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キャットフードの原材料:カボチャ
果実や種子が食べられる
ハロウィンや冬至でお馴染みのカボチャ。煮物やスープなどの料理からスイーツまで様々な食品に利用されています。
キャットフードでもカボチャが使われることはよくありますが、配合量は多くなく他の野菜と一緒に少量ずつ含まれることが多いです。
鮮やかな緑とオレンジ色の見た目や強い甘味が特徴で、旬は秋から冬になります。夏から秋に収穫されますが、腐りにくく貯蔵しやすいため収穫後にしばらく寝かせることが多いです。寝かせることで甘味も増します。
カボチャは芋類ではない
カボチャは他の野菜に比べて食べた時に満腹感を感じやすく食感も芋に似ていることから、しばしば芋類の仲間に間違われることがあります。
ですがカボチャはウリ科カボチャ属の果菜で、芋類は根が成長して養分を蓄えてできる根菜です。そのためカボチャは芋類とは別の種類の野菜になります。
カボチャの栄養素
不溶性食物繊維が豊富
カボチャは野菜の中でも特に炭水化物が多く含まれます。炭水化物のうち、食物繊維ではカボチャは水溶性食物繊維よりも不溶性食物繊維の方が多く含まれます。
不溶性食物繊維は猫の腸内環境を整え、便通を促進したり腸内を刺激して蠕動運動を促すなどの働きがあります。
糖質
カボチャには糖質が17gの糖質が含まれています。カボチャの糖質は野菜にしては高いですが、炭水化物源の穀物や芋類に比べれば低いです。
また糖質から影響をもろに受ける血糖値の上がりやすさについては、まんなかくらいです。
血糖値の上昇度を示すGI値を調べたところ、カボチャのGI値は65ですので、中GI食材になります。高GI食材と言われるじゃがいも(GI値:90)よりは低いですが、低GI食材といわれるサツマイモ(GI値:55)と比べると高い値です。
βカロテン、ビタミンC、ビタミンE
カボチャは緑黄色野菜なので、βカロテンやビタミンE、ビタミンK、ビタミンCが豊富に含まれています。特にβカロテンは他の野菜に比べても飛び抜けて多く含まれています。
猫はβカロテンをビタミンAに分解して利用することはできませんが、βカロテンはそのままで抗酸化作用と免疫機能を活性化させて防御力を上げる働きがあります。
タンパク質 | 1.9g | |
脂質 | 0.3g | |
炭水化物 | 総量 | 20.6g |
食物繊維 | 3.5g | |
ビタミン | βカロテン | 3900μg |
ビタミンE | 4.9mg | |
ビタミンK | 25μg | |
ビタミンC | 43mg | |
ミネラル | カリウム | 450mg |
モリブデン | 5μg | |
水分 | 76.2g | |
カロリー | 100g | 91kcal |
カボチャをつかったキャットフードのメリット
腸内の掃除、便通促進
不溶性食物繊維が豊富なカボチャは、腸内の不要物の掃除や便の量を増やして便通を促進する作用があります。
また不溶性食物繊維は水分を吸収してうんちを固める効果もあるので、下痢気味・軟便の猫には不溶性食物繊維が適度に入ったカボチャはおすすめです。
カボチャをつかったキャットフードのデメリット
炭水化物を消化しにくい
カボチャは猫にとって消化が苦手な炭水化物が豊富になってしまっているため、あまりキャットフードでは沢山の量は使用されません。
特に不溶性食物繊維は消化されにくく体内に残る時間が長くなるので、カボチャをあまり多く摂取しすぎると、消化器官に負担をかけてしまったり、便秘を悪化させてしまう可能性もあります。
カボチャ自体を与える場合
細かく切って加熱してやわらかくして与える
猫がカボチャを食べたがる場合、種とワタ、皮を取り除いて小さく切ってやわらかくなるまで火を通してからであれば、与えても問題ありません。
ただ上記でも説明しましたが、多くを摂取させすぎると猫の消化器官に負担がかかるので、小さく切ったカボチャを数個与えるくらいのおやつ感覚にとどめておきましょう。
キャットフードの原材料カボチャまとめ

今回はキャットフードの原材料、カボチャについてまとめてきました。簡単に復習しましょう。
- カボチャはキャットフードによく使われるが基本的に配合量は少ない
- 炭水化物やβカロテンが豊富
- 与えすぎに注意
