アメリカンショートヘア American shorthair

アメリカンショートヘアの誕生・起源

起源は17世紀

アメリカンショートヘアはアメリカを代表する猫で「アメショー」と省略して呼ばれることもあります。

もともとアメリカンショートヘアの始祖となる猫はイギリスにいた猫でしたが、17世紀頃に船でアメリカに渡りました。

ネズミやヘビ退治のため

アメリカンショートヘアは当時、ペットとしてではなくネズミやヘビを退治する目的として連れてこられました。

しかしアメリカに渡り、ペットとして猫の人気が出てきてからは、短毛種で飼いやすいこともあり、人気&定番の猫種になりました。

プロテスタント派がきっかけ

アメリカンショートへアをイギリスからアメリカに連れてきたのは、当時キリスト教の新教「プロテスタント」を信仰する人です。

イギリスでは17世紀頃、キリスト教の宗派が分かれ、新しい宗派である「プロテスタント」がカトリック派から弾圧を受けていました。

弾圧を受けたプロテスタント派が、新たな信仰場所を求めて渡ったのがアメリカでした。アメリカンショートへアはそういった歴史的背景もあり、アメリカに渡ってきたのです。

アメリカンショートヘアの体・見た目の特徴

代表的な色・模様

アメリカンショートへアと聞いてイメージされやすいのは「クラシックタビー」というシマ模様。

特にシルバーやグレーベースの体毛に、ブルー系や黒系の縞模様を持ったアメリカンショートヘアを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

実は毛色や模様はさまざま

アメリカンショートヘアは上記のような固定された見た目のイメージが強いですが、実は毛の色や模様は様々です。

定番のシルバータビーやブルータビーから、赤系のブラウンタビー、レッドタビーのアメリカンショートへアもいますし、特徴的なシマ模様がなくてもアメリカンショートへアとして認められていることもあります。

中型で標準的なサイズ

アメリカンショートへアは小さすぎず大きすぎずな中型で、健康的に見える猫らしい標準サイズと言えます。

アメリカンショートへアは特に狩りや遊びが好きなので、運動能力の高い大きくしなやかな筋肉を持っており、ジャンプや素早い動きも得意です。

アメリカンショートヘアの性格

  • 好奇心旺盛
  • 活発
  • 賢い
  • 優しい
  • 社交的

アメリカンショートへアは、ネズミやヘビ退治のために連れてこられた背景にもあるように、狩りや遊びが大好きな活発な性格です。

好奇心も旺盛なため、新しい物やペットにも積極的に近づいていく傾向があります。そのため家族や他のペットとも仲良くできる社交性も兼ね備えています。

賢くしつけもしやすい一面もあり、ペットとして飼いやすいと言えます。

アメリカンショートヘアがかかりやすい病気

アメショーは病気に強い

アメリカンショートへアはかなり昔から様々な猫と掛け合わせがされてきたため、遺伝が原因の病気にはかかりにくいとされています。

その強さもまたペットとして人気が出る理由の一つでしょう。

多発性嚢胞腎(のうほうじん)

腎臓に袋状に分泌物が溜まる「多発性嚢胞腎」は、アメショーがかかってしまいやすい遺伝性の病気です。

症状として表れてくるのは中高年齢期以降であることが多く、症状が出たら動物病院で適切な治療をしてもらう必要があります。

早期発見のために定期検診は受けさせるべきです。

肥満が原因の病気

アメリカンショートへアは肥満になりやすい猫ですので、肥満が原因で発症する、

  • 糖尿病
  • 腎臓病
  • 心臓病

などの病気にはかかりやすくなります。そのため日頃から体重管理や運動不足にならないよう工夫は必要になってきます。