本日のテーマ
国産にこだわった新ブランドねこはぐ。残念ながら、2019年12月をもって販売が終了になりました。公式サイトはもちろん、楽天やAmazonでも販売されていませんが、どのようなフードだったのか猫田さんに解説してもらいましょう。
<2019年12月末>ヒューマングレードの国産フード「ねこはぐ」が販売終了
画像引用元:株式会社ペットハグ 公式サイト
人間基準の食材ということですので、人間の食用基準を満たした正式なヒューマングレードであれば素晴らしいフードだと思います。
ねこはぐの気になる点
添加物一切不使用の謎
例えば添加物一切不使用ですが、ミネラル類やビタミン類、タウリンが添加されているようなので、添加物一切不使用という言葉は表示上正しいとはいえないかもしれません。
ノンオイルコーティング
ノンオイルコーティングである理由が「そのオイルを酸化させないために酸化防止剤などの添加物が使用されており」ということなのですが、鶏肉、鶏レバーが使われていれば鶏脂は必ず含まれているので、これらの油脂の酸化防止は考えなくてはいけません。
鰹節は脂肪の酸化を防ぐ効果があると言われていますので、鰹節とビタミンEで対応しているのでしょうか。
粗繊維0.5%の謎
穀物が入っている理由が猫には適度な食物繊維が必要という理由なのですが、粗繊維が0.5%以下は余りにも少ないと思います。グレインフリーでも平均して3%程度は確保できているはずです。
ねこはぐ
穀物 | 大麦、玄米、米ぬか、黒米、赤米 |
気になる原材料 | 雑穀の多さに対する粗繊維の少なさ |
実売価格 | 1kg/3,564円 |
1kgあたり | 2,866円 |
第一原料 | 鶏肉 |
生産国 | 日本 |
メーカー | 日本 |
販売元 | 株式会社ペットハグ |
原材料からの考察
これらの原材料を国産でまかなっているとなれば素晴らしいことだと思います。特に鰹節は非常に栄養が豊富でバランス良く含めば猫にとってもきっといい栄養になるはずです。
主原料は九州産の若鶏を100%使用しているということで、原材料の安心感もありますね。
国産原材料として確保しやすいのかもしれません。高菜、青じそ、そして人参はβカロテンが豊富な野菜として有名ですね。
ただ猫はβカロテンをビタミンAに変換する酵素を持っていませんので、ビタミンBやE、ミネラルを期待してのことでしょうか。
大麦、玄米、米ぬか、黒米、赤米、更にキャベツ、白菜、高菜、ごぼう、人参も含んでいて粗繊維が0.5%では少ないように思います。どのような製法かはとても気になるところです。
あとは価格ですが、2回目以降が6,458円(税込)とハイクラスのオーガニックキャットフードが買える価格帯でプレミアムフードとしては非常に高価です。
ねこはぐ 成分表
成分(保証分析値) | タンパク質 | 28.5%以上 |
脂質 | 16.0%以上 | |
粗繊維 | 0.5%以上 | |
灰分 | 8.0%以上 | |
水分 | 8.0%以上 | |
カロリー | 383kcal/100g |
ねこはぐを販売していた会社
株式会社ペットハグ
ねこはぐを販売しているのは、本社を東京都目黒区に置く「株式会社ペットハグ」です。ペットハグでは新社長に代わったこともあり、大きな転換点を迎えているのかもしれません。
ペットハグはドッグフードの「いぬはぐ」も販売しており、他にもペット用健康食品の開発販売や、ネコリパブリックなどの寄付・慈善活動も積極的に行っています。
はい、いぬはぐは2019年の9月に新パッケージに変わっています。いぬはぐのパッケージリニューアルの2ヶ月後にはねこはぐが販売終了ということで、今後の動向が気になる企業でもありますね。
ねこはぐの販売終了後もいぬはぐはしばらく販売をしていましたが、始めにも紹介したとおり、現在はいぬはぐも販売終了となってしまいました。。
ねこはぐに似ている国産キャットフードをピックアップ!
販売終了してしまったものはもう手に入れようがありません。ですがねこはぐの代わりになるような、似たような原材料や製法のキャットフードがないかと悩まれる方も多いかと思いますので、当サイトの主観でねこはぐに似ているキャットフードをピックアップしてみました。
ねこはぐを買いたかったのに!という方はこちらで代用できないかチェックしてみてはいかがでしょうか。
日本のみのり
国産原材料を使用した日本のみのり。お肉は牛肉や魚粉、鶏レバーを使用しています。グレインフリーではありませんが、ねこはぐほど様々な穀物が入っているわけではなく、山形県産の玄米を使用しています。かなりタンパク質量が高く、国産では珍しいほどの高タンパクキャットフードとなっています。
ねこはぐのポイントにもなっている鰹節も配合しているので、レシピとして共通する部分も多いように感じます。
ニャミー
テレビに取り上げられて注文から発送まで半年待ちになるほど一時期人気を博したニャミーキャットフード。こちらも国産です。原材料のほどんどが国産で、県や地名まで詳細に記載されているトレーサビリティに配慮したキャットフードです。こちらもチキン(鶏むね肉)の他に、牛肉や鹿肉も使用されています。
ねこはぐと同様、穀物も使用していて、ニャミーでは玄米や丸麦が使用されています。また昆布や鰹節など国産色の出た原材料も共通しています。ニャミーもねこはぐに比べると高タンパクです。
ねこひかり
ねこひかりは、かなりねこはぐに近いレシピという印象です。まずメインの原材料が鶏肉であり、ついで麦類や鰹節などの魚系原材料が使われています。にんじんやゴボウ、大根の葉、キャベツなど共通する野菜も多く、原産地も九州産のものが使われています。
成分も高タンパク過ぎず、野菜類が多い割に粗繊維は非常に少ないという点も似ています。
こだわりのジロ吉ごはんだよ!
ジロ吉ごはんは、実は「日本のみのり」というサンユーペット研究所が販売しているキャットフードのレシピとまったく同じです。
なので類似点やポイントも日本のみのりと同じと思って頂いて問題ありません。
特選吉岡キャットフード
特選吉岡キャットフードは、犬や猫のペット関連用品を取り扱う通販メーカーの企業が販売するキャットフードで、国産原材料にこだわったシンプルなレシピとなっています。
野菜はほとんど含まれていませんが、国産食材で肉や魚と穀物が主原料として利用されている点はねこはぐと共通しています。
まとめ
- 2019年12月に販売終了
- 国産原材料にこだわった国産ブランド
- 穀物入りだが小麦グルテンは含まないグルテンフリー
- 原材料からみると繊維の配合量が少ない
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