キャットフード勉強会 鈴木
ファーストメイト(First Mate)の口コミ評価、評判、おすすめ商品を徹底解剖!
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本日のテーマ
グレインフリーでは、ここ十数年で流行となり、今ではかなりメジャーになりましたが、ファーストメイトはなんと1995年からすでにグレインフリーフードを開発していたグレインフリーの先駆けのペットフードメーカーです。
今回はそんなファーストメイトのキャットフードについて猫田さんに解説してもらいたいと思います。
ファーストメイト(First Mate)は養殖サーモン用のエサを製造する企業だった
ファーストメイト(First Mate)は、1989年に漁師だったマイケルフローリアンがサーモンの養殖業として創業した企業で、当時は「タプロウベンチャー社」という会社名でした。
ペットフード製造をする前は魚の養殖をしていたんですね。そこからどうしてペットフードの製造へ変わっていったのでしょうか?
きっかけは、サーモン養殖のために飼育されていた番犬たちです。マイケルフローリアンのつくるサーモン用につくったエサがあまりに美味しかったことから、番犬たちが保管していたサーモンのエサまで盗み食いするようになってしまいました。
そこで、困った養殖場のオーナーは、魚用のエサに手をつけないよう、マイケルに番犬用のフードを作ってほしいと依頼しました。この番犬用ドッグフードを作ったことがきっかけで、現在のファーストメイトペットフードが誕生しました。
創業して間もない頃はカナダの小さな工場からのスタートでしたが、現在はバンクーバーに大規模な工場を構えるペットフードメーカーに成長し、100%自社工場にて生産を行っています。
1995年にグレインフリーレシピをいち早く開発していた!
ファーストメイトは子猫から成猫まで全成長段階で与えることが可能なオールステージキャットフードで、1995年当時からグレインフリーレシピだったそうですね!
そうですね。1995年当時は穀物でペットフードのコストを抑えるのが当たり前だったので、そんな時代の中でグレインフリーを採用したファーストメイトは、他のメーカーより一歩抜きん出たメーカーと言えるかもしれません。
ファーストメイト チキンウィズブルーベリー
穀物 | グレインフリー |
実売価格 | 2,799~円/1kg
4,276~円/1.8kg |
1kgあたり | 2,799円 |
第一原料 | チキンミール |
生産国 | カナダ |
メーカー | カナダ |
販売元 | ファーストメイト |
紫のパッケージのファーストメイトチキンウィズブルーベリー。チキンがメインテイストとなっているキャットフードです。カナダでのびのびと育ったニワトリの肉を使用しています。
原材料からの考察
チキンミール、ジャガイモ、鶏脂肪※(保存用に混合トコフェロールを使用)、ブルーベリー、DL メチオニン、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、銅、ヨウ素酸カルシウム、炭酸コバルト、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン類(ナイアシン、チアミン硝酸塩、D-パントテン酸カルシウム、リボフラビン、ピリドキシン塩酸塩、葉酸、ビオチン、ビタミンB12、ビタミンE、ビタミンA、ビタミンD3)、塩化カリウム、 プロピオン酸カルシウム、タウリン、酵母エキス(プレバイオティクスの原料)、ケール、グルコサミン塩酸塩
チキンウィズブルーベリーの原材料をみると、使用されている原材料がシンプルであることがお分かりいただけるのではないでしょうか。原材料を少なくシンプルにしているということで、猫のアレルギーのリスクを低くすることができます。
本当ですね!原材料らしいものはチキンミール、ジャガイモ、鶏脂肪、ブルーベリー、DLメチオニンくらいですね。
では鶏脂肪に使用している保存用の混合トコフェロールについてはどうでしょうか。
混合トコフェロールは天然の保存料(酸化防止剤)で、酸化や腐敗を防いでくれる働きがあります。混合トコフェロールはビタミンE、ビタミンCで作られているのでキャットフードに含まれていても問題はありません。
成分表
成分(保証分析値) | 粗タンパク質 | 36%以上 |
| 粗脂肪 | 16%以上 |
| 粗繊維 | 4%以下 |
| 水分 | 10%以下 |
| 灰分 | 8%以下 |
| カルシウム | 1.8%以上 |
| リン | 0.9%以上 |
| マグネシウム | 0.089%以下 |
| グルコサミン | 100mg/Kg以上 |
代謝エネルギー | 100gあたり | 353kcal |
粗タンパク質が36%以上で高タンパクになっていますね。さらにこの36%のタンパク質のうち92%は鶏肉から摂れるタンパク質と記載されていますよ。
はい、ファーストメイトのキャットフードは含まれるタンパク質の92%が鶏肉から摂れるタンパク質で構成されているので、猫によって消化しやすい動物性タンパク質が多いところがポイントですね。
タンパク質は基本的に肉や魚といった動物性の原材料から摂れるものではないんですか?
キャットフードの中には動物性タンパク質では足りない分を、豆や穀物など植物性タンパク質で補っていることもあります。植物性タンパク質も悪いわけではありませんが、消化の際にアンモニアを発生させることからメインのタンパク質は動物性のものが良いと言われています。
なるほど、だから鶏肉がタンパク質の92%を占める点がポイントになるわけですね。
ファーストメイト パシフィックオーシャンフィッシュウィズブルーベリー
ファーストメイト パシフィックオーシャンフィッシュウィズブルーベリー
穀物 | グレインフリー |
実売価格 | 2,900円/1kg
4,860円/1.8kg |
1kgあたり | 2,900円 |
第一原料 | チキン |
生産国 | カナダ |
メーカー | カナダ |
販売元 | ファーストメイト |
続いてご紹介するのは、太平洋で摂れる魚をメインに仕上げたパシフィックオーシャンフィッシュウィズブルーべリーについて見ていきましょう。
関係ないですが、すごく名前が長いですね…(笑)
原材料からの考察
太平洋産魚ミール、ジャガイモ、鶏脂肪※(保存用に混合トコフェロールを使用)、ブルーベリー、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、銅、ヨウ化カルシウム、炭酸コバルト、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン類(ナイアシン、チアミン硝酸塩、D-パントテン酸カルシウム、リボフラビン、ピリドキシン塩酸塩、葉酸、ビオチン、ビタミンB12、ビタミンE、ビタミンA、ビタミンD3)、塩化コリン、プロピオン酸カルシウム、DL メチオニン、タウリン、酵母エキス(プレバイオティクスの原料)、ケール、グルコサミン塩酸塩
太平洋産の魚ミールを使用していますが、実は原材料は上で紹介したチキン味のキャットフードとそこまで大きく違いません。
確かにチキンミールが魚ミールに変わっただけで、ジャガイモや鶏脂肪、ブルーベリーといった食材は同じですね。
はい。あと違う点と言えばDLメチオニンがチキンよりも量が少なくなった位でしょうか。
DLメチオニンってなんですか?
DLメチオニンとはタンパク質の構成成分であり、必須アミノ酸の一つです。下部尿路の健康維持をサポートするためのサプリメントなどにも配合されています。
メチオニンは魚に多く含まれているため、おそらくこちらの魚メインのキャットフードでは配合量を少なくしているのだと思われます。
成分表
成分(保証分析値) | 粗タンパク質 | 42%以上 |
| 粗脂肪 | 18%以上 |
| 粗繊維 | 3%以上 |
| 水分 | 10%以下 |
| 灰分 | 6%以下 |
| カルシウム | 1.9%以上 |
| リン | 1.2%以上 |
| マグネシウム | 0.089%以下 |
| グルコサミン | 100mg/Kg以上 |
代謝エネルギー | 100gあたり | 370kcal |
他のキャットフードを見ると灰分は大体7~8.5%くらい配合されていますが、こちらの魚のキャットフードは6%以下ということでミネラル(灰分)を控えている印象を持ちました。
ミネラルを控えると猫の体にどんな影響が出るんですか?
ミネラルはバランスが摂れていなかったり多すぎたりすると猫の下部尿路疾患の原因になります。
ファーストメイトの魚のフードはミネラルが少なく、公式サイトを見ても下部尿路の健康維持をサポートするとあるので、猫の下部尿路関連の病気に配慮されたレシピだと思います。
ファーストメイトまとめ
- もともと養殖サーモン用のエサの製造業の会社
- 1978年創業の老舗ペットフードメーカー
- グレインフリーかつ低アレルゲンキャットフード
- シンプルな原材料
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