キャットフードの粒の大きさ
キャットフードの粒はメーカーやブランド、商品によって異なりますが、5mm~1.5cmの範囲内に収まっているものがほとんどです。ブランドによっては小さい粒と大きい粒の両方の商品が展開されているものもありますが、愛猫のキャットフードを選ぶ時には粒の大きさは判断基準に入っているでしょうか。
粒のサイズで食いつきや品質が変わったりするわけではありませんが、粒の大きさによって吐き戻し、早食い、消化不良、食べこぼしなどが改善される場合もあります。小さな粒のサイズの違いはたった数ミリの話ですが、キャットフードではその数ミリの違いも大きく、形状によってキャットフードの粒が実際より大きく見えたり、小さく見えたりもします。
大きさだけでなく形状なども考慮して愛猫に合った粒のキャットフードを選んであげてください。
キャットフードの粒の形と大きさを比較
今手元にある有名ブランドや人気のキャットフードの粒サイズを測った時の大きさと形を比較しています。
メーカー | 大中小 | 粒サイズ | 形 |
---|---|---|---|
カナガンの粒 | 大 | 10~12mm | 平丸型 |
シンプリーの粒 | 大 | 8~12mm | 平丸型 |
ロイヤルカナンの粒(室内成猫用) | 中 | 11~13mm | 三角型 |
ファインペッツの粒 | 中 | 8~10mm | テトラポッド型 |
ロニーの粒 | 中 | 7~9mm | スクエア型 |
モグニャンの粒 | 小 | 8~9mm | 円柱型 |
エリザベスの粒 | 小 | 7~8mm | 丸型 |
ナウフレッシュの粒 | 小 | 5~7mm | 丸型 |
最大が1cmを超えるカナガンやシンプリー、ナウフレッシュ、シンプリーは、やや大粒~大粒サイズです。ただ同じ1cm超えのロイヤルカナンは三角型なのでやや小さく見え、中粒くらいの印象を受けます。
テトラポット型のファインペッツも大きめサイズですが、手裏剣のような形をしているためか実際より小さく見え、食べにくさも見られません。ただポキッと折れた先の部分の食べこぼしは気になりました。
またロニーとエリザベスのサイズはほぼ同じですが、ロニーはスクエア型で中粒くらいですが、エリザベスは丸型のためかロニーよりも小粒な印象を受けます。モグニャンも直径は中粒くらいのサイズがありますが、細長い円柱の形で横幅は4~5mmほどしかないため、小粒に感じます。
小粒キャットフードは口の小さい猫や子猫におすすめ
小粒のキャットフードは大体5~8mm位の粒サイズで小さくて食べやすいので、口の小さい猫や子猫におすすめです。また、噛まずに飲み込めるサイズなので、フードを食べにくそうにしているシニア猫や口腔内トラブルで噛むのが難しい猫も食べやすいサイズです。
食いしん坊で勢いよくキャットフードを頬張ってしまう猫の場合、小粒キャットフードは喉に詰まらせたり吐き戻しが心配です。また、器の外に粒が出て食べこぼしが多くなるので、早食いする猫は小粒は避けた方がいいかもしれません。
小粒キャットフードのメリット
- 子猫やシニア猫も食べやすい
- 噛まずに飲み込める
- 給与量のグラム調整がしやすい
小粒キャットフードのデメリット
- 食べこぼししやすい
- 噛まずに飲む込むクセがつく
- 喉に詰まらせやすい
- 吐き戻ししやすい
大粒のキャットフードは早食いや食いしん坊の猫におすすめ
大粒キャットフードは1cm以上のサイズの粒で、噛んで飲み込むことから小粒より満足感を感じやすく、早食いの猫や食いしん坊で肥満傾向の猫におすすめです。また歯磨きを嫌がる猫にも大粒キャットフードはおすすめです。噛む時に固いフードが歯をこすっていくため歯磨き効果があります。
ただ大粒キャットフードは食べにくいのでシニア猫やドライフードに移行したばかりの子猫にはおすすめしません。また、形状によっては噛んだ時の破片が飛び散って小粒より悲惨な散らかり方になることもあるので、ワイルドに食べる猫にはおすすめではありません。また、体重管理や細かくグラム(g)数を設定している場合は大粒キャットフードは1粒が大きいため量の調節がしにくいと感じるかもしれません。
大粒キャットフードのメリット
- 早食い対策になる
- 満足感がある
- 歯磨き効果がある
大粒キャットフードのデメリット
- 破片が散らかりやすい
- 食べにくい
- 量の調節がしにくい