キャットフードのカレイ・ヒラメ。栄養素の違いと特徴、海外産では区別されていない

ヒラメ カレイ キャットフード

キャットフードの原材料:カレイ、ヒラメ

白身魚として使われる

平たい体が特徴的なカレイとヒラメ。どちらも白身魚として淡泊でさっぱりとした食感や味を活かして寿司ネタや刺身、ムニエルなどの料理に利用されています。

カレイやヒラメはキャットフードでも、魚味の商品や白身魚メインのキャットフードによく使用されている印象です。キャットフードの原材料名欄にある「白身魚」「白身魚ミール」にカレイやヒラメが含まれることもあります。

カレイとヒラメの違い

カレイとヒラメの共通点

カレイとヒラメは共通点も多くありますが、異なる点もあります。

まず共通点は平たく目が片側についている見た目、そしてどちらも身は白くて淡泊な味です。またカレイやヒラメは主に海底で暮らす海水魚で、どちらも海底にすむ水生生物や小魚を食べています。そもそもヒラメはカレイ目でありカレイの仲間に属するので、英語では同じ名前で呼ばれ(FlounderやFlatfish)、あまり細かく区別はされていないようです。

そのため海外産のキャットフードではカレイもヒラメも「Flounder」と表現されていて、どちらが使われているか分からないこともあります。

カレイとヒラメの異なる点

異なる点は、横に置いたときの体の向きです。カレイは表にすると必ず体の右側に目があり、ヒラメは反対に表にすると必ず左側に目があります。またカレイの方が口が小さく、ヒラメの方が口が大きく葉も鋭いです。

さらにカレイは寿命が何十年もあるのに対し、ヒラメの寿命はたった数年ほど。ただヒラメはカレイに比べて成長が早く、俊敏な動きも得意で養殖も盛んです。栄養についても多少違いはありますので、次の項目でお話しします。

カレイとヒラメの栄養素

成分(保証分析値)マカレイヒラメ
タンパク質19.6g21.2g
脂質1.3g3.7g
炭水化物0.1g0g
ビタミンD13μg18μg
ビタミンE1.5mg1.4mg
ナイアシン 2.5mg6mg
ビタミンB20.35mg0.33mg
ビタミンB123.1μg1.3μg
ビオチン23.9μg10.2μg
セレン110μg48μg
カロリー100g95kcal124kcal

高タンパクで低脂質

カレイもヒラメも白身魚なので、タンパク質が豊富でありながら脂質は少ないです。

ただカレイとヒラメを比べると、ヒラメの方がタンパク質量も脂質も多く含まれています。カロリーもヒラメの方が高めです。

ビタミンD、セレンなどが豊富

カレイとヒラメにはビタミンDやセレンが豊富に含まれています。

ビタミンDは脂溶性ビタミンで、カルシウムとリンの吸収を促進したり骨や歯の成長を促進する作用があります。またビタミンDは猫が体内で作り出すことができない栄養素なので食べ物から摂取しなければならない栄養素として重要です。

セレンはミネラルの一種で抗酸化作用や免疫反応の補助を行います。

カレイとヒラメの栄養素の違い

カレイはヒラメよりも、ビオチンというビタミンが豊富で、ビタミンB12やセレンもヒラメの倍以上が含まれていました。

対してヒラメは、先ほどもお話したタンパク質や脂質がカレイよりも多く含まれ、またナイアシンやビタミンB6がカレイより豊富に含まれていました。

ただしカレイやヒラメの種類や、フードになるまでの製造過程で栄養の量は変化するので、必ずしもこのような違いが出るとは限りません。

カレイやヒラメをキャットフードにつかうメリット

低脂肪でヘルシー

カレイやヒラメは白身魚なので、動物性タンパク質を摂りつつ脂質を制限でき、低脂質やヘルシーなキャットフードと相性の良い食材です。

脂の多いこってりとしたキャットフードが苦手な猫には白身魚を使ったキャットフードがヒットしやすくなります。

コストが低め

またカレイやヒラメなどの白身魚はサバやニシンなどに比べりと原材料としてのコストが低く手に入れられるので、コストを抑えつつタンパク質量を増やすにも便利な食材です。

カレイやヒラメをキャットフードにつかうデメリット

肉感、食いつき

カレイやヒラメの淡泊であっさりとした味がヒットする猫もいますが、多くの猫の場合、ジューシーで肉感があり香りも強いキャットフードを好む口コミが多いです。

脂質はうまみや食いつきを高めるために有効な成分の一つなので、脂質をカットしたキャットフードは好き嫌いが出やすいデメリットがあります。

必須脂肪酸の摂取には向かない

また脂質には、猫が食事から摂取する必要がある必須脂肪酸が含まれています。この必須脂肪酸が多く含まれるのは、魚油や植物油です。

魚油に含まれるオメガ3脂肪酸には抗炎症作用などがあり皮膚被毛の健康やアレルギーの抑制などの効果がありますが、カレイやヒラメなどの白身魚にはそもそも脂質自体が少ないため、必須脂肪酸の摂取には向きません。

キャットフードのカレイやヒラメまとめ

猫田

今回はカレイについてお話してきました。簡単に復習しましょう。

  • ヘルシーなキャットフード製造に向いている
  • カレイとヒラメで多少栄養素に違いがある
  • 食いつきや必須脂肪酸の摂取はむずかしい
鈴木さん
メリットデメリットはほとんどの白身魚に共通することですね。
猫田
そうですね。ヒラメやカレイのメリットを活かしつつ、ヒラメやカレイで足りない部分を魚油などを使って補えているかもチェックしておくといいでしょう。

投稿者プロフィール

【監修・執筆】鈴木利奈
【監修・執筆】鈴木利奈ペットフード販売士 / コスメコンシェルジュ
一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。

日本化粧品検定協会会員。

ABOUTこの記事をかいた人

【監修・執筆】鈴木利奈

一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。