本日のテーマ

カナガンはイギリス産でチキンを60%使用した高タンパク質なグレインフリー(穀物不使用)キャットフードで、イギリスのGAペットフーズ社によって製造され、日本の株式会社レティシアンが正規代理店として輸入販売行っています。
カナガンについて調べていると、レティシアンの情報やアフィリエイト批判が目につくので、カナガンに関する中立的な意見や情報を猫田さんに伺おうと思います!
目次
カナガンを製造しているイギリスはトップクラスの動物愛護国
実際に製造元のイギリスのGA社に足を運びました

カナガンを製造するイギリスは世界トップクラスの動物愛護先進国です。当然ペットフードに関する考え方や管理・製造方法は一歩先を進んでいます。
カナガンを製造するGAペットフード社に関しては、実際にイギリスまで赴いて現地の様子や工場について調査してきたこちらのカナガンの紹介ページ(ペットフードの学校)でも詳しくお話されています。


イギリス産と他国のフードはそんなに違う?




日本ではペットフードに対して、売上げやコスト、小売店や卸などの力が大きく、本当の意味で猫や犬主体で考えられる体制にはまだ遠いと思います。
実際にイギリスに出向いて現地を肌で感じたマッサンにお話を聞くと、日本国民の動物愛護精神は、法律なども含め動物やペットへの考え方にだいぶ差を感じたそうです。
合わせて「日本の愛護精神がイギリスと同レベルにまでなるというのは、まだ想像できません」とも言っていました。

イギリスは日本よりずっと高いんですね。製造や管理が自然と厳しくなっていくのも納得です!
カナガンキャットフード チキン
穀物 | グレインフリー |
ポイント | ・新鮮な肉原料とハーブ類 ・動物性たんぱく源60%以上の高たんぱく |
実売価格 | 1.5kg:5,038円円(税込) |
1kgあたり | 1.5kg:約3,358円(税込) |
第一原料 | 乾燥チキン |
生産国 | イギリス |
メーカー | イギリス |
販売元 | 株式会社レティシアン |

チキンをメインにした全年齢対応の総合栄養食で、容量は1.5kgです。公式サイトの他、Amazonや楽天でも購入できますが、定期購入の場合は公式サイトからの購入が最もお得ですね。
2021年にリニューアルが行われましたが、以前と大きな違いはないようです。
原材料からの考察(新旧レシピ)
バランスの良い&高タンパク質

カナガンチキンは高タンパク質なキャットフードとなっています。乾燥チキン35.5%、チキン生肉25%で、チキンの動物性タンパク質だけで60%を占めています。また、高価な乾燥全卵が4%入っているのも高ポイントですね。猫の食事らしい原材料、成分バランスになっています。
リニューアル前と使用している原材料はほとんど変わっていません。配合の調整が行われただけなのかもしれませんね。

カナガンは、日本で販売されている他のグレインフリーキャットフードと比べてどこが優れているんですか?

一番はバランスだと思います。高タンパク高脂質、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸のバランスも良く、カルシウム・リン・マグネシウムの配合比率のバランスも良い。猫に必要なタウリンも丁度よく配合され、とくに欠点らしいところがない点かもしれません。
そして豆類を使用していないところもポイントです。
豆類も不使用の正真正銘のグレインフリー


そういうわけではありません。ですが、ここまでのグレインフリーは他ではあまりないという点で徹底していると思います。
カナガンが意図して豆類を入れなかったかはわかりませんが、日本の広義の意味では、豆類は穀物に含まれることになっています。
海外では「豆類は豆類」、「穀物は穀物」と完全に分けて考えられるので、偶然だとは思いますが、カナガンは豆類も不使用のため、日本語の意味に当てはめても正真正銘のグレインフリーとも言えますね。


豆類は植物性たんぱく質を含む豊富な栄養があり、非常に優れた原材料なのですが、大豆アレルギーなど種類によってはアレルゲンとなる物質がある場合があります。そのため、大豆や豆類にアレルギーが出る猫には高ポイントになると思います。
ただ同じ豆類でも、グレインフリーフードではほとんどアレルゲンを含まないエンドウ豆が使用されることが多いので、他のグレインフリーキャットフードと比べてカナガンに大きなアドバンテージがあるわけではないですね。


カナガンは植物性タンパク質が豊富な豆類を含んでいないので、含有たんぱく質のほとんどが動物性タンパク質であることが見てとれます。猫にとって、植物性たんぱく質より動物性たんぱく質の方が吸収率が高いですから、メリットとして大きいのではないかと思います。
逆に豆類でタンパク質を補っている製品は悪いということではありませんが、成分表示のタンパク質含有量よりは吸収率の面を考えると、やや少なめに見積もった方がいいかもしれませんね。
カナガンチキンの成分(栄養バランス)
成分(保証分析値) | たんぱく質 | 34%以上 |
脂質 | 16.7%以上 | |
粗繊維 | 3.25%以下 | |
粗灰分 | 10.7%以下 | |
水分 | 8%以下 | |
オメガ6脂肪酸 | 2.99% | |
オメガ3脂肪酸 | 0.82% | |
カルシウム | 1.58% | |
リン | 1.1% | |
エネルギー | 405kcal/100g |


カナガンチキンは旧レシピではタンパク質が37%、脂質20%と、高タンパク高脂質な食べ応えのあるレシピでしたが、リニューアル後ではタンパク質が34%、脂質が16.7%に抑えられています。それに伴い、肉類に多く含まれるリンも減少しています。代わりに食物繊維(粗繊維)が1.75%増、水分が1%増、灰分が2.2%増えました。
タンパク質量とともに脂質量が減ったのでヘルシーになったのかと思いきや、カロリーは高くなっているので、成分値には記載されていない炭水化物量(糖質)が増えたと考えられます。

原材料の種類はほとんど変わっていないのに、成分はかなり変化がありましたね。タンパク質が減ってしまったことは残念です。リンは抑えられて通常くらいの値に戻ったような感じでしょうか。

そうですね。タンパク質や脂質が低下したのにも関わらず、カロリーが増加しているので、おそらく炭水化物の占める量が以前より増えたのだと予想できます。
オメガ6とオメガ3のバランス(オメガ6:オメガ3=3.64:1 ややオメガ3脂肪酸が多め)など変わらない部分もありますが、個人的に以前のレシピよりもパワーダウンしたレシピのように感じます。
カナガン デンタルキャットフード
特許取得のデンタルケア成分を使用

カナガンのチキン以外の種類として登場した「カナガンデンタル」。カナガンチキンと同様、イギリス産でグレインフリーのキャットフードです。

画像引用元:カナガン デンタル
カナガンチキンと大きく違うのは、口腔内ケアを目的とした「デンタル」キャットフードという点です。


カナガンデンタルの売りとして押し出されているのが、国際的な特許を取得した「プロデン・プラークオフ」。プロデン・プラークオフとは犬猫兼用のデンタルサポートケアを目的につくられたもので、口臭改善やプラーク(歯垢)の減少効果が得られると言われていて、サプリや製品としても販売されています。
プロデン・プラークオフは「アスコフィラムノドサム」というノルウェーで発見された天然の海藻を使用していて、世界40カ国で特許を申請していて日本でも特許を取得しています(日本特許第4648611号)。

具体的な効果や働きの記載がほとんどない

ただ気になるのは、広告や公式サイトなどを見ても歯や口腔内トラブルに対する効果やデンタルケアの具体的な根拠についてはイマイチはっきり書かれていないことです。


総合栄養食は、療法食や薬ではないので、治したり予防できると記載できません。
カナガンでは歯や口腔内への働きについて言及していませんが、他のアフィリエイトサイトに「特許を取得したこういう成分をつかっているからきっと歯や口腔内トラブルにこんな効果がある!予防ができる!」と書かれているので、期待値が上がりすぎることが懸念されます。
甲状腺疾患のある猫や妊娠中・授乳中の猫にはNG

カナガンデンタルでなにか注意点はありますか?

プロデン・プラークの海藻成分はヨウ素が多いため、甲状腺疾患のある猫や妊娠中・授乳中の猫には与えないよう記載がありました。

ヨウ素は甲状腺ホルモン合成や、細胞活動、エネルギー代謝などに必要な栄養素ですが、甲状腺疾患のある猫や、妊娠授乳中の猫には使用を控えるよう記載されているので注意しましょう。
カナガン キャットフード サーモン

カナガンの輸入販売元である株式会社レティシアンが販売していたブランド「シンプリーキャットフード」はカナガンと統合となり、カナガンキャットフードサーモンとして販売されています。
従来のシンプリーを利用していた方は、後継商品としてカナガンを検討すると良いでしょう。
原材料からの考察





カナガンキャットフード サーモン 成分表
成分(保証分析値) | たんぱく質 | 31%以上 |
脂質 | 18%以上 | |
粗繊維 | 3.7%以下 | |
灰分 | 10.6%以下 | |
水分 | 9%以下 | |
オメガ6脂肪酸 | 2% | |
オメガ3脂肪酸 | 2.8% | |
カルシウム | 1.7% | |
リン | 1.1% | |
エネルギー | 407kcal/100g |
イギリス現地のカナガンは3種類の味




日本ではあまり流行らなそうですが、カナガン カントリーゲームはアヒル、鹿肉、うさぎの肉といくつかの動物の肉原料を使用したキャットフードですね。ただこれがまた凄いんですよ。
カナガン カントリーゲーム 原材料からの考察

画像引用元:カナガン 公式サイト

カナガン カントリーゲームは動物性の材料を70%以上も含んでいます。もちろんグレインフリーです。
しかし私でも、アヒル&鹿肉&うさぎのキャットフードを日本へ輸入するかといわれると悩みますね。どれだけ日本人に需要があるかが難しい点です。
カナガン カントリーゲーム 成分表
成分(保証分析値) | たんぱく質 | 37.5%以上 |
粗脂肪 | 14% | |
粗繊維 | 3% | |
灰分 | 9.2% | |
水分 | 7% | |
オメガ6脂肪酸 | 1.97% | |
オメガ3脂肪酸 | 0.75% |
カナガンキャットフードの購入について

カナガンは安いキャットフードではありません。プレミアムフードとして高品質を売りにしているので、価格もそれなりの設定をしています。


定期購入は10%~20%OFFになるので、継続的にカナガンを購入する予定の方は定期コースがおすすめです。一度試してみたい方は、解約手続きが必要ない単品購入もいいのではないでしょうか。
ちなみに、2025年12月より価格改定するというお知らせが公表されています。
株式会社レティシアンの親会社はチーズやワインの輸入会社

株式会社レティシアンは、チーズやワイン事業を手がける親会社である株式会社オーダーチーズのペットフード事業部です。代表取締役は四方祥樹さんで、ペットフードメーカーで顔出ししている数少ないうちの一人です。
レティシアンはカナガンキャットフードの他にも、
- ジャガーキャットフード
- アランズキャットフード
- ネルソンズキャットフード
- カナガンドッグフード
- リリーズキッチン
- モグニャン(オリジナル商品)
- モグワン(オリジナル商品)
などの輸入販売や、オリジナルの自社商品を販売しています。


これまで店頭で都度購入が一般的だったペットフード業界で、定期購入をメインに通信販売を展開する形をつくった先駆けの企業と言えます。
レティシアンのアフィリエイト利用について






いえ、上でもさんざん紹介してきましたが、私もカナガンの原材料や成分をチェックして、実物も手に取って何度か愛猫に与えてみましたが、カナガンは実際にいいキャットフードだと思います。
ネット上では持ち上げられている感が凄く、必ずしもランキングで第1位になるほどかと言われると悩みどころですが、このレベルになってくると愛猫に合う、合わないの問題だと思いますね。

カナガンやレティシアンの最新ニュース
GRANDS(グランツ)販売のシー・コネクトを提訴



そうなんです。さらに令和1年10月18日、今度はグランツを販売するシー・コネクトから株式会社レティシアンに対して妨害行為を理由として、損害賠償請求訴訟を提起しました。著作権侵害の事実も否定しており、「毅然とした態度で臨んでまいります」とコメントを発表しています。(引用元:株式会社レティシアンに対する訴訟提起について – シー・コネクト)
しかしその後、グランツキャットフードは大幅なリニューアルを行い、以前とは全く異なったイメージの広告や公式サイトに変わり、この件は終結したようです。
【過去の異物混入】2018年8月10日 モグワンに青塗料が混入

平成30年8月10日付けモグワンで青い粉末状の塗料混入がありました。口にしてもただちに重篤な健康被害が出る毒性はないとしていますが、体内で消化されずに消化器官等に負担となる可能性が考えられると記されています。
モグワンはカナガンと同じ工場で製造されています。ドッグフードとキャットフードが同ラインで製造されているかなどはわかりません。公式サイトでは「弊社取扱の他商品については問題ございませんので、ご安心いただけますようお願い申し上げます。」とアナウンスされています。

カナガンキャットフード まとめ
- 日本でのブランディングに成功しているイギリスのカナガン
- 実際に原材料や製造行程は高評価のキャットフード
- イギリスではチキン、サーモン、カントリーゲームの3種類が販売されている
- どの製品もグレインフリーで高たんぱく

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姉妹の黒猫が2匹いますが、高価なので、あえて定期購入の期間を伸ばしたりして、その間、他社のキャットフードをあげています。違いは、食が細いほうの子はカナガンを食べるとやたらと元気よく走り回ります。そして高級猫のように毛艶がものすごく良くなります。吐き戻しもあまりありません。合ってるみたいです。もう一人の食欲がある方の子は、一気ぐいした時、吐きます。毛艶はしっとりしてきます。ただ二人ともウンチがコロコロしたものになり、匂いもします。
下痢しがちだったけどカナガンにして割と調子よくなった感じします。悪い口コミ多いけどわたしは気に入った!
我が家の猫様はチキンより魚が好きだからカナガンもあんまり食べてくれなかった。魚系のプレミアムフードあんまりないから日本でもサーモン販売してくれないかなー。
カナガンはいいぞ。肉が多いからよく食べるし、袋やぶるくらいパワフルになった。だが糞便が緩くなった。もうちょっと食物繊維が多いものを求める。
お友達のおすすめで買ってみました!アレルギー持ちの子なのでグレインフリーで高タンパクなキャットフードを与えられて満足です!皮膚の炎症も少しずつですが改善してきているように思います!
いままで穀物メインのキャットフードを与えていましたが、カナガンに変えてからかなり調子がよくなりました。毛の艶が良くなったのが一番うれしいです。
2週間でだんだんと食べなくなってきていて、ローテするか悩んでいます。下の方も書いているように特に大きな変化はありません。よく聞くように若干うんちがゆるくなった感じはありますが、普通のキャットフードと大差はないように感じます。もっと即効性があるかと考えていましたがそうではないようです。
購入して半年経つけど、驚くほど変化なし(笑)前のキャットフードと似たような材料のキャットフードを選んだからってのもあると思うけど期待していた分すこしがっかり。でも特に体調に問題が出たわけではないから買い続けてる(笑)
カナガンに変えてからは体つきもしっかりしてきていいと思います。かなり体つきが健康になった感じがして、今までの弱そうな体はなんだったのかと。おそらく高タンパクがこうさせるのかと思いますが、思い出しても今の方が猫らしい姿なんじゃないかと思っているので満足です。食べ物でこんなに違うとは驚きました。星マイナスひとつは高いから。
最初うんちが緩くなって匂いが出たので合わないかもと思ったけど1袋あげ終わる頃には匂いも減って普通になりました。フードを変える前のようにほとんど匂いと水分がないコロコロではなくて人間みたいな強そうな感じです(笑)気のせいかもしれないんですが、体がしっかりして顔つきも少し強そうになったような感じがします!
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