猫にかかる医療費はどのくらい?
画像引用元:家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査及び飼育者意識調査調査結果
飼育動物の高齢化とともに動物にかける費用、動物病院にかける費用、治療費の最大額も高額化傾向。
- 1ヶ月に動物にかける概算費用平均は11,000円弱。そのうち動物病院にかけている費用は7,400円程度。
- 1つの病気にかかったときの治療費の最大額は約59,000円。
- いずれも動物年齢が13才以上になると高額になっている。
動物病院にかかる費用 0~6歳 6,779円 7~12歳 6,467円 13歳以上 7,991円 1つの病気にかかったときの治療費の最大額 0~6歳 47,251円 7~12歳 52,821円 13歳以上 65,208円
猫の医療費平均額だけを見ると、幼齢・若齢期~成猫期(0~6歳)が平均6,779円、中高齢~高齢期(7~12歳)が平均6,497円、超高齢期(13歳以上)では7,991円となり、幼齢期や成猫期と比べると超高齢期では1ヶ月あたり約1,500円ほど医療費が増額しています。
また、1つの病気にかかった時の治療費の最大額では、幼齢・若齢期~成猫期(0~6歳)が平均4万7,251円、中高齢~高齢期(7~12歳)が平均5万2,821円、超高齢期(13歳以上)が6万5,208円となっています。
超高齢期では年間平均9万5,892円かかることになりますが、かかる病気の種類や合併症の有無、飼い主さんがどこまで治療を行うかによって診療費用や治療期間は異なります。
たとえば糖尿病のステージが進んだ場合、毎日のインスリンの投与や人工透析などが必要になります。また猫に多い慢性腎臓病でも腎不全まで進行すると点滴や透析が必要になることから、医療費は高額になります。
ペット保険について
ペット保険の加入条件
ペット保険は人間が行う医療保険と仕組みは同じで、毎月一定の保険料を負担することで、のちのち猫が病気や怪我をした時に医療費の補償が受けられるサービスです。
ペット保険には加入条件があります。加入条件も保険会社やペット保険のプランによります。
- 補償対象の動物であるか
- 現在、過去に大きな病気や疾患があるか
- 老齢かどうか
主なペット保険の対象は犬と猫ですが、保険会社によってはウサギやモルモット、ハムスター、ハリネズミ、爬虫類なども保証対象にしています。
また現在や過去に猫が重大な病気を発症・感染している、または大きな怪我をしている場合、高額な医療費がかかると想定されるため、保険に加入できないまたは保険料が高くなることがあります。
また猫がシニア期で老猫の場合、新規でペット保険に入れないことがあります(若齢からの加入継続は問題なし)。
老猫はこれから大きな病気にかかったり、大きな怪我をしやすくなるため、加入自体を断られてしまうことがあります。早いと8~9歳から新規を断られるので、ペット保険の検討は早めにしておいた方がいいでしょう。
平均的なペット保険の料金
ペット保険の平均金額は月3,000円前後。2,000~3,500円の範囲で、年齢や補償内容、保険適用の範囲などで金額が変わります。
ペット保険で補償される費用
ペット保険ではプランや保険会社によっても異なりますが、病気や疾患、怪我を始め、アレルギーや異物誤飲なども幅広く補償されるプランが多くありました。
基本的には以下の費用が補償されます。
- 診察費用
- 検査費用
- 手術費用
- 点滴・透析費用
- 入院費用
- 薬代
ペット保険が適用にならない費用
プランや会社によっても異なりますが、以下の場合はペット保険の対象にならないことが多いようです。
- 自然災害による怪我や病気
- 先天性異常
- 妊娠・出産費用
- 去勢・避妊手術
- 涙やけ
- ワクチン摂取で予防できる感染症
- マイクロチップ費用
- 健康診断
- 時間外診療費
- 金額制限(一定金額以下の場合は適用にならない)
健康診断やワクチン、マイクロチップ等は、病気や怪我ではなく、健康な状態で行うので治療には分類されません。
また、すべての金額を補償してくれるわけではなく、1回の通院で何円まで、何%までという制限があるので、かかった金額すべてが補償されるとは限りません。