猫にとってマタタビは麻薬?猫は蚊の忌避成分ネペタラクトールに反応している!神経麻痺の危険がある

猫にとってのマタタビはお酒や媚薬のようなもの

江戸時代から大半の猫がマタタビ好き

猫にとってマタタビは媚薬やお酒のようなもので、非常に好きな物を例える時に使う「猫にまたたび」ということわざができるほど猫がマタタビ好きというのは世間一般に知られています。また、昔から猫がマタタビ好きという事実は変わっていないようで、江戸時代の作品などにも猫のマタタビ好きは描かれています。

大半の猫はマタタビ好きで約8~9割の猫はマタタビに強い反応を見せますが、1~2割の猫はまったく反応せずいつも通りに過ごす猫もいるようです。この点も得意な人と苦手な人がいるお酒と少し似ているかもしれません。

ストレス解消やリラックス効果

  • ストレスが解消
  • リラックス効果
  • 元気になる
  • 食欲増進

マタタビは猫のストレス解消やリラックス効果があると言われており、食欲増進や元気になるなどポジティブな作用が期待できます。

猫がマタタビ好きな理由は?

<最新情報>猫が体をこすりつける理由は蚊の忌避活性をもつ「ネペタラクトール」

2021年1月21日に国立大学法人岩手大学は、国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学、英国リバプール大学、国立大学法人京都大学との共同研究で、猫がマタタビに体をこすりつけるマタタビ反応は、蚊の忌避活性を有する成分「ネペタラクトール」を体につけるための行動であるという研究結果をアメリカ科学振興協会が出版する科学雑誌「Science Advances」で発表しました。

ネペタラクトールは蚊を忌避する作用が立証され、マタタビ反応は寄生虫や伝染病を媒介する蚊除け対策のための行動ということが明らかになりました。

マタタビラクトンやアクチニジンに興奮?

60年以上前の研究で、猫がマタタビで興奮状態になるのは、猫がマタタビに含まれている「マタタビラクトン」や「アクチニジン」という成分に猫科の動物を興奮させ神経を麻痺させる作用があるためとされていました。

  • マタタビラクトン…臭気物質
  • アクチニジン…昆虫フェロモン
  • β-フェニルエチンアルコール…ヨダレ促進成分

ですが、ネペタラクトールの最新研究でマタタビラクトンが含まれない物質に対して猫が強く反応しなかったことから、マタタビラクトンが猫を惹きつける物質ではないことが分かりました。

猫にマタタビを与えた時の行動

マタタビを与えた時の猫の行動

猫にマタタビを与えると下記のような行動が見られます。

  • 体をこすりつける
  • お腹を見せて寝そべる
  • 落ち着きがない様子
  • 甘えてくる
  • ヨダレを垂らす

普段は警戒心が強い猫でも、マタタビを前では無防備になり、マタタビに体をこすりつけることに夢中になってしまいます。

マタタビは脳や神経を麻痺させるので与え過ぎは危険

マタタビで猫が呼吸困難を起こす危険

猫にとってはリラックス効果やストレス解消などメリットもあるマタタビですが、マタタビを与え過ぎると脳に影響を与え神経を麻痺させ、呼吸困難によって命を落とすこともあります。

飼い主さんが猫が喜ぶからとマタタビを与え過ぎたことで猫が自力で呼吸できなくなり、そのまま亡くなってしまう事故もありました。猫がいたずらをしてマタタビが入った袋や箱を簡単に開いたりできないように保管場所や与える量や頻度も注意する必要があります。

マタタビを与えている時は加減を知らない

またマタタビを与えられた猫は、神経が麻痺して力の加減ができなくなるので、猫から引っかかれたり噛まれたりすると、いつもより数倍痛い!ということも。

マタタビを与えることで飼い主さんが深い傷を負う危険もあるので、マタタビを与えた猫と接する時には気を付けましょう。

マタタビ入りの猫グッズ、おもちゃ、おやつ

猫用のグッズやおもちゃ、おやつなどを探すと「マタタビ入り」「マタタビの香り」の物が多くあります。

  • マタタビ入りの爪とぎ(家具が傷つくのを防げる)
  • マタタビ入り歯ブラシ(歯磨きが苦手な猫もすんなり口に入れられる)

たとえば上記のような猫が大好きなマタタビを使って猫の興味をその商品に向けることで、猫の行動パターンをコントロールしたり、普段困難なこともやりやすくすることができます。

マタタビという植物について

マタタビは蔓草(つるくさ)とも呼ばれるマタタビ科の蔓植物で、大きな木などに絡みついて蔓を伸ばしていく植物です。日本や朝鮮半島などのアジアに生息するマタタビは、1000年以上昔の日本最古の薬物辞典にも登場します。

花も咲かせるマタタビは、つぼみが生薬に使われることもあり、冷え性や神経痛、リューマチに効果があるとされています。

猫とマタタビの関係まとめ

いかがだったでしょうか。今回はマタタビの効果とその理由、そしてマタタビの与えすぎへの危険性などをご紹介しました。

猫にとってマタタビは危険もありますが、量や与え方を正しく行えばしつけやコントロール、食欲増進に使える非常に便利な物です。

ぜひマタタビを正しく利用して、猫が健康に楽しく生きていけるように工夫してみてください。

ABOUTこの記事をかいた人

【監修・執筆】鈴木利奈

一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。