

ペットフードも例外ではなく、やむを得ず値上げに踏み切ったキャットフードブランドも相当数となっています。特に今年2022年は価格改定するキャットフードが多い気がします。
ということで、この記事では2019年から2022年現在にかけて、価格改定により値上げが行われたキャットフードを一覧で紹介したいと思います。
【最新】値上げしたキャットフードブランド一覧
2023年 <NEW 値上げ予定>
値上げしたキャットフード | 発表・開始日 | 値上げ率 |
---|---|---|
アーガイルディッシュ | 2023年1月5日 | 15% |
2023年1月17日 →定期価格は4月から元の金額に戻されました | 約10% | |
ジウィピーク | 2023年1月31日 | 約7% |
リリーズキッチン | 2023年1⽉31⽇ | 約18% |
ロイヤルカナン | 2023年2月 | 10%〜19% |
フィッシュ4キャット | 2023年2月1日 | 10% |
ジロ吉ごはん | 2023年2月1日 | 約6% |
モグニャン | 2023年2月1日 | 約8% |
ナチュラルチョイス | 2023年2月1日 | ?% |
キアオラ | 2023年2月28日 | 約20% |
ナウフレッシュ | 2023年2月28日 | 10% |
ギャザー | 2023年2月28日 | 10% |
Grand Cru | 2023年3月1日 | 約15~16% |
ピュリナ ワン | 2023年3月6日 | 約18% |
アボダーム | 2023年4月1日 | 約10% |
キャッツファインフード | 2023年4月28日 | 約15~30% |
tama ボナペティ | 2023年5月15日 | 約15~18% |
カントリーロード | - | リニューアル&価格改定、一部商品販売終了予定 |
アーテミス | 2023年6月1日 | 約7~10% |
オリジンペットフード | 2023年8月1日 | 約10~90% |
アカナペットフード | 2023年8月1日 | 約12~14% |
ナウフレッシュ | 2023年月9月29日 | 約7~15% |
2022年
値上げしたキャットフード | 発表・開始日 | 値上げ率 |
---|---|---|
ファインペッツ | 2022年2月 | 10% |
ゴー! | 2022年3月 | 約15~26% |
ギャザー | 2022年3月 | 約9~27% |
ナウフレッシュ | 2022年3月 | 約13~24% |
ロータス | 2022年3月 | 約10~15% |
ロイヤルカナン | 2022年4月 | 約10% |
ユーカヌバ | 2022年4月 | 約10% |
アーテミス | 2022年4月 | 約10% |
ブリスミックス | 2022年4月 | 約10% |
ナチュラルバランス | 2022年5月 | 約13% |
オリジン | 2022年5月 | 10% |
アカナ | 2022年5月 | 10% |
ハッピーキャット | 2022年5月 | 10% |
エルモ | 2022年5月 | 20~27% |
アボダーム | 2022年5月 | 6~50% |
ジウィピーク | 2022年5月 | 約15% |
AATU | 2022年6月 | 10% |
アニモンダ | 2022年6月 | 10% |
アーガイルディッシュ | 2022年6月 | 6~15% |
ロイヤルカナン | 2022年7月 | 約9~16% |
シシアキャットフード | 2022年7月 | 約20% |
オーブンベイクド | 2022年7月 | 約50~70% |
セレクトバランス | 2022年7月 | 10% |
カナガン | 2022年7月 | 8.1% |
K9ナチュラル | 2022年7月 | 約5~10% |
キアオラ | 2022年7月 | 約12% |
FORZA10(フォルツァ10) | 2022年9月 | 約8~15% |
ブッチキャットフード | 2022年9月 | ブッチナイフのみ |
ナチュラルハーベスト | 2022年10月 | 約10% |
カントリロード | 2022年10月 | 約10% |
ホリスティックレセピー(パパス) | 2022年10月 | ? |
C&R | 2022年10月 | 20% |
クプレラ | 2022年10月 | 20% |
2021年
値上げしたキャットフード | 発表・開始日 | 値上げ率 |
---|---|---|
リアルネイチャードライフード | 2021年3月 | 約11~12% |
ジウィピーク | 2021年5月 | 約8~9% |
キャラットミックス | 2021年10月1日 | 15%~30%程度 |
2020年
値上げしたキャットフード | 発表・開始日 | 値上げ率 |
---|---|---|
ドクタープロ | 2020年2月 | 約20% |
ロイヤルカナン | 2020年3月 | 約3~15% |
2019年
値上げしたキャットフード | 発表・開始日 | 値上げ率 |
---|---|---|
ヒルズ サイエンス・ダイエットプロ | 2019年3月 | 約3~15% |
ナチュラルチョイス ニュートロ | 2019年6月 | 約5~8% |
ワイルドレシピ ニュートロ | 2019年6月 | 約7~20% |
ヒルズ サイエンス・ダイエット | 2019年8月 | 約20% |
内容量を減らして実質値上げしたキャットフードも…?
内容量を減らすことで実質的には値上げしたキャットフードもあるようです。たとえば「銀のスプーン」は価格改定は行っていませんが、1.5kgから200gほど減らして1.3kgに容量を変更しています。
内容量はそのままで値上げしたブランドは上記で紹介していますが、内容量によって調整をしているキャットフードも含めると上記よりもさらに増えると思います。
キャットフードの値上げの原因は?
原材料(食料品)価格の高騰
キャットフードの値上げの理由として大きいのは、まず原材料費の高騰です。
新型コロナウイルスに始まり、ロシアのウクライナ侵攻による混乱や輸出入の制限、また近年の主要な穀物生産国で起こった干ばつや天候不順による不作など、様々な理由で現在食料品の価格が高騰しています。
特に小麦やトウモロコシ、大豆、植物油は深刻で、食品としての値上がりはもちろん、家畜飼料として穀物を消費する牛や豚、鶏などの肉類の値上がりにも影響しています。また、近年は石炭や火力発電を制限し、トウモロコシや大豆を原料としてバイオ燃料が代替手段として用いられるようになったことから、さらに穀物需要を圧迫しています。
穀物の供給減少は、穀物を飼料とする肉や卵、乳製品などの高騰にもつながることから、肉類や野菜類など食材を幅広く利用するキャットフードでは原材料コストを上昇させます。
原油価格、輸送費の高騰
キャットフードの値上げは、原油価格や輸送費の高騰も大きい要因の一つです。
2021年以降、ロシアがウクライナに侵攻したことを受けて、世界ではロシアに対する経済制裁を行い、ロシア産の原油輸入禁止などの対策を行ってきましたが、ロシアの2019年時点の原油生産量は世界シェアの約1割を占めています。
原油の輸出総額でも2割に相当していることから、ロシアはエネルギー資源の輸出国として重要なポジションでしたが、制裁措置によりロシアから安くエネルギー資源を手に入れられなくなったため、工場で大型機材を動かすための燃料費や、商品を運搬するための輸送費等も高騰しています。
円安により海外産キャットフードは大打撃
円安とは、円と他の通貨(ドル等)と比較した時に、円の価値が相対的に少ない状態のことを言います。
日本は景気回復のために大規模な金融緩和を行ったため、急激に円安が進み、海外産キャットフードを輸入する販売者にとっては非常に厳しい状況となっています。
円安では海外のキャットフードを購入するためにより多くの金額を支払う必要があり、一度の輸入で数十万、数百万と非常に大きな損出が出てしまいます。
このため、現在国産キャットフードの値上げはそこまで見られませんが、欧米から輸入しているキャットフードは軒並み値上げの対策をとっています。
値上げを行っていないキャットフードブランド
同じ条件下でも値上げをしないブランドもありましたが、2022年12月時点でほとんどすべてのキャットフードが値上げに踏み切っています。また、一度値上げしたフードも2回目、3回目の値上げを行うなど、厳しい値上げラッシュはしばらく続きそうです。
ロニーとエリザベスは一時期値上げをしていましたが、4月から定期購入は元の金額に戻っています。
キャットフードの価格高騰への対策方法
価格改定の表からも分かるとおり、値上げは大体10%前後に設定しているキャットフードが多いので、10%割引または10%割引に相当するお得な購入方法やキャットフードを探すのがポイントです。
価格改定にあたって、キャットフードを変更する場合、価格改定前にまとめて商品を購入し、真空パックや密閉容器でしばらくの間、鮮度を保ちつつ新しいキャットフードを探せば、余裕をもって安くていいキャットフードを探すことができます。
また、大容量サイズ(5kg、10kgなど)は、賞味期限や酸化等の問題はありますが、g数換算で見れば通常サイズよりもかなりお得です。
購入方法でいえば、現在通販で販売されているキャットフードは、定期購入にすると5~20%の割引があります。他にもまとめ買いで送料(700~1,200円)が無料になったり、袋数や継続回数が増えると割引率が10%、20%、30%と高くなったり、お得な購入方法を案内しているキャットフードもあります。
まとめ


「値上げ」というとマイナスなイメージで実際に家計を圧迫しますので、決していいものではありませんが、どの企業もやむを得ない状況であることは事実です。
また、値上げせずに販売を続け、結果敵に倒産してフード自体がなくなってしまう可能性もあります。


ドッグフードの値上げリストはこちら