ラグドール(Ragdoll)の誕生・起源
ラグドールの誕生
比較的新しい品種として登場したラグドール。1960年代にアメリカのカリフォルニア州でブリーダーの交配によって生まれ、1980年代に登録が進み公認されました。
起源はブリーダーによるビジネス
ブリーダーのアン・ベイカーは、ペルシャ、バーマン、バーミーズなどを掛け合わせてラグドールを誕生させました。
しかしアン・ベイカーは既存の猫種の登録団体には登録せずに、新たな団体「IRCA」を立ち上げ、ラグドールの繁殖の権利を売りにビジネスを始めました。
既存の団体に登録されずビジネスに利用されているラグドールの状況に疑問を持った人々が、IRCAとは契約せずに譲り受けたラグドールで繁殖と交配を行い、ラグドールは正式な登録団体に認定されました。
ラグドール=ぬいぐるみ
ラグドールとは「ぬいぐるみ」という意味があり、まるでぬいぐるみのような姿と「抱かれることが好き」という性質が名前の由来になっています。
上の起源からも分かるように、歴史はまだ浅く誕生してから50~60年ほどですが、世界的に人気の高い猫です。
ラグドールの体・見た目の特徴
ふわふわの柔らかい長毛
ラグドールは柔らかくふわふわの長い毛を持ちます。顔や足、尻尾など体の末端に濃い色が出るカラーポイントが特徴の猫です。しかし子猫の間はまだその模様が出ていないことが多く、成長することで徐々にポイントが現れてきます。
ラグドール=青い目
ラグドールはバーマンやペルシャの血を引いていることもあり、瞳の色はブルーです。
ラグドールの性格
- おおらか
- 甘え上手
(抱かれるのが好き) - 大人しい
- 環境の変化に弱い
ラグドールは飼い主さんにかまってほしいアピールをしたり積極的にそばに寄っていくなど甘え上手な傾向があります。また猫には珍しく、抱っこやヒザに乗るのが好きで、抱かれるとぬいぐるみのように脱力して身を任せてしまう可愛い一面も持っています。
そのため猫と触れ合うことを重視したいと考えている方にはもってこいの猫種かもしれません。
ただ環境の変化に少し神経質になるところがあるため、少しの変化も気を使ってあげる必要がありそうです。
ラグドールがかかりやすい病気
毛球症
ラグドールはフワフワの体毛を全身にまとっているため、毛玉を排泄したり吐き出したりして体外に出すことができなくなってしまった状態を言います。
毛繕いで毛を飲み込むことが多い長毛種に多い病気です。
肥大性心筋症
ラグドールは心臓の筋肉が大きくなって心臓を圧迫してしまう肥大型心筋症という病気を発症しやすい猫種でもあります。
進行すると、体に血液を送ることができなくなるため、放置すると最悪、突然亡くなってしまうこともあります。
コロナウイルス
ラグドールはかなり高い割合でコロナウイルスに陽性反応が出ると言われており、コロナウイルスが原因で発症するネコ伝染性腹膜炎にも他の猫種よりかかりやすいです。