ノルウェージャンフォレストキャットの誕生・起源
誕生した場所
ノルウェージャンフォレストキャットは、名前にもなっているノルウェーなどの寒い地域で誕生しました。
日本語にすると「ノルウェーの森の猫」という、なんとも素敵な名前になります(小説や作品に出てきそう)。
北欧神話にもちゃっかり登場
ノルウェージャンフォレストキャットは、キリスト教化される前、なんと13世紀の北欧神話(スカンディナビア神話)にもちゃっかり登場してます。
ヨルムンガンドの幻影
北欧神話の中でノルウェージャンフォレストキャットは、毒蛇ヨルムンガンドの幻影の姿として登場しています。
ウートガルザ・ロキという王は最強毒蛇ヨルムンガンドに幻術をかけ、ノルウェージャンフォレストキャットのような猫の姿にした状態で、敵である雷神トールに持ち上げさせます。
雷神トールが猫を持ち上げても猫の脚は床から離れず(長い蛇だったから?)、結局最後はトールが毒蛇の毒にやられ死んでしまう、というなんとも不思議な展開です。
女神フレイヤのイヌぞりならぬネコぞり
またノルウェージャンフォレストキャットは、女神フレイヤの車を牽く2匹の猫としても登場しています。
車やソリを牽くのは馬や犬が定番のような気もしますが、女神フレイヤはノルウェージャンフォレストキャットのような姿の猫に車を牽かせていたようです。
猫のソリは女神フレイヤの普段から移動手段だったらしいですが、たまにイノシシに乗って移動することもあったそう。
トルコから持ち込まれた猫?
ノルウェージャンフォレストキャットは、ヨーロッパには少ないトルコ系の茶色の毛色を持っていたため、11世紀にヴァイキング(ノルマン人、ゲルマン人)によってトルコから北ヨーロッパに持ち込まれた猫ではないかとも言われています。
ノルウェージャンフォレストキャットの特徴
ダブルコートになった分厚い体毛
ノルウェージャンフォレストキャットは、分厚くふかふかの体毛を持っています。
体毛は寒さにも耐えられるように、体毛は二重になっており「ダブルコート」と呼ばれる保温性の高い生え方になっています。
ダブルコートとは「オーバーコート」という太く長い毛の周りに「アンダーコード」という細くて背の低い体毛が生えている体毛の生え方で、この二重の毛があることで他の猫よりもふかふかの毛になっています。
優雅さを感じさせる飾り毛
ノルウェージャンフォレストキャットは体の大きさに加え、首の周りにライオンのような飾り毛などがあることから、優雅さや立派さ、落ち着きなどを感じさせる見た目をしています。
ワイルドで猫らしいノルウェージャンフォレストキャットのかっこよさに魅了される方も多いのではないでしょうか。
ノルウェージャンフォレストキャットの性格
ノルウェージャンフォレストキャットの性格は、
- 穏やか
- 辛抱強い
- 頭が良い
- 寂しがり屋
- 人が好き
- 遊び、触れあい好き
ノルウェージャンフォレストキャットは、大きな体と立派な風貌ですが、意外にも人との関わりに積極的で、遊び好きなお茶面な一面も持っている可愛い性格をしています。
優雅で上品な見た目なのに、寂しがり屋で人が好きというギャップにやられてしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。