猫用ミルクは生後0~1ヶ月の子猫の母乳代わり
基本的に猫用ミルクは母乳代わりとして生後0~1ヶ月の子猫に与えます。
2019年6月に改正動物愛護法が成立したことで、ペットショップなどでの犬や猫の販売は生後56日(8週間)まで禁止になったので、飼い主さんが子猫を迎える時点でミルクを与えることはほとんどないと思います。
しかし、自宅の猫が出産した場合、母猫や子猫の健康状態が悪かったり、子猫が母乳を吸えない場合は、猫用ミルクが唯一の栄養摂取源となります。
また、子猫が離乳食からドライフードへ移行する時や、新しいドライフードに切り替える際、見知らぬ匂いのフードに対して警戒する子猫も多く、なかなか口をつけてくれないこともありますが、これまで飲んでいた猫用ミルクを混ぜることで、新しいフードへの抵抗をなくし移行がスムーズにできる場合があります。
猫用ミルクの選び方
対応年齢
猫用ミルクは商品によって対応年齢が異なります。ミルクというと子猫というイメージですが、猫用ミルクの中には、成猫用に販売されている製品もあります。
キャットフードと同じように、子猫用、成猫用、全年齢対応など愛猫の年齢や成長段階に対応しているか確認して選びましょう。
総合栄養食と一般食(副食)
子猫用のミルクを選ぶ時は、必ず総合栄養食を選びましょう。
子猫用ミルクは比較的総合栄養食が多いですが、栄養補完や食欲増進を目的した一般食の猫用ミルクも販売されています。一般食のミルクは特に成猫やシニア猫用、全年齢対応のミルクに多いのでパッケージの裏面や商品概要をしっかり確認しましょう。
成猫やシニア猫など、メインのキャットフードは別にあって、トッピングや栄養補完、食欲増進などを目的としている場合は、一般食でも問題ありません。
液体ミルクと粉ミルク
猫用ミルクには粉ミルクと液体ミルクがあります。
- 粉ミルク…粉なのでしばらくもつ。コスパが良く総合栄養食の種類が多い
- 液体ミルク…見た目牛乳パック。量も量る必要がない。総合栄養食は少ない
粉ミルクは総合栄養食の種類が多く選択肢が広いです。またコスパが良く一袋で長期間もつところも魅力。ただぬるめのお湯で溶いたり調整が必要なのでいちいち手間と時間がかかります。
液体ミルクは濃さの調整が必要なくすぐ与えられて手間がかかりません。ですが総合栄養食の種類が少なく、栄養補完食が多い印象です。また価格もやや高め。
ミルクの与え方については、以下の記事をご覧下さい。
【おすすめ】子猫に選びたい猫用ミルク
カントリーロード キトンミルク
内容量 | 130g |
価格 | 1,540円 |
主な原材料 | ミルクカゼイン、ミルクホエイ、スキムミルク、ラード、パーム油、卵黄、牛初乳、豚マローエキス、魚油、レシチン |
たんぱく質 | 37%以上 |
原産国 | 日本 |
- 子猫用総合栄養食(オールステージに対応)
- 母乳の代用や感染症に負けない体作りを目指して開発
- 合成添加物や気になる原材料が含まれていない
- 原材料の原産国をすべて記載している
カントリーロードのキトンミルクは、猫の母乳に関する研究データに基づき、母乳の代用や子猫の栄養補助、感染症に負けない体作りを目指し開発されています。
ミルクカゼインを始め、牛初乳(栄養価が高く乳糖が少ない)や豚マローエキス(豚の脊髄のコラーゲン)など珍しい原材料も使用していますが、合成添加物や気になる原材料は使用されていません。
森乳サンワールド ワンラック・キャットミルク
内容量 | 50g・270g |
価格 | 1,500円前後(270g) |
主な原材料 | 乳たん白質、動物性脂肪、脱脂粉乳、植物性油脂 |
たんぱく質 | 38%以上 |
原産国 | 日本 |
- 定番で実績もある
- コスパがいい
- 乳糖の量を調整
そうですね。森永乳業グループのペット関連の事業を行っているのが森乳サンワールドになります。幼猫用の総合栄養食(特殊調製粉乳)で乳糖を調整してあるので、胃腸が未発達の子猫にも優しいミルクとなっています。
森乳サンワールドのワンラックキャットミルクは、キャットミルクとしては定番で人気も高いので、これまでの実績やレビューなども多く見られるという点で、安心感もあるかと思います。
ロイヤルカナン FHN ベビーキャットミルク 300g ※
内容量 | 300g |
価格 | 1,700円前後(270g) |
主な原材料 | ミルクプロテイン、動物性脂肪、乳清タンパク、大豆油、コプラ油、魚油(DHA源)、フラクトオリゴ糖、大豆レシチン |
たんぱく質 | 31.0%以上 |
原産国 | フランス |
- 大手ペットフードメーカー
- 認知度や信頼性が高い
- 香料を使用
- 合成酸化防止剤(BHA・没食酸プロピル)
療法食や総合栄養食の種類も多いので、当然子猫用のミルクも販売しています。獣医師が多く在籍しており、メーカーとして信頼性も高いと思います。
ただ※合成酸化防止剤のBHAや没食酸プロピル、香料が含まれているので、個人的にはあまりおすすめはしていません。
【一般食】栄養補完を目的とした猫用ミルク
キャッティーマン
キャッティーマンから販売されている猫用ミルクは、1歳までの成長期用、7歳からのシニア用、乳酸菌プラス、全猫種用の4種類があります。年齢や目的に合わせて種類が選べ、紙パックに入っているので与える時も簡単です。
ワンラック シニアミルク
ワンラックから販売されているシニアミルクは名前の通り高齢猫向けの粉ミルクで、シニア用にリンやタンパク質が控えられています。1缶で1,482円と試しやすい価格です。
ヤギミルク
オランダ産のヤギのミルクをしようした犬猫用ミルク。犬にも使えるので、犬と猫の両方を飼育されている方も利用しやすいかと思います。無調整の100%無添加なヤギミルクで、高齢猫や妊娠授乳期など高栄養なものが求められる猫にもおすすめです。
ネコちゃんの牛乳 成猫用
ドギーマンが販売する成猫用の牛乳は、人工着色料や香料、防腐剤を不使用にしたオーストラリア産の牛乳で、乳糖も含まれていません。200mlを3個で1000円なので、安くはありませんが、キャップ付きで開封後の冷蔵庫保存もしやすいかと思います。
猫用ミルク一覧
猫用ミルク | 形状 | 気になる原材料 |
---|---|---|
森乳サンワールド ワンラック・キャットミルク | 粉 | 動物性脂肪 |
ロイヤルカナン FHN ベビーキャットミルク | 粉 | 大豆レシチン BHA 没食子酸プロピル |
ニチドウ ベビーミルク | 粉 | 動物性油脂 |
森永サンワールド ワンラックゴールデンキャットミルク | 粉 | - |
森永サンワールド ワンラック プレミアムキャットミルク | 粉 | - |
Dr.PRO ベビーミルク | 粉 | - |
カントリーロード キトンミルク | 粉 | - |
つくばキャットミルク 業務用粉牛乳 | 粉 | - |
キャティーマン ねこちゃんの国産牛乳 | 液体 | 亜硫酸塩 |
ドギーマン ねこちゃんの国産牛乳 | 液体 | 亜硫酸塩 |
エスビラック リキッド猫用 | 液体 (缶) | レシチン カラギーナン(増粘安定剤) |
国産プレミア やさしいミルク | 液体 | コーンシロップ 乳化剤 |
クリニカル プロ クリニカル キャット ミルク | 粉 | 酸化防止剤(BHT) 乳化剤 |
ミオ 子猫のミルク | 粉 | 大豆たんぱく 乳化剤 |
まとめ
はい、ただ離乳以降、健康な猫には、基本的にドライフードを与えた方が歯周病対策や肥満対策にはよろしいかと思います。また、どうしてもドライフードが難しい場合はウェットフードという選択肢もあります。
下記ではドライフードとウェットフードのおすすめ商品を紹介しているので、合わせてご検討いただければと思います。