キャットフードの危険な合成添加物、安全性が高い天然添加物を解説

猫田
ャットフードに添加物を使う場合、ペットフード安全法で表示が義務付けられています。
パッケージの裏面や側面を見ると、キャットフードにどんな添加物が使われているか確認することができます。
鈴木さん
ただ、キャットフードの表示を見ても「どの成分が有害なのか分からない」「本当に悪い物が入っていないのか不安」という方も多いと思います。私も未だに知らないことが沢山ありますし…。
猫田
確かに栄養学や添加物への知識は身につけようと思っても、ちょっと頭に入りにくいですよね。

キャットフードの添加物

添加物とは

添加物とは、品質を保ち、味や風味を整えるために加えられる物質の総称です。

酸化を防ぐ、細菌が増殖するのを防ぐ、香り付けをする、色や味を整える、質感を調整する、など製品によって様々な目的で添加物は使用されます。

添加物の種類

  • 酸化防止剤
  • 着色料
  • 甘味料
  • 香料
  • 保存料
  • 栄養添加物

添加物は様々な目的があって入れられるため、種類も何十種類とありますが、その中でもキャットフードに使われやすい添加物を紹介します。

ドライとウェットの添加物

開封後も開け閉めを繰り返しながら長期間保存されるため、ドライフードは品質を保つ酸化防止剤、防腐剤、保存料や、損なわれた栄養を補う栄養添加物がよく使用されます。

ウェットフードは質感を調整する増粘安定剤や乳化剤など添加物や、嗜好性を高める香料や調味料が多く使用される傾向にあります。

危険な合成酸化防止剤

キャットフードの酸化防止剤
  • ブチルヒドロキシアニソール(BHA)
  • ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)
  • 没食子酸プロピル
  • エキトシキン

キャットフードの避けたい酸化防止剤と安全性が高い酸化防止剤

2020年3月19日

発がん性や染色体異常

BHAやBHT、没食子酸プロピルには、発がん性や催奇形性、生殖機能への影響や問題が指摘されています。

食品にも昔から利用されているので、私達にとっては身近にある添加物ですが、猫は人より小さな体であることから、人より受ける影響が大きいのではないかとも言われています。

食品に使用不可の添加物

エキトシキンは日本国内の食品には使用不可となっていますが、飼料添加物への使用は可能なので、ペットフードにも使用することができます。

少量であれば猫の健康上でも問題ないと言われていますが、わざわざこれらの添加物が含まれているキャットフードを購入する必要はないと思います。

安全性の高い酸化防止剤

安全な添加物として挙げられるのは、ローズマリーエキスやトコフェロール(ビタミンE)、クエン酸などがあります。近年は猫の身体に与える影響をなるべく少なくするため、酸化防止剤に自然の材料から作られた添加物を利用したキャットフードも販売されるようになっています。

添加物が使われているキャットフードを購入する時は、このような添加物を酸化防止剤に使ったものを選ぶのがおすすめです。

危険な合成着色料

キャットフードの合成着色料
  • 赤色102号
  • 赤色106号
  • 黄色5号
  • 青色1号

キャットフードの合成着色料とは?危険性と猫に与える影響

2016年12月5日

アレルギーの原因、発がん性

合成着色料は猫のアレルギーの原因になりやすい、発がん性がある、など体に様々な影響が懸念され、危険と言われています。

他の添加物は、品質や風味を保つなど、猫にとってメリットとなる点がありますが、着色料にいたっては見た目を良くして「売れるようにするため」の添加物で、猫にとって良い点がないので、不使用のものが望ましいです。

国内で生産されるキャットフードの中には、海外では禁止されている危険な合成着色料を使用してキャットフードを製造していることもありますので、注意深くチェックしてみてください。

危険な合成調味料

キャットフードの合成調味料
  • グルタミン酸
  • グリシリジン
  • コーンシロップ

合成調味料は、猫の好みの味や風味に仕上げて食いつきや嗜好性を高める目的で使用される添加物で、甘味料や香料と表記されることもあります。猫がキャットフードを飽きずに沢山食べられるように工夫されています。

しかし食べ過ぎることで、体の中の栄養バランスが崩れ、高血圧や肥満の原因になったり、痒み、しびれ、便秘などを引き起こすこともあります。そのような添加物に頼らず食いつきが良いキャットフードを作ることもできるので、なるべく使われていない方が猫の身体に優しいと言えます。

調味料 キャットフード

キャットフードの調味料。使用目的と避けたい化学調味料、調味料を使ったフードも紹介

2019年8月12日

栄養添加物は危険?安全?

キャットフードの栄養添加物
  • ビタミン類
  • ミネラル類
  • アミノ酸類など

キャットフードの原材料だけでは補えない栄養分を成分として加える添加物で、栄養強化剤とも呼ばれます。

キャットフードの原材料欄に記載されている栄養成分(ビタミンやタウリンなど)は栄養添加物にあたります。

栄養添加物にも合成と天然がありますが、成分名だけの記載では合成か天然かを判断することができません。

キャットフードの栄養添加物とは?働きについて解説!合成、天然の見分け方はあるのか

2019年2月8日

合成添加物と天然添加物

実はキャットフードに使われている添加物、食品も含めそうなのですが、合成添加物と自然由来の天然添加物の2種類があります。

合成添加物(指定添加物)

合成添加物とは、化学合成によって作られた添加物で、本来自然の中には存在しない物質です。食品においては指定添加物に登録されています。

化学合成でつくられた添加物は、人の手によってつくられたものなので、使用されるようになってから日が浅く、長期間の服用でどのような影響が出るのか確認されていません。

人でも分からないわけですから、猫や動物が服用した場合にどのような副作用や体への影響が出てくるのか分からないため、合成添加物は避けられることが多いです。

天然添加物(既存添加物)

天然添加物とは、元々自然に存在している添加物で、天然由来の物質から抽出した物質です。食品においては既存添加物に登録されています。

自然由来の添加物は、古くから人が食べたり利用してきた長年の実績があることから、人間や動物に優しい添加物として基本的に安全と言われています。

ただ間違えてはいけないのは、必ずしも合成だから危険、天然だから安全というなわけではないということ。

食品にも使われている添加物は、きちんと安全性を何度もチェックされてから使用されているので、かえって安心という見解もあります。天然添加物は安全な物が多いですが、元々ある物質なので合成添加物よりも安全性へのチェックが少なく、天然添加物から発がん性が発見されたこともあります

キャットフードの添加物まとめ

  • 添加物には様々な目的で加えられる
  • 発がん性、変異原性、アレルゲンなど問題が認められる添加物もある
  • 合成か天然かだけで安全性は判断できない
鈴木さん
自然由来が安全、化学合成が危険、と安易に決められるわけではないんですね。
猫田
はい、キャットフードを購入する時には、使われていることを覚えておき、なるべく危険と言われる添加物を使われていないものを選びましょう。
鈴木さん
なるほど…。では添加物すべてを避けるのではなく、危険と言われる添加物を避けるということが大切なんですね。

 

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2018年9月3日

ABOUTこの記事をかいた人

【監修・執筆】鈴木利奈

一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。