | 8.0%以下 |
代謝エネルギー | 100g | 384.2kcal |
ファルミナ ベットライフ 腎臓ケア
穀物 | 米、コーングルテン |
実売価格 | 動物病院のみで販売 |
1kgあたり | 動物病院のみで販売 |
第一原料 | 米 |
生産国 | イタリア |
メーカー | イタリア |
販売元 | ファルミナ |
原材料からの考察
米、コーングルテン、乾燥チキン、鶏脂、乾燥全卵、魚肉加水分解物、乾燥魚肉、魚油、粉末セルロース、イヌリン、フラクトオリゴ糖、酵母抽出物、グルコサミン塩酸塩、アミノ酸類(DL-メチオニン、L-リジン、タウリン、L-トリプトファン、L-カルニチン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸、コリン、ベータカロテン)、ミネラル類(ナトリウム、カリウム、クロライド、カルシウム、鉄、銅、亜鉛、ヨウ素、マンガン、セレン)、酸化防止剤(植物油抽出トコフェロール)
こちらのキャットフードは米がメインの材料として使用されています。次いでコーングルテン、乾燥鶏肉、動物性脂肪、乾燥全卵などタンパク質源が配合されていますね。
はい、米やコーングルテンなどの穀物が多く使用されていることからアレルギーを心配される方もいるかもしれませんが、ファルミナで使用されるトウモロコシなどの原材料は遺伝子組換をされた原材料は使用していません。そのためアレルギーのリスクは低くなっています。
GMOFREEのマークによって遺伝子組換えが行われていないことを証明していましたね!
成分表
成分(保証分析値) | 粗タンパク質 | 24.0%以上 |
| 脂質 | 19.0%以上 |
| 粗繊維 | 2.6%以下 |
| 灰分 | 6.3%以下 |
| 水分 | 8.0%以下 |
代謝エネルギー | 100g | 407.3kcal |
タンパク質量がAFFCO(米国飼料検査官協会)が出している26%以上という目安より下回っていますね。
はい、腎不全などで腎臓の機能が正常に働いていない時は、タンパク質の含有量を減らして腎臓にかかる負担を減らす食事療法があります。
ただし軽度の場合は、反対に回復のために高タンパクな食事が望ましくなるので、獣医師からの指示のもと与えるべきです。
ファルミナ ベットライフ 皮膚ケア-加水分解フード
穀物 | 米でんぷん |
実売価格 | 動物病院のみで販売 |
1kgあたり | 動物病院のみで販売 |
第一原料 | 米デンプン |
生産国 | イタリア |
メーカー | イタリア |
販売元 | ファルミナ |
原材料からの考察
魚肉加水分解物、米デンプン、魚油、粉末セルロース、フラクトオリゴ糖、アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン、L-カルニチン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸、コリン、ベータカロテン)、ミネラル類(ナトリウム、カリウム、クロライド、カルシウム、リン、イオウ、鉄、銅、亜鉛、ヨウ素、マンガン、セレン)、酸化防止剤(植物油抽出トコフェロール)
原材料を見ると使用されている食材は、ほとんど米デンプンと魚(加水分解魚タンパクと魚油)ということがわかります。食物アレルギーの除外食として利用されるため使用する原材料を最小限に抑えているんですね。
加水分解魚タンパクとは、普通の魚のタンパク質とどう違うんですか?
加水分解魚タンパクとは、魚に含まれるタンパク質がアミノ酸の状態に分解されたものを言います。食物アレルギーの原因になるのは、タンパク質の「構造」にあるので、タンパク質をアミノ酸に分解することでアレルゲンではない状態で猫に摂取させることができます。
成分表
成分(保証分析値) | 粗タンパク質 | 27.0%以上 |
| 脂質 | 10.0%以上 |
| 粗繊維 | 3.5%以下 |
| 灰分 | 8.1%以下 |
| 水分 | 8.0%以下 |
代謝エネルギー | 100g | 352.9kcal |
キャットフード勉強会
Average rating: 2 reviews Apr 21, 2020
by みけ
キャットフード名: ウルトラハイポ
フード利用期間: 1か月
愛猫の年齢: 1歳から14歳の5匹
ブルーのHFからの変更で試行中とにかく食いつきはいい。ニュートロとウルトラハイポをメインに、その子の体調に合わせて、消火サポート、エイジングケアなどなど。とにかく食べてもらわないと話にならないので、ウルトラハイポは、役に立っています。
Aug 29, 2019
by 恵那
キャットフード名: ファルミナ ウルトラハイポ
フード利用期間: 1ヶ月
愛猫の年齢: 5歳
タンパク質の量が少なくて驚きましたが、意外にうちのこは気に入ったみたいでパクパク食べています。ただあまりアレルギーが改善されているようには思えず、単一の高タンパク質キャットフード似乗り換えました。タンパク質はあった方がやっぱり回復ははやい印象です。
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