キャットフードのショウガ(生姜)。消化促進、抗炎症・抗菌・抗酸化作用、血行促進など効果がたくさん!

キャットフードのショウガ(生姜)。消化促進、抗炎症・抗菌・抗酸化作用、血行促進など効果がたくさん!

キャットフードの原材料:ショウガ(生姜:Ginger)

ショウガ(生姜)はショウガ科ショウガ属の植物の根茎部分を利用した熱帯アジア原産の食材で、古くから香辛料や生薬として栽培されてきました

食事では、薬味、紅ショウガ、ガリ、スープや炒め物、煮物、また飲み物ではジンジャーエール、生姜湯、葛湯、生姜茶など、様々な料理で親しまれています。

体を内側から温める効果が高く代謝がUP

ショウガをつかったキャットフード

キャットフードでもショウガを少量配合した製品がいくつかあります。ショウガはアジアでメジャーな香辛料ですが、キャットフードではヨーロッパ産のフードでよく見かけます。

ショウガの栄養素と猫におけるメリット

ジンゲロールの血行促進、抗吐気、免疫調節、血糖値コントロール作用

ジンゲロールは加熱前の生のショウガに含まれる辛み成分で、血行促進、抗吐気、免疫調節、血糖値コントロール作用があります。

一般的によく言われるショウガの体を温める効果は、ジンゲロールの血行促進による代謝UPの効果とされています。

また、生のショウガには血糖値をコントロールすることで糖尿病や肥満に配慮したり、免疫調節や抗吐気など健康維持に嬉しい作用が多くあります。

ショウガオールの消化促進、抗炎症・抗菌・抗酸化作用

ショウガオールはジンゲロールを加熱することで生成される成分で、消化促進、抗炎症、抗菌、抗酸化作用などがあります。

消化器官の働きを活性化させ、消化不良や胃の不調・不快感を和らげたり、炎症性疾患や関節炎の痛みや腫れを軽減する働きがあります。

また、ショウガオールには細菌やウイルスの成長や増殖を抑制する働きがあることから、感染症などの予防や治療への効果も期待されています。

未加熱・加熱どちらでも嬉しい効果がたくさん

上記のように、ショウガは未加熱・加熱済みのどちらの状態でも複数の嬉しい効果作用を持っています。このため、食べ方や調理方法を変えることで目的に合わせた働きが得られると考えられ、生薬としても食欲不振、悪心、嘔吐、しゃっくり、風邪症状の緩和などに用いられてきました。

キャットフードの場合はドライフードでもウェットフードでも加熱されているため、ショウガオールの消化促進や抗炎症作用、抗菌作用などが期待できます。

ショウガの注意点、副作用、危険性

ショウガオール、ジンゲロールは辛味成分

ショウガに含まれるショウガオール、ジンゲロールはどちらも猫の体にメリットの多い成分ですが、辛味成分なので、与え方に注意が必要です。

辛味成分は猫が感じられないほんの少量であれば問題になることはほとんどありませんが、過剰に摂取すると、消化器や他の臓器や器官の大きな負担となります

また、猫は特に辛味は好まず、辛味は痛覚によることから、ショウガの味や風味が強い場合、苦手と感じる猫も多いかもしれません。

さらにアレルギーが出る可能性もあるため、ショウガを与えたい場合はほんの少量で様子を見て調整しながら与えてみるか、キャットフードなどショウガを使用している製品を利用するのがおすすめです。

まとめ

  • ショウガはキャットフードで使用されることもある
  • ジンゲロール、ショウガオールなどの有効成分が含まれる
  • 生のショウガにはジンゲロールによる血行促進、血糖コントロールの働きがある
  • 加熱した生姜にはショウガオールの消化促進、抗炎症・抗菌・抗酸化作用がある
  • キャットフードは加熱されているのでショウガオールの効果が期待できる
  • 辛味成分なので与えすぎに注意

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一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。日本化粧品検定協会会員。