キャットフードのジビエ肉一覧。動物の種類と栄養の特徴、地域貢献にも

鈴木さん
野生動物の肉「ジビエ」を使用したキャットフードがありますが、普通に飼育された動物の肉とでは、どんな違いがあるのでしょうか。

キャットフードのジビエ肉とは

食材として捕獲された野生動物

ジビエ(Gibier)とは、フランス語で「食材として捕獲された野生動物」という意味で「狩猟肉」とも呼ばれます。

野生動物そのものというよりは、料理や食材として利用される野生動物の肉をジビエ肉と表現しているようです。

ジビエ肉として食べられる野生動物

  • 鹿
  • エゾ鹿
  • カンガルー
  • イノシシ
  • ウサギ
  • キジ

ジビエ肉として利用される野生動物は上記のような動物たちになります。地域によって住む動物も違ってくるので、狩猟されやすい動物も国によって変わってきます。

たとえば日本では鹿やイノシシのジビエが多いですが、ウサギなどはヨーロッパで狩猟されます。

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ジビエキャットフードのメリット

脂質が少なくヘルシー

ジビエキャットフードは脂質が少なくヘルシーなキャットフードをつくることができます。

飼育されている動物は、どうしても野生の動物に比べて運動量が少なくなります。

脂質が多くなりやすいため、肉原料を多く使用するとそれに伴って脂質量も増えやすいです。

筋肉が多くタンパク質が豊富

ジビエ肉は運動量が多いため脂質が少ないだけでなく筋肉も大きく赤身部分が多い傾向にあります。

そのためタンパク質が豊富でビタミンやミネラルなどの栄養素も豊富に含まれています。

動物へのストレスが少ない

またジビエは野生化で生息し、自然本来の環境下でのびのびと暮らしているため、ストレスが少ないです。

ホルモン剤の投与や遺伝子組換えの心配がない

また野生動物はホルモン剤(成長促進剤)の投与や遺伝子組換えの心配がない点もメリットになります。

ヨーロッパでは1989年から肥育促進の目的で家畜に投与することを禁止していますが、他の国で飼育されている家畜にはにホルモン剤が使用されていることもあります。

野生動物の有効利用による地域への貢献

増えすぎたり捕獲されたりした野生動物のほとんどは廃棄処分されてしまいますが、キャットフードやペットフードに利用することで地域への貢献になります。

野生動物に困っている地域の自治体から協力を得てつくられたりと、思い入れの強いキャットフードに仕上がっている傾向も。

ジビエキャットフードのデメリット

安定的な供給が難しい

ジビエ肉を使用したキャットフードは、飼育されている肉に比べて安定的な供給が難しいです。

たとえば季節によってジビエとなる動物の狩猟量が変わる場合、時期によって供給量は上下するため、キャットフードも一定量をつくることができなくなります。

また製造量が増えた場合に、野生動物の捕獲の制限量にひっかかったり、一定量以上のキャットフードが生産できず在庫切れになる可能性もあります。

安全管理が心配される

またジビエは管理下ではない野生化で生息している動物を狩猟するため、食材としての安全面も心配されます。

飼育下であれば、管理下のもと安全な肉を生産することができますが、野生化でどのような病気や寄生虫などに感染するか分からないジビエは、安全面の管理が難しくなります。

ジビエ肉を使用したキャットフード例

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放牧で育つフリーレンジの動物の肉原料を使用したキャットフードもおすすめ

フリーレンジとは

フリーレンジとは、広い土地で放牧されて育てられる方法、放牧のことを指します。

フリーレンジ(放牧)で育った動物は、広大な土地で適度な運動もできるため、ストレスが少なく、いざ出荷されて肉として加工されるまではのびのびと健康的に過ごすことができます。

ジビエのように野生化で生活するわけではないので、管理がしやすく安定供給も可能なメリットがあります。

鹿やカンガルーのように飼育が難しい動物でなければフリーレンジで育った動物の肉を使用したキャットフードもおすすめです。

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一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。日本化粧品検定協会会員。