猫の血統書とは
血筋を証明する文書
血統書とはその猫の血筋を証明する文書です。正式には血統証明書と言い、その猫の親や祖先、どのような猫と交配されて誕生したのかなどの血統を確認できる、人間の世界でいう戸籍のようなものになります。
猫の血統書の内容
猫の血統書の内容は認定団体によって多少変わってきますが、下記のような内容が記載されています。
詳細 | 英語表記 | |
---|---|---|
猫の情報 | 猫の名前 | Name of Cat |
猫の生年月日 | Date of Birth | |
猫の種類 | Breed | |
猫の毛色 | Color | |
猫の目の色 | Eye Color | |
猫の性別 | Sex | |
繁殖者(ブリーダー) | Breeder | |
所有者 | Owner | |
血統情報 | 両親の情報 父 母 | Parents Sire Dam |
祖父母の情報 祖父 祖母 | Grandparents G.Sire G.Dam |
|
曾祖父母の情報 曾祖父 曾祖母 | Great GrandParents G.G.Sire G.G.Dam |
|
登録に関する情報 | 登録番号 | Number |
登録日 | Date | |
団体名 | --- |
基本的に登録する猫の情報や血統情報、登録する団体名や登録情報などが記載されています。
猫の血統書の見方と意味
血統書の赤字の意味
赤字で記載されている文字がある血統書もあります。なぜ赤字で記載されているのか疑問に思う人も少なくありません。
血統書の中で赤字で記載されているアルファベットは、その猫(親や祖父母、曾祖父母)がキャットショーで獲得した成績を表しています。
タイトルの意味
タイトル | 意味 | |
---|---|---|
CH | チャンピオン | オープンクラスで6本のウイナースリボンを獲得 |
GC | グランド・チャンピオン | チャンピオンクラスで同じチャンピオン200頭に勝つ |
PR | プレミア | 避妊去勢のクラス。6本のウイナースリボンを獲得 |
GP | グランド・プレミア | プレミアクラスで75頭のプレミアに勝つ |
NW | ナショナル・ウイナー | 米国を中心に、年間ランキングに入賞 |
RW | リジョナル・ウイナー | 日本を含め、各リジョン(地域)の年間ランキングに入賞 |
DM | デイステイングウイシュド・メリット | 台メスは5頭、種オスは15頭のグランド・チャンピオンの瓢こなります。 (この称号は、猫の名前の後に付けられます) |
血統書を発行している団体
血統書を発行している団体は一つではなく、国外でも国内でも多くの認定機関があります。代表的な団体をいくつか紹介したいと思います。
- CFA(THE CAT FANCIERS’ ASSOCIATION, INC.)
- I.C.C(インターナショナルキャットクラブ)
- TICA(THE INTERNATIONAL CAT ASSOCIATION)
- ACC(ASIA CAT CLUB)
正式な血統書はCFAとTICA
上記の団体がありますが、キャットショーなどに出場する、ブリーダーとして活動するなど、世界で通用する正式な血統書を登録したい場合にはCFAまたはTICAでの登録をする必要があります。
特にそういったこだわりや目的がなければ、この2つ以外の団体でも問題はありません。
猫の血統書の名義変更は必要か
お迎えした猫の血統書の名義変更をした方がいいのかと疑問に思う方もいるかもしれません。この場合の名義とは上の血統書に記載される「所有者(Owner)」の項目のことです。
基本的に名義変更はしなくてもいい
基本的に猫を家族として飼うだけでしたら、特に血統書の名義変更はする必要がありません。実際、多くの方は血統書の名義変更をされていなくても問題なく過ごされているので、した方が良いというものでもないです。
ブリーダーやキャットショーの予定がある
しかし自身がブリーダーとして猫を繁殖させる予定がある、または猫をキャットショーに出場させたいと考えている場合、血統書の名義は変更しておいた方がいいでしょう。
ただし血統書で名義変更を行い所有者になると、登録している血統書の団体に入会したり会費を支払う必要が出てくるため、そういったデメリットも考慮する必要があります。