猫はあまり骨折をしない動物
猫は骨折をしますが、そこまで多くはありません。
というのも猫は瞬発力やジャンプ力、バランス感覚など運動神経が良く、さらに筋肉も大きくしなたかなため、高い運動神経と身のこなしで骨折を避けられることが多いからです。
しかし猫も場合によっては骨折することもあるので、様子がおかしかったら注意して観察してみましょう。
猫の骨折の主な原因
猫の骨折の原因としては、
- 交通事故
- 過剰な運動
- 肥満
- 高い場所からの落下
- 低い場所からの落下
- ドアや窓に挟まれる
- ケージにひっかかる
- 寝ぼけている
などが挙げられます。最も多いのはやはり交通事故になります。屋外も自由に出入りできる猫の場合は特に注意していてあげる必要があります。
また猫は落下した場合も衝撃を少なくする体勢を瞬時につくることができますが、高すぎる場所から落ちた場合、それだけでは骨折は免れませんし、反対に体の準備ができないほど低い場所から落ちた場合は、体勢を整えられずに骨折してしまうことがあります。
過剰な運動は疲労骨折を引き起こしますし、肥満は骨に対して負荷が大きくなるため、少しの衝撃で折れてしまうということです。
猫が骨折しているか見分け方
猫が骨折しているかどうか見分け方は、
- 触られるのを嫌がる
- 痛がる
- 動きがにぶい
- あまり動かない
- 腫れている
- 変形している
- 歩き方がいつもと違う
- そろそろ歩く
- 粗相をする
- 口が閉じられない(顎)
などのような見分け方があります。骨折した部位によって症状や見方も変わってくるので、よく観察して骨折なのか判断ができそうでなければ動物病院に連れて行くのがいいかと思います。
猫の骨折の治療方法・治療費
外科手術
猫は骨折すること自体も少ないですが、骨の再生能力も他の動物より高いため、骨折で外科手術をすることはかなり少ないです。
もし外科手術が必要になった場合、手術費の他に診察代や血液検査、レントゲン代、処置費用などを含めるともろもろ少なくとも20万円以上はかかります。
副木やギブスで固定
人と同じで、骨折している部分にギプスや副木をして固定しながら骨がくっつくのを待つ方法もあります。骨がくっつくまで1ヶ月くらいは激しい動きはしないよう安静を心がける必要があります。
治療費は20~50万
治療費は完治までと考えるとかなり幅がありますが、およそ10~50万円となります。当然50万円は手術の最高治療費なので、通常はこれほど高くはありません。
室内猫の骨折防止対策
猫を完全室内飼育で飼う
猫の骨折を未然に防ぐ対策として最も効果的なのが、完全に室内のみで飼うことです。
骨折の原因として最も多いのは屋外での交通事故です。屋外に出る猫は交通事故以外にも怪我をしたり病気をする確率がどうしても高くなってしまいます。
またベランダなどに出る猫も高い場所からの落下の危険があります。飼い主がいて見ている分にはベランダくらいなら問題ないかもしれませんが、普段は運動神経がよくても寝ぼけて足を踏み外してしまうということもなくはありません。
滑り止めを設置する
フローリングやキャットタワー、猫がよく上る家具などに滑り止めを貼ったりすることで骨折や怪我の防止につながります。
キャットタワーから油断して落ちれば猫も怪我をしてしまいますし、びっくりして全速力で走った瞬間すべって体を打ち付けてしまったりということはあります。
猫も完全に怪我を防げるわけではないので、飼い主さんの工夫で猫の安全を守りましょう。
運動不足を解消
猫の骨折の原因として急激な運動と肥満などが挙げられます。
そのため骨折しないように日頃から適度な運動ができるように、部屋の家具の位置やキャットフードやおやつの与え方を工夫してみると、猫の運動不足も少しずつ改善されるかもしれません。
しかし肥満にならないようキャットフードやおやつの与えすぎには注意しましょう。