キャットフード勉強会 鈴木
ファルミナN&D(ナチュラル&デリシャス)キャットフードの口コミ評価、評判、おすすめ商品
この製品の口コミはサイト下部
本日のテーマ
イタリアのファルミナ。ベットライフシリーズとN&D(ナチュラル&デリシャス)シリーズについて猫田さんに解説してもらいましょう。
ファルミナN&Dシリーズについて
ファルミナN&Dグレインフリーは、GMOフリー、グレインフリー、高品質の動物由来の原材料が70%使用されたキャットフードとなっています。
ファルミナは自社で研究開発なども行っていますし、自社の技術と管理体勢に誇りを持っていますね!
ファルミナN&Dのラインナップ
ファルミナN&Dシリーズの商品ラインナップには、
- キヌア
- グレインフリー
- パンプキン
- ローアンセストラル
があります。キヌアは新しい商品です。
グレインフリーまたは古代穀物
ファルミナN&Dの商品は、グレインフリーまたは古代穀物のみの猫のアレルギーに配慮したラインナップになっていますね。
そうですね、また同じ種類のキャットフードの中でも味が数種類あったり、成猫用・子猫用・去勢猫用など成長段階に合わせたフードが用意されていたりするので、キャットフード選びの幅が広がるのではないでしょうか。
ファルミナN&D グレインフリー チキン&ザクロ
穀物 | グレインフリー |
ポイント | 高タンパク
|
実売価格 | 1,192円(300g)
5,378円(1.5kg) |
1kgあたり | 3,585.3円 |
第一原料 | 鶏生肉、乾燥鶏肉 |
生産国 | イタリア |
メーカー | イタリア(日本) |
販売元 | ファルミナペットフーズ |
ファルミナのN&Dシリーズの中からグレインフリーのチキン&ザクロ成猫用にピックアップして、原材料や成分について見ていきたいと思います。
原材料から見る考察
鶏正肉(30%)、乾燥鶏肉(28%)、ポテト、 鶏脂肪、乾燥全卵、 生ニシン、乾燥ニシン、魚油、加水分解動物性タンパク質、エンドウ豆繊維、乾燥ニンジン、乾燥アルファルファ、イヌリン、フラクトオリゴ糖、マンナンオリゴ糖、ザクロ粉末(0.5%)、乾燥アップル、ホウレンソウ粉末、オオバコ(0.3%)、ブラックカラント粉末、乾燥オレンジ、ブルーベリー粉末、食塩、乾燥ビール酵母、ウコン(0.2%)、グルコサミン、コンドロイチン硫酸、マリーゴールドエキス、ビタミンA、ビタミンD3、ビタミンE、ビタミンC、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB2、ビタミンB6 、ビタミンB1、ビタミンH、葉酸、ビタミンB12、塩化コリン、ベータカロチン、亜鉛、マンガン、鉄、銅 、セレン、DL-メチオニン、タウリン、L-カルニチン、アロエエキス、緑茶エキス、ローズマリーエキス、天然トコフェロールエキス
ファルミナのグレインフリーキャットフード(チキン&ザクロ)は、メインに鶏生肉や乾燥鶏肉を使用しています。次いで多いのがポテトや卵、ニシンなどです。非常に高タンパクでそれ故に脂質の配合量も多いです。
ファルミナは、メインの肉や魚以外にも、野菜やフルーツ、ハーブも沢山の種類が配合されている印象です。
そうですね。商品名にもなっているザクロを始め、アップル、ほうれん草、オオバコ、オレンジ、ブルーベリー、マリーゴールド、アロエ、ローズマリーなど豊富な種類の食材が使用されています。
ファルミナN&D グレインフリー チキン&ザクロ 成分表
成分(保証分析値) | 粗タンパク質 | 44.00%以上 |
| 粗脂肪 | 20.00%以上 |
| 粗繊維 | 1.80%以下 |
| 粗灰分 | 8.50%以下 |
| 水分 | 8%以下 |
| カルシウム | 1.50% |
| リン | 1.30% |
| マグネシウム | 0.09% |
| オメガ6脂肪酸 | 3.30% |
| オメガ3脂肪酸 | 0.90% |
| DHA | 0.50% |
| EPA | 0.30% |
| グルコサミン | 1200mg/kg |
| コンドロイチン | 900mg/kg |
ファルミナのグレインフリーキャットフードは高タンパク・高脂質という特徴がありますが、粗繊維や水分量は少ないですね。
オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の記載がありますが、このバランスについてはどうでしょうか。
オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸だけに注目してみると、3.3%と0.9%となっており、対比を見ると3.33333:1となっています。オメガ6:オメガ3の比率は5~10:1が一般的に言われているので、それに比べるとオメガ3脂肪酸が多いかなという印象です。
ただオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の割合については、まだまだどの値が良いという見解が定まっていない状態なので、不確定要素と言えます。
ベットライフシリーズについて
ベットライフシリーズ
ファルミナ社はベットライフの他にもN&Dシリーズのキャットフードも販売していますが、ふたつのシリーズはどう違うのでしょうか。
N&Dシリーズは健康な猫に向けた総合栄養食ですが、ベットライフシリーズのキャットフードは主に病気や疾患を患った猫に向けた療法食となっています。
ベットライフラインナップ
ベットライフから発売されている療法食は12種類です。
- ガストロインテスティナル
→消化器の健康維持に配慮
- ヘパティック
→肝臓の健康維持に配慮
- ストルバイト
→尿pHに配慮
- ストルバイトのマネジメント
→健康な尿の維持に配慮
- リーナル
→腎臓の健康維持に配慮
- カルディアック
→心臓の健康維持に配慮
- オベシティ
→減量を必要とする猫の為に
- ダイアベティク
→糖質の制限に配慮
- ウルトラハイポ
→皮膚の健康維持に配慮
- ニュータード(オス猫)
→避妊後の雌猫の体重維持に配慮
- ニュータード(メス猫)
→去勢後の雄猫の体重維持に配慮
- ヘアボール
→毛玉が気になる猫の為に
猫がかかりやすい病気や疾患を始め、猫の健康維持を目的とした療法食が取りそろえられていますね!
はい、今回はこの中からストルバイト(尿pH)、リーナル(腎臓の健康維持)、ウルトラハイポ(皮膚の健康維持)の3つについてご紹介して行きたいと思います。
ファルミナ ベットライフ ストルバイト(尿pH)
穀物 | コーングルテン、米、オーツ麦 |
実売価格 | 1,726円/400g
4,946円/2kg |
1kgあたり | 2,473円 |
第一原料 | コーングルテン |
生産国 | イタリア |
メーカー | イタリア |
販売元 | ファルミナ |
原材料からの考察
コーングルテン、米、乾燥鶏肉、オーツ麦、動物性脂肪、加水分解動物性タンパク、乾燥全卵、魚油、乾燥魚類肉、塩化カリウム、植物油、硫酸カルシウム二水和物、炭酸カルシウム、イヌリン、フラクトオリゴ糖、マンナンオリゴ糖、塩化ナトリウム、マリゴールドエキス(ルテイン源)、(タンパク源):コーングルテン、乾燥鶏肉、加水分解及び鶏肉タンパク質、卵、魚類、(尿酸性化剤):DL-メチオニン(7g/kg)、硫酸カルシウム二水和物(5g/kg)、ビタミンA、ビタミンD3、ビタミンE、ビタミンC、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB2、ビタミンBg、ビタミンB1、ビタミンH、葉酸、ビタミンB12、塩化コリン、ベータカロチン、亜鉛、マンガン、鉄、銅、セレン、ヨウ素酸塩カルシウム、タウリン、DL-メチオニン、L-リジンHCI 、L-カルニチン、天然トコフェロールエキス
原材料にはコーングルテンや米、オーツ麦など穀物が多く配合されていますね。コーングルテンとはトウモロコシとは違うんですか?
コーングルテンはトウモロコシからデンプンが取り除かれている状態のものを言います。デンプンがないため、成分で見ると糖質が少なく植物性たんぱく質の含有量が多い原材料になります。
なるほど。でもそもそもストルバイト結石はキャットフードで溶かすことができるんですか?
ストルバイト結石はpH6.6以下で分解されるので、食事でpH調整をはかる方法はよく用いられます。ただし最近はストルバイト結石症の原因が「細菌感染」だとも言われており、この場合、感染症の治療を行わなければフードを変えても意味がありません。
そのためキャットフードだけで治せるとは考えずに治療の補助的な役割として考えた方がいいでしょう。
成分表
成分(保証分析値) | 粗たんぱく質 | 34.00%以上 |
| 粗脂肪 | 16.00%以上 |
| 粗繊維 | 1.200%以下 |
| 粗灰分 | 5.90%以下 |
| 水分 | 8%以下 |
| カルシウム | 0.80% |
| リン | 0.60% |
| ナトリウム | 0.26% |
| カリウム | 0.45% |
| マグネシウム | 0.06% |
| オメガ3脂肪酸 | 0.40% |
| オメガ6脂肪酸 | 3.10% |
| EPA | 0.10% |
| DHA | 0.15% |
ストルバイト結石の分解を目的としているので、灰分は5.90%以下と低くなっています。またカルシウムとリンとマグネシウムのバランスも申し分ありません。
ストルバイトマネジメントとの違い
ベットライフのシリーズには今紹介している「ストルバイト」の他に「ストルバイトマネジメント」がありますが、この2つのキャットフードの具体的な違いってなんでしょうか?
ストルバイトはすでにできているストルバイト結石を溶かすために与えるキャットフードですね。pH値を弱酸性に近づけ、ストルバイト結石の分解を行います。
ストルバイトマネジメントは、ストルバイト結石やシュウ酸カルシウム結石が再び形成されないように、尿のpHを正常に保つ再発防止サポートする目的があります。
ファルミナ ベットライフ リーナル(腎臓)
穀物 | 米、コーングルテン |
実売価格 | 4,298円/2kg
|
1kgあたり | 2,149円 |
第一原料 | 米 |
生産国 | イタリア |
メーカー | イタリア |
販売元 | ファルミナ |
次は腎臓の健康維持に配慮したキャットフード、リーナルについてご紹介します。緑のパッケージが印象的で「レナル」と読む方もいるようですが、正しくは「リーナル」です。
原材料からの考察
米、コーングルテン、乾燥鶏肉、動物性脂肪、乾燥全卵、加水分解動物性タンパク、塩化カリウム、乾燥魚、魚油、炭酸カルシウム、植物油、イヌリン、フラクトオリゴ糖、マンナンオリゴ糖、塩化ナトリム、グルコサミン(500mg/kg)、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、(尿アルカリ化剤):クエン酸カリウム(3g/kg)
こちらのキャットフードは米がメインの材料として使用されています。次いでコーングルテン、乾燥鶏肉、動物性脂肪、乾燥全卵などタンパク質源が配合されていますね。
はい、米やコーングルテンなどの穀物が多く使用されていることからアレルギーを心配される方もいるかもしれませんが、ファルミナで使用されるトウモロコシなどの原材料は遺伝子組換をされた原材料は使用していません。そのためアレルギーのリスクは低くなっています。
GMOFREEのマークによって遺伝子組換えが行われていないことを証明していましたね!
成分表
成分(保証分析値) | 粗タンパク質 | 24.5%以上 |
| 粗脂肪 | 20%以上 |
| 粗繊維 | 0.9%以下 |
| 粗灰分 | 5.3%以下 |
| 水分含有率 | 8%以下 |
| カルシウム | 0.6% |
| リン | 0.4% |
| ナトリウム | 0.25% |
| カリウム | 0.7% |
| マグネシウム | 0.05% |
| オメガ3脂肪酸 | 0.4% |
| オメガ6脂肪酸 | 3.9% |
| EPA | 0.1% |
| DHA | 0.15% |
代謝エネルギー | 100gあたり | 407.3kcal |
タンパク質量がAFFCO(米国飼料検査官協会)が出している26%以上という目安より下回っていますね。
はい、腎不全などで腎臓の機能が正常に働いていない時は、タンパク質の含有量を減らして腎臓にかかる負担を減らす食事療法があります。
ただし軽度の場合は、反対に回復のために高タンパクな食事が望ましくなるので、獣医師からの指示のもと与えるべきです。
ファルミナ ベットライフ ウルトラハイポ(皮膚)
穀物 | 米でんぷん |
実売価格 | 1,706円/400g
5,378円/2kg |
1kgあたり | 2,689円 |
第一原料 | 米デンプン |
生産国 | イタリア |
メーカー | イタリア |
販売元 | ファルミナ |
ベットライフシリーズから皮膚の健康維持に配慮したキャットフード「ウルトラハイポ」が販売されています。
原材料からの考察
米デンプン、加水分解魚タンパク(6,000ダルトン) 、魚油、塩化カリウム、炭酸カルシウム、第一リン酸カルシウム、食塩、マリーゴールドエキス、塩化コリン、アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン)、ビタミン(A、D3、E、C、ナイアシン、パントテン酸、B2、B6、B1、 ビオチン、葉酸、B12)、ベータカロチン、ミネラル(亜鉛、マンガン、鉄、銅、セレン、ヨウ素)、天然トコフェロール
原材料を見ると使用されている食材は、ほとんど米デンプンと魚(加水分解魚タンパクと魚油)ということがわかります。食物アレルギーの除外食として利用されるため使用する原材料を最小限に抑えているんですね。
加水分解魚タンパクとは、普通の魚のタンパク質とどう違うんですか?
加水分解魚タンパクとは、魚に含まれるタンパク質がアミノ酸の状態に分解されたものを言います。食物アレルギーの原因になるのは、タンパク質の「構造」にあるので、タンパク質をアミノ酸に分解することでアレルゲンではない状態で猫に摂取させることができます。
成分表
成分(保証分析値) | 粗タンパク質 | 18%以上 |
| 粗脂肪 | 15%以上 |
| 粗繊維 | 1.2%以下 |
| 粗灰分 | 5.3%以下 |
| 水分 | 9%以下 |
| カルシウム | 0.7% |
| リン | 0.5% |
| ナトリウム | 0.25mg |
| カリウム | 0.6mg |
| マグネシウム | 0.011mg |
| オメガ3脂肪酸 | 2.2% |
| オメガ6脂肪酸 | 0.4% |
| EPA | 0.6% |
| DHA | 0.83% |
代謝エネルギー | 100gあたり | 376kcal |
粗タンパク質の配合量は18%以上と、加水分解によって通常よりもタンパク質の量が少なく見えますが、実質的にはもっと入っていると見積もることができます。
粗脂肪は魚油などを使用して15%まで持っていっていますね。
キャットフード勉強会
Apr 21, 2020
by みけ
キャットフード名: ウルトラハイポ
フード利用期間: 1か月
愛猫の年齢: 1歳から14歳の5匹
ブルーのHFからの変更で試行中とにかく食いつきはいい。ニュートロとウルトラハイポをメインに、その子の体調に合わせて、消火サポート、エイジングケアなどなど。とにかく食べてもらわないと話にならないので、ウルトラハイポは、役に立っています。
Aug 29, 2019
by 恵那
キャットフード名: ファルミナ ウルトラハイポ
フード利用期間: 1ヶ月
愛猫の年齢: 5歳
タンパク質の量が少なくて驚きましたが、意外にうちのこは気に入ったみたいでパクパク食べています。ただあまりアレルギーが改善されているようには思えず、単一の高タンパク質キャットフード似乗り換えました。タンパク質はあった方がやっぱり回復ははやい印象です。
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