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ブルーベリーは目に良い、ブルーベリーを食べると視力が上がるとよく言われますが、効果はあるのでしょうか。
ブルーベリーが目に良いという謳い文句は、食品でも微妙でグレーな言い回しと言われています。
ですがブルーベリーには猫にとって嬉しい栄養や成分が含まれていますので、今回は猫にとってブルーベリーにはどんな栄養があるのか、また与える時の注意点なども解説したいと思います。
猫はブルーベリーを食べて大丈夫?
ブルーベリーは猫が食べてOK
猫がブルーベリーを食べても大丈夫です。そのまま与えて問題ありませんが残留農薬のリスクを考えて水洗いはしましょう。
ブドウと色や見た目が似ていますが、ブルーベリーは猫が食べられる果物なのでご安心ください。食べ過ぎはどの食べ物もよくありませんが、ブルーベリーも少量のおやつとして与える分には問題ありません。
ブルーベリーの木や葉はNG
猫がブルーベリーを食べることで注意したいのがブルーベリーの「葉」です。果実の部分は食べても問題ありませんが、ブルーベリーの葉や根皮には有毒成分が含まれていて、猫が食べると口の灼熱感・よだれ・嘔吐・下痢・徐脈(脈が遅くなる)、不整脈、中枢神経の抑制、血圧低下などの中毒症状を引き起こします。
環境省の「ペットが出合うと危険な植物」には、ツツジ科の植物全般が中毒症状を起こす危険な植物として指定されています。
引用元:ペットが出合う危険な植物 環境省
栽培のしやすさから家庭菜園でブルーベリーの木を育てている方もいるかもしれません。もし猫を飼われていてご自宅でブルーベリーを栽培されている場合、猫が屋外に出たときのために、ブルーベリーの木にネットをするなどして猫が葉を食べてしまわないように対策するのがおすすめです。
ブルーベリーの栄養素
タンパク質 | 0.5g | |
脂質 | 0.1g | |
炭水化物 | 総量 | 12.9g |
食物繊維 | 3.3g | |
ビタミン | ビタミンE | 1.7mg |
ビタミンC | 9mg | |
カロリー | 100g | 49kcal |
ビタミンや食物繊維も豊富
また、ブルーベリーにはビタミンEや不溶性食物繊維が豊富です。ビタミンEは抗酸化作用のあるビタミンで、体の酸化を防ぐ作用があります。不溶性食物繊維は水に溶けにくく大腸まで消化されずに届くので、便が通る大腸の不要物の掃除をしてくれます。ただ多過ぎると、消化器官に負担をかけるので沢山の与えるのはおすすめしません。
天然色素アントシアニンが豊富
また、ブルーベリーには「アントシアニン(anthocyanin)」という天然色素が豊富に含まれています。アントシアニンは果実の赤・青・紫を示す水溶性の色素で、ブルーベリーはアントシアニンが豊富に含まれるため、鮮やかな青紫色をしています。
アントシアニンは天然色素でありポリフェノールの一種で様々な効果が期待できます。その効果の一つが「目にいい」と言われるようになった理由です。アントシアニンの効果については下で詳しく解説します。
ブルーベリーに豊富なアントシアニンの効果
目に光を取り込むロドプシンを再合成する働きがある
アントシアニンには、目に光を取り込むために必要な「ロドプシン」という紫色の感光色素を再合成する働きがあります。
ロドプシンは光に当たると分解されるので、目をたくさん使い過ぎたりロドプシンの再合成が間に合わないと、目が見えにくい状態になりますが、アントシアニンを摂取することで、ロドプシンの再合成を活発にし、正常な視覚を維持する効果が期待されています。
一点注意として、アントシアニンに視力を上げる効果はないということです。もともと目が悪い状態でアントシアニンを摂取しても視力を上げることはできませんが、ロドプシンが体内で不足していた場合、今までの視覚が改善されて、目が良くなったように感じるかもしれません。
細菌の粘膜付着を抑制する
また、アントシアニンには、細菌の粘膜付着を抑制する作用があり、細菌感染が原因の膀胱炎や尿路結石の予防に役立ちます。
糖尿病などの生活習慣病や循環器疾患のリスクを低下させる
ブルーベリーには様々な生活習慣予防に役立つ作用があるとされています。生活習慣病には肥満や高血圧、動脈硬化、糖尿病、循環器疾患などがあり、それらの予防にブルーベリーのアントシアニンやビタミンEが有効と言われています。
人に対する研究ですが、英国イーストアングリア大学などの共同研究では、日常的にブルーベリーを食べている人はそうでない人に比べて2型糖尿病や循環器疾患のリスクが低かったと報告しています。
これまでの研究では、日常的にブルーベリーを食べる人では、2型糖尿病や循環器疾患を発症するリスクが低かったことが明らかになっている。/—省略/
この理由には、アントシアニンと呼ばれる果物の赤色などの成分であるフラボノイドの一種を多く含むためであると、イーストアングリア大学のエディン・キャシディ教授は述べている。
引用元:
LINK de DIET [栄養]毎日のブルーベリーで循環器疾患リスク低下か
人における研究結果なので猫にも当てはまるとは限りませんが、猫への効果も期待できるかもしれません。
キャットフード原材料のブルーベリー
ブルーベリーはキャットフードの原材料として使用されます。クランベリーやマルベリー、カウベリーなどの他のベリー系の食べ物と一緒に配合されていることが多いかもしれません。また、キャットフードだけでなくアントシアニンに注目したペット用サプリメントでブルーベリーが利用されることもあります。
キャットフードのブルーベリーまとめ
以上今回はキャットフードのブルーベリーについてお話してきました。簡単に復習しましょう。
- 視覚を正常に保つ働きがある
- 生活習慣病のリスク低下も期待される
- 元々の視力や視覚を高める力は証明されていない
- ブルーベリーの葉は与えないよう注意