キャットフードに使われる肉原料一覧
肉の種類一覧 | タンパク質(g) 100g中 | 脂質(g) 100g中 | カロリー (100g中) | 特徴 |
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鶏肉(チキン) | 25 | 13 | 229kcal | ・人気 ・最もよく使われる ・クセがない ・バランスが良い ・安定供給が可能 |
七面鳥肉(ターキー) | 23.5 | 0.7 | 106kcal | ・ヘルシー ・鶏より低アレルゲン ・安定供給が可能 |
鴨肉・アヒル肉(ダック) | 12 | 42 | 450kcal | ・高脂肪 ・鴨とアヒルで大きな違いはない(合鴨は鴨とアヒルのハイブリッド) |
牛肉(ビーフ) | 14.4 | 32.9 | 371kcal | ・パワフルで高エネルギー ・安定供給が可能 ・ホルモン剤やBSEの心配 |
豚肉(ポーク) | 14 | 35 | 386kcal | ・ビタミンB群が豊富 ・高脂肪 ・安定供給が可能 ・ホルモン剤の心配 |
羊肉(ラム) | 18 | 16 | 227kcal | ・アレルギーを抑えるヒスタミンが含まれる ・若干クセがある |
鹿肉(ベニソン) | 22.3 | 1.5 | 110kcal | ・ジビエ(野生動物) ・ヘルシー ・アレルギーに配慮 ・細菌感染のリスクが低い |
馬肉(ホース) | 20.1 | 2.5 | 110kcal | ・珍しい原材料 ・非常に高タンパクでヘルシー ・細菌感染のリスクが非常に低い |
うさぎ肉(ラビット) | 20.5 | 6.3 | 146kcal | ・ヨーロッパ産でよく使われる ・ヘルシー ・猫の嗜好性が高いと言われている |
カンガルー肉 | - | - | - | ・ジビエ(野生動物) ・オーストラリア、ニュージーランド産が多い ・ヘルシー ・捕獲制限がある |
ミートミール 家禽ミール | - | - | - | ・よく使用される原材料 ・タンパク質が豊富 ・具体的な肉の種類は不明 ・糞尿や爪、被毛などは除かれている |
鶏肉(チキン)
最もキャットフードでメインの肉原料として使用されるのが鶏肉(チキン)です。
高タンパクで脂質の量もちょうど良く、猫に必要な栄養もバランス良く摂取できるため、多くのキャットフードで使われています。
七面鳥(ターキー)
七面鳥(ターキー)は、チキンと同様、メインの食材としてキャットフードに使用されます。高タンパクでありながらさっぱりとしていて、脂質もチキンより少ないためヘルシーです。
チキンのキャットフードにも、サブの肉原料として使用されることがあります。
鴨・アヒル(ダック)
ダック肉はタンパク質も脂質も高めです。アレルギー療法食に使われていることもあります。
鴨肉もアヒル肉も生物的な違いはなく、海外ではダックと一括りで表現されます。
その他の鳥類
鳥は猫にとって昔から食べてきた動物なので、上記以外の鳥類もキャットフードに使用されることがあります。
- キジ
- ダチョウ
- エミュー
牛肉(ビーフ)
牛肉は高タンパクで高脂肪な肉原料です。高脂肪な点と猫がアレルギー症状を引き起こしやすいデメリットはありますが、キャットフードでもよく使用されます。
また野生化で生活をしている牛の仲間バイソン肉(バッファロー)を使用したキャットフードもあります。ただ販売しているメーカーは非常に限られます。
豚肉(ポーク)
豚肉は高タンパクで高脂肪、ビタミンB群が豊富に含まれる肉原料です。キャットフードでも使用されますが、チキンやビーフほど種類は多くありません。
豚の仲間であるイノシシもジビエ肉としてキャットフードで販売されることがありますが、豚肉よりも流通数は圧倒的に少ないです。
羊肉(ラム)
ラム肉とは生後12か月までの羊の肉です。日本で羊肉が食卓並に並ぶことは少ないですが、世界的にみると1.2を争うほど食べられている肉原料と言います。
ラム肉はアレルギーを和らげる成分や皮膚の健康を保つ成分が含まれているから、キャットフードの中でもアレルギー療法食によく使用されます。
羊によく似たヤギもキャットフードに使われることがありますが珍しく、ラムほど多くは使われていません。
鹿肉(ベニソン)
鹿肉は高タンパクでありながら低脂質なヘルシー肉です。運動量が多く体温が高いことから最近感染のリスクも少ないと言われています。
広大な大地が広がるニュージーランド産のキャットフードに多い傾向があります。日本ではペット用で野生の鹿を使ったジビエ生肉が販売されていることがあります。
カンガルー
海外だとたまにキャットフードに主原料としてカンガルー肉が使用されていることがあります。
日本人からすると動物園でみる動物のため抵抗もあるかもしれませんが、運動量が多くかなりガッシリした体型なので、高タンパク低脂質な肉原料です。
カンガルーはオーストラリアのような広大な土地で暮らしており、家畜として飼育し繁殖させるのは困難という理由から、原産国はオーストラリアやニュージーランドがほとんどです。
馬肉(ホース)
馬肉は生でも食べられるほど寄生虫や細菌の心配がないと言われる安全性の高い肉原料です。
高タンパクで低脂質とまさに理想の肉原料ですが、海外では馬の食肉を禁止している国もあることから流通数は少なく、馬肉を使用したキャットフードも非常に数は少ないです。
うさぎ肉(ラビット)
ウサギ肉はヨーロッパ産のキャットフードに多く、高タンパク低脂質な肉原料となっています。
日本ではウサギ肉はあまり一般的ではありませんが、ヨーロッパではスーパーにウサギ肉がおかれるほどポピュラーな食材です。
ミートミール・家禽ミール
最後によくキャットフードの肉で話題にあがるのがミートミールや家禽ミールです。
ミートミールとは複数の動物の内臓や肉などをレンダリングされてつくられた肉原料です。家禽ミールは飼育されている鳥をレンダリングして作られた肉原料です。
ミートミールと家禽ミールの共通点としては、具体的に「なんの」動物の肉が使用されているのかわからないところにあります。
家禽ミールはどこのどの鳥が使われているのかわかりません。またミートミールに関しては、なんの動物が使われているのかもわからないため、製造時期やロットによって使用される種類や割合がわかる可能性もあります。