マンチカンの性格、特徴、寿命、かかりやすい病気、おすすめキャットフードを紹介

Munchkin マンチカン

マンチカンは愛らしい短足の猫

非常に人気の高い猫種

マンチカン 猫

マンチカンは短足が特徴の猫種です。マンチカンは猫種の中でも非常に人気が高く、猫種別の人気ランキングなどを見ても常に上位に食い込んできます。マンチカンとスコティッシュフォールドなど他の猫種と掛け合わせたミックスも高い人気を誇っています。

オズの魔法使いが名前の由来

マンチカンという名前は、アメリカの児童文学「オズの魔法使い」に登場する小人族マンチキン(munchkin)が由来で、小さいという意味があります。短足で背が小さく見える愛らしいマンチカンにぴったりの名前ですね。

マンチカンの性格と運動神経

穏やかで活発

マンチカンは穏やかで社交性が高い性格です。人や他の動物にも懐きやすく、他の猫ともうまくやってくれやすいので多頭飼いにも向いています。

意外にも運動神経抜群!

足が短いため一見どんくさそうにも見えますが、実は活発で元気な猫が多く、運動神経抜群で俊敏な動きが得意です。むしろ体が地面に近い分、走ると他の猫よりすばしっこく見えます。

また、短足でもジャンプ力はあるので、ソファーや高さのある家具にも跳んできます。短足だと思ってなめていたら痛い目をみるかも…?(笑)

短足による足腰への負担は?

運動障害や健康への影響なし

マンチカンは突然変異体で生まれた猫種のため、アンバランスで不便そうな体から「かわいそう」と言われたり運動能力や体への負担を心配されることが多いですが、マンチカンの足が短いことによる運動機能への支障や障害、健康への影響などの報告はなく、普通の猫と同じように健康な状態で元気に過ごすことができます。

マンチカンが短足とは限らない?

マンチカン 猫

マンチカンのなによりの特徴となる「短い足」ですが、実はマンチカンの8割は中足以上。足の長いマンチカンの数の方が圧倒的に多いそう。マンチカンから生まれた子猫のうち、短足のマンチカンは2割程度なので、マンチカンはすべて短足という認識は間違いのようです。

ただ販売・譲渡する側も、こちらがマンチカン=短足という印象を持っていることは知っていて誤解や間違いがあると困るので、長足か短足か記載しているサイトも多いです。

マンチカンの歴史

1944年にイギリスで発見

マンチカンが猫種として認識されたのは最近ですが、足の短い猫の存在自体はずいぶん昔から確認されていました。1944年、イギリスの獣医が足の短い健康な猫を発見したのが始めとされています。

その後、アメリカなどでも足の短い猫が発見され、1980年代から本格的な繁殖が行われるようになりました。

交配や繁殖が反対された歴史

国際的な団体に正式な猫種として認められるまでに10年ほどかかったため、マンチカンの猫種としての歴史はまだ20~30年くらいしかありません

遺伝子の突然変異で誕生したマンチカンは、発見されてからしばらくは交配や繁殖、猫種として認めるのはどうかという論争が続いていました。

可愛いからといって遺伝子の突然変異で生まれた猫を交配させたり繁殖させて増やすのは異常が出たり遺伝子に問題が出るという反対派の声があったためです。

1995年正式にTICAから認定

ただマンチカンの場合、足が短いことによって猫の健康状態や運動機能、寿命や骨格などには問題がなく、他の猫と同じように健康状態を保てることが分かり、1995年に正式にTICAから猫種として認められました。

マンチカンの体長、体重

大人でも小~中サイズ

  • 体長:50~60cm
  • 高さ:20~30cm(短足の場合)
  • 体重:2~4.5kg程度

マンチカンは大人になると、頭から足先まで50~60cmで、高さは短足の場合20~30cm程度ととても低く、また体重を見ても2~4.5kg程度。小~中サイズとやや小さめサイズの猫種です。

またマンチカンは大人になると体ががっしりしてくる子が多いです。運動量も多く活発なので筋肉もしっかりついてきます。健康の証です。

マンチカンの被毛の長さと毛色

人気はクリーム・レッド系

猫の毛色には、ホワイト、ブラック、チョコレート、シナモン、レッドなどのベースカラーがありますが、マンチカンはどの毛色の種類も存在します。

また毛の長さも短毛種・長毛種どちらもいますし、柄もタビーやスポット、三毛(キャリコ)など様々。

人気は愛らしい見た目と雰囲気がよく合うクリームやレッド系などの柔らかい毛色。無垢な印象のホワイト系やクリーム系とグラデーションになったプリンも人気を集めています。

マンチカンの価格相場

短足のマンチカンは相場が高い

短足のマンチカンは相場は25~40万円です。長足のマンチカンは相場は5~25万円。血統書付き、キャットショー受賞猫の子猫は50~60万円以上の高値になることも。

上でも紹介したように、短足のマンチカンはマンチカンの大きな特徴であり、その愛らしい姿が人気となっています。また短足は生まれてくる確率が低く数が少ないため、短足のマンチカンは相場が高く、中長足の猫は相場が低くなっています。

マンチカンの里親募集

マンチカンは人気も知名度も高いため、マイナーな猫種に比べて里親募集の数も多いです。ですが人気なので里親を希望する人も多く、特に短足のマンチカンの競争率は高いと言えます。人気が高いので短足かつ子猫の場合は募集からすぐに里親が決まることが多いです。

マンチカンのかかりやすい病気

運動不足にはなりにくい

マンチカンは活発で遊び好きで活発なので肥満にはなりにくく運動不足の解消もしやすいため、その点の心配は他の猫よりは少ないかもしれません。ただよく運動する分食べる量が多くなりがちなので食事の内容や量の管理はした方がいいでしょう。

遺伝的にかかりやすい病気はない

遺伝的にかかりやすい病気があるのかどうかは分かっていませんが、今のところマンチカンだからかかりやすいという病気の報告はありません。ただ、まだ新しい猫種ということもあり、これからかかりやすい病気が発見される可能性はあります。

寿命は短めというデータあり?

マンチカンは平均寿命が他の猫より3~4年ほど短いというデータが出ているようです。新しい猫種であり、かつ個体や育つ環境などにもよっても変わるため、一概には言えませんが、寿命が長い猫種というわけではありません。

マンチカンも他の猫と同様、シニア猫になると腎臓病や下部尿路疾患などのリスクが高くなるので、シニア期の食事には注意してあげましょう。

マンチカンにおすすめのキャットフード

パワフルなマンチカンには高タンパク質で消化の良いキャットフードがおすすめです。体が小さく給与量が多くないので、中~高価格帯のキャットフードでも家計を圧迫しにくいかと思います。

マンチカンの体の特徴や性格、必要な栄養を総合的に考慮しておすすめのキャットフードをご紹介したいと思います。

ロニーキャットフード チキン(幼猫~成猫におすすめ)

ロニーキャットフード
ロニーボディクリーム購入はこちら

遊び好きな子猫~成猫のマンチカンにはロニーキャットフードがおすすめです。

ロニーは栄養価の高いプレミアムフードとして2018年に販売を開始したベルギー産キャットフードで、猫の専門知識を発信するサイト「キャットフードの学校」を運営しているマッサンが代表を務めるメーカーです。

食いつきや皮膚被毛の状態に関する評判も良く、原材料や成分バランスにもすべての猫への配慮が見られるこだわりを感じます。

ロニーはタンパク質36%、脂質20%、カロリー410kcal/100gとパワフルなレシピですが、幼猫~成猫の比較的運動量があるマンチカンには特におすすめです。

ABOUTこの記事をかいた人

アバター画像

一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。