キャットフードの動物のフリーレンジ(放し飼い)飼育方法。平飼いやケージ飼いとの違いは?

Free Range フリーレンジ 放し飼い キャットフード
猫田

キャットフードの主原料にはお肉が使われます。

高品質や安全性で原産国やホルモン剤投与などに注意が向けられていますが、最近は動物の育てられ方やストレスのない飼育方法についても注目されてきています。

そこで今回はフリーレンジや平飼い、ケージ飼いの飼育方法の違いやメリットデメリットについてご紹介したいと思います。

フリーレンジ(Free Range)とは

フリーレンジ 放牧 キャットフード

フリーレンジとは、飼育されている家畜動物が屋外を自由に歩き回れる時間を1日の中で数時間以上設ける飼育方法です。

放し飼いされている時間は、フェンスや囲いのあるエリア内であれば、自由に走り回ったりケージや周りのことを気にせず大きく動くことができるため、家畜たちのストレス解消、また運動不足の解消や筋肉量の増加などが期待できます。さらに日光浴によって体内で必要なビタミンをつくる助けにもなるので、栄養価が高く健康的な肉をつくる上でもフリーレンジ(放し飼い)は有効な畜産方法と言えます。

平飼い(cage free)とは

平飼い キャットフード

平飼いとは、動物をケージに閉じ込めず、平らな地面の上で自由に動き回ることができる状態で飼育する方法で、鶏でよく用いられる言葉です。

鶏の飼育では沢山の鶏でぎゅうぎゅうのケージを積み上げ、地面から離れた環境で飼育されることも多いですが、それに対して平らな地面や砂の上など歩き回れる環境育てられる方法が「平飼い」と呼ばれるようになりました。

狭いケージで区切られていない動き回れる環境ということでケージ飼いよりストレスが溜まりにくいメリットがあります。放し飼いのフリーレンジと併用されることもあります。

ケージ飼いとは

ケージ飼い キャットフード 飼育方法

ケージ飼いとは狭いケージや柵に囲まれた中で飼育される方法で、食事と排泄以外の自由はきかず、家畜動物は自由に動き回ることができません。

生産性や飼育にかかるコストや手間を考えればケージ飼いが最も効率の良い方法になりますが、家畜動物はケージ内では自由に動くことができないため、ストレスが溜まりやすく、運動不足で不健康な飼育方法と言われます。

フリーレンジの肉を使ったキャットフードの特徴と傾向

土地が広く牧場が多い国が原産

ニュージーランドやオーストラリアは土地が広く放し飼いのための土地が確保しやすく、農業や畜産業も盛んなためフリーレンジの動物の肉を使用したキャットフードが多いです。

オーガニック認証を受けたキャットフード

また家畜の飼育方法まで基準を設けているオーガニック認証機関から認証を得ているキャットフードの場合、オーガニック認証を得るための条件で狭いオリに入れずなるべく自然に近い環境で育てるよう指定されることもあるため、フリーレンジや平飼いで育てられていることが多いです。

高タンパク質・低脂質な肉質

フリーレンジの動物の肉は自然の中で適度な運動量と開放感を感じながら育つので、筋肉が多く同じ品種やサイズの動物でもやや高タンパク質・低脂質になる傾向があります。

たくさんの動物が密集する狭い囲いの中で、少ししか動けない中で強制的に餌を食べさせられる環境に比べて、栄養や健康状態も良く育ちます。

信頼性の高いキャットフードメーカー

またフリーレンジを採用しているキャットフードメーカーは、ナチュラル思考で動物愛護の観点も配慮ができる信頼性の高いメーカーである傾向があります。

原材料の肉原料はキャットフードの状態になってしまえば、フリーレンジであろうとなかろうと見た目に違いはありませんが、動物愛護や肉原料の品質にまでこだわりのあるキャットフードメーカーは管理もしっかり行われていることが多いです。

高品質な肉を安定供給できる

上で簡単に紹介したジビエ肉と比べると、フリーレンジは安全管理がしやすく高品質な肉を安定的に供給ができる点がキャットフード製造面でのメリットとしては大きいです。

完全なフリーレンジ?ジビエ肉のキャットフード

フリーレンジとは違いますが、ジビエ肉を使用したキャットフードもあります。ジビエはもはや飼育すらしないある意味で完全放牧(放し飼い)で育った動物のお肉です。

ジビエの場合、常に広大な自然の中を自由に駆け回り、食事も自分で調達し自由に生きるため、ストレスが少なく運動量も多く、ホルモン剤投与なども行われないため、安全性も高いです。しかし人の手で守られることはないため、安定供給が難しい側面もあります。

キャットフードのジビエ肉一覧。動物の種類と栄養の特徴、地域貢献にも

2019年8月8日

フリーレンジの動物の肉原料を使用したキャットフード例

ジウィ・ピーク フリーレンジチキン

ジウィ・ピークはニュージーランド産のエアドライキャットフードで、フリーレンジで育てられたチキンを96%以上使用していますので、肉の品質や安全性へのこだわりも強いです。

アディクション ビ・バラ・ベニソン

アディクションのビ・バラ・ベニソンもニュージーランド産のキャットフードです。タンパク質量は高くありませんが、鹿肉を使用したワイルドなグレインフリーレシピです。

ファーストメイトキャットフード チキン ウィズ ブルーベリー

ファーストメイトキャットフードは乾燥チキンミールではありますが、カナダの自然豊かな環境で放し飼いで育てられたチキンを使用しています。

オリジン キャットフード キャット&キトゥン

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世界的にも有名で、地元産に根ざした原材料を使用するオリジンでも放し飼いで育てられた放し飼いのチキンや七面鳥を使用しています。

ABOUTこの記事をかいた人

【監修・執筆】鈴木利奈

一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。