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秋冬は乾燥でハンドクリームが必需品ですが、匂いが強いハンドクリームや様々な化学成分が含まれる商品は猫や犬にとって危険がないか不安ですよね。
ここでは猫や犬などペットがハンドクリームを舐めてしまうことにとってはどのような危険があるのか。また猫や犬が舐めても安全なハンドクリームについて解説します。
猫や犬が人間用ハンドクリームを舐めるのは危険です
舐めることに配慮していない

市販のハンドクリームには防腐剤や石油由来の界面活性剤、鉱物油、アレルギーの原因物質など様々な成分が含まれています。通常のハンドクリームは「化粧品」として人の肌に塗ることに関してのみ配慮されて作られているので、人やペットの口に入ることは想定されていません。
せっかく普段の食事や体調管理を気をつけても、このように飼い主さんとの触れ合いの中で猫や犬が危険な成分を摂取してしまっている場合もあります。
原材料成分と匂いに注意

また、成分だけでなく香りにも注意が必要です。特に猫は香りの解毒が苦手なので、アロマ(精油)の香りを充満させた部屋で飼い猫が死亡してしまう悲しい事故もありました。アロマの香りは種類が非常に多く、犬や猫にとって安全な香りと危険な香りの種類がはっきりと分からない部分も多いです。
以上のことから、ハンドクリーム選びでは舐めてしまった時の成分の安全性と香りの強さの両方に配慮することが大切です。もちろん、人間用のハンドクリームを猫や犬の肉球に使用することもおすすめできません。
普段触れ合うその手でペットの健康を害してしまわないよう、猫や犬を飼っている方は特にハンドクリーム選びは気を付けましょう。
猫犬ペット飼い主・動物関連事業者向けハンドクリームを紹介


ニチドウ トリマーズハンドクリーム 50g
ニチドウのトリマーズハンドクリームは、観賞魚や爬虫類の飼料や用品を取り扱う日本動物薬品株式会社が販売しています。名前の通りトリマー向けに開発されたハンドクリームで、50g容量で1,830円で販売されています。
トリマーといえば、まさに犬や猫と触れ合うことがお仕事。犬や猫に触れることが多く、シャンプーやドライヤーの風で手も乾燥しやすく荒れてしまいがち。そんなトリマーさんのために開発されたハンドクリームとなっています。もちろん一般家庭で猫や犬を飼っている方もAmazonや楽天から購入できます。
口コミ評価

トリマヴェール ハンドプロテクションクリーム 100g
続いてこちらもトリマーさん用に販売されているハンドプロテクションクリーム、こちらは100g容量で3,740円で販売されています。ヒアルロン酸、コラーゲンを配合している無香料ハンドクリームです。原材料には紫外線カットで利用される酸化チタンと酸化亜鉛が含まれていているので、日焼け止めの機能ももしかしたらあるかもしれません。
口コミ評価

100gと大容量なので、ハンドクリームをこまめに塗り直している方やたっぷりと使いたい方におすすめのサイズ感です。日本製で無香料、精油や香料も使用されていないので匂いの心配はなさそうです。
主原料に、石油を精製してつくられる鉱物油(ワセリン、ミネラルオイル)や防腐剤のパラベンが使用されています。
サプミーレ ハンドクリーム 30g
飼い主向けのサプミーレハンドクリームは30g容量で1,650円で販売されています。ペットが舐めた時に有害になる可能性のある化学物質や保存料、着色料が不使用で、天然由来成分100%を売りにしたハンドクリームです。
口コミ評価

ロニーボディクリーム 100g
ハンドクリームではありませんが、全身に使える無香料のロニーボディクリームは、ペットの飼い主、トリマー、動物の専門家などに向けてペットフードメーカーと専門家が考えた保湿クリームで、ハンドクリームとして手に使うのもおすすめです。100gで2,376円(税込)と、大容量のたっぷりサイズでありながら他商品と比較しても非常にお得な価格設定です。モッタリとせずぷるぷるでさらっとした質感なので伸ばしやすく、塗ってすぐに動物に触るのにも抵抗が少ないです。
顔含め体全体に使用できるので、乾燥しやすい時期はもちろん年中使える保湿クリームに仕上がっています。
口コミ評価

石油系界面活性剤、防腐剤(フェノキシエタノール・パラベン) 、合成着色料、香料、エタノール、遺伝子組み換え原料、シリコーン、紫外線吸収剤、鉱物油、旧表示指定成分、動物性原料、ポリエチレングリコール、精油などをすべて不使用するほどの徹底ぶり。原材料もシンプルで個人的におすすめの商品です。
ロニーボディクリームを販売するメーカーは自社のキャットフードも開発販売しており、猫の口に入るものや食育に対しても知識があるため信頼性も高く安心して使用できるものとなっています。家族やペットに優しい、安心な成分と原材料を意識した保湿クリームとしてペットを飼う飼い主さんにおすすめです。
猫や犬が避けたいハンドクリームの原材料
化学由来の成分
赤色○号、黄色○号、ポリエチレングリコール、ラウリルグルコシド、フェノキシエタノール、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、ラウリル硫酸ナトリウムなど見たことがある成分もあるのではないでしょうか。始めにも紹介しましたが、ハンドクリームには、品質や保湿力、香り、見た目の良さを保つために、様々な化学由来の合成添加物が使用されています。
- 防腐剤
- 着色料
- 石油系界面活性剤
- アルコール
- 遺伝子組換え原料
- 鉱物油
- 紫外線吸収剤
- 旧表示指定成分(102項目)
こういった添加物や原材料は、人間の赤ちゃん用の基礎化粧品でも不使用にされることが多く、特に飼い主さんの手をよく舐める犬や猫の場合、注意したい成分です。
強い香りの精油や香料
下記のようなモノテルペン炭化水素類、フェノール類、ケトン類は猫の飼い主さんには避けていただきたい香りです。また、犬も柑橘系の匂いに異常が出るので注意。
- レモン
- オレンジ
- グレープフルーツ
- ベルガモット
- オレガノ
- クローブ
- シナモン
- タイム
- バジル
- カンファー
- セージ
- ヒソップ
- スペアミント
- キャラウェイ
始めにも触れた通り、アロマの香りの種類は非常に多く、犬や猫にとって安全な香り・危険な香りの種類と判別がはっきりとついてない香りも多いので、犬も猫もこれだけを気をつければいいというわけでなく、強めの香りのものは全般的に注意した方がいいでしょう。
アレルギー物質
ハンドクリームに含まれる原材料に猫や犬がアレルギー反応を引き起こす可能性があります。アレルギーの場合、猫や犬に皮膚炎や脱毛、嘔吐や下痢などの症状が見られます。
アレルギーは化学由来でも自然由来でも引き起こすことがあるので、オーガニックや自然由来だからとアレルギーにならないわけではありません。むしろ、化学由来の成分の代わりに様々な植物のエキスを使用することで、原材料が多くなってアレルギーの原因物質を摂取しやすくなる場合があります。
このため、危険な成分を避けつつなるべくシンプルな原材料で構成されるハンドクリームを選ぶのがおすすめです。
ハンドクリームの代用品(食品や日用品)
猫や犬が舐めても安心なハンドクリームの代わりになる物もあります。
オリーブオイル
スーパーやネットでも手に入れやすいオリーブオイルは猫や犬が舐めても問題ない物の一つです。私たち自身が口にしているということもあり、使用に抵抗がない人が多いようです。
オイルなので塗った手はヌルヌルになってしまいますが、保湿力が高く乾燥も防ぎます。
馬油
ドラッグストアでも手に入る馬油も猫や犬が舐めても問題ないということでハンドクリームとして使用する飼い主さんが多いです。
馬の油ということで倫理的な部分に抵抗を感じる方もいますが、馬油は敏感肌の人も使っているのでオリーブオイルより使いやすいと感じる方もいます。
こちらもべたつきは気になりますが、保湿力も高く持続時間も長いです。
飼い主やトリマー向けハンドクリーム
最近は上記で紹介したような猫や犬が触ったり舐めたりしても害のないハンドクリームやペット飼い主用の安全なハンドクリームも販売されています。
猫や犬が舐めたりハンドクリームを使用した手で触っても害のないハンドクリームとは、紹介している合成保存料やアロマオイル(精油)、香料、合成着色料を不使用にしたものなどです。
人とペット兼用のハンドクリームはある?
ペットと人の兼用は法律上認められない
「人とペット両方が使用できるクリームなら、猫や犬に舐められても安心だし肉球の乾燥ケアもできる」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかしペットの肉球ケアと人のハンドケアの両方が使用可能な商品は法律上、製造することができません。
別の場所で製造しなければならない
実際は、原材料を考えればペットと人が兼用できる物を製造すること自体は可能です。
ですが日本では、動物に使用する物と人に使用するハンドクリーム(化粧品)は別の場所で製造する決まりがあるので、法律的に猫犬人兼用の商品と言うことができません。
このため現状どうしてもペットと兼用でクリームを使いたい場合、私たち人間が犬猫用のハンドクリームを一緒に使うという方法しかありません。
猫や犬がハンドクリームを舐める危険まとめ

猫や犬がハンドクリームを舐めるのはやはり危険ですよね。でもハンドクリームに代わる物や飼い主用ハンドクリームがあることを知れたのでチェックしてみようと思いました!

はい。猫や犬の健康を考えてハンドクリーム選びは慎重に行いましょう。ハンドクリームを選ぶ時には、無香料・危険な原材料が使用されていないか・メーカーや販売者に信頼がおけるかなどチェックしてみるといいと思います。
今回はハンドクリームをご紹介してきましたが、全身の保湿ケアをするボディクリームの選び方についての記事もあるのでチェックしてみてください!