キャットフードのローテーション頻度と期間、具体的な方法を解説!

キャットフードのローテーションを考えている飼い主さんもいるかと思います。実際どれくらいの期間・頻度で、どのようにフードを切り替えていくのが適切なのでしょうか。

キャットフードのローテーション方法

1日10%ずつ新しいフードを混ぜる

キャットフードの切り替え時は少量ずつ新しいフードを今まで食べていたフードに混ぜて、徐々に新しいフードの割合を高くして切り替えていきます。

だいたい1日10%くらいずつ新しいキャットフードの割合を増やしていき、10日目くらいで新しいフードが100%になるようにしていきます。

いきなり替えるのはNG

切り替えの日からガラッといきなり違うフードにすると、体調を崩したり消化ができなくなることがあるので徐々に行っていきましょう。

お腹を壊しやすい子や体調を崩しやすい子にはもっと時間がかけて少しずつ移行していった方がいいかもしれません。

キャットフードローテーション頻度と期間

おすすめの切り替え頻度・期間

キャットフードのローテーションとしておすすめなのは、

  • 3ヶ月に1回
  • ごくたまに

など期間を空けた頻度の少ないローテーション方法です。

ローテーションの期間を空けることで猫の体への負担を減らし、次のキャットフードへの移行もしやすくなります。

避けたい切り替え頻度・期間

反対におすすめとは言えないのは、

  • 毎食~1ヶ月は短い
  • 飽きたら替える
  • フードがなくなったタイミング

など頻繁・不定期・適当に切り替えてしまう方法。なるべくならこの方法は避けるべきでしょう。

ローテーションの頻度の注意点

1番の心配は猫の体への負担

切り替えの間隔が短いと猫がキャットフードを消化する際に負担になってしまうので、あまり頻繁に替え過ぎるのはおすすめできません。

飽きたら替えると偏食になる?

また猫が飽きたら切り替えるサイクルを続けていると、猫は少し食べなければ替えてもらえると学習してしまうので、気に入った1つのキャットフードしか食べなくなってしまうことがあります。

ローテーションは計画的に管理が必要

フードがなくなったタイミングで替えるという飼い主さんもいるかと思いますが、フードの量や与え方によって期間や頻度がバラバラになりますし、小さい袋だった場合、短い期間での交換になってしまうのでローテーション方法としておすすめできません。

必ずしもローテーションしなくてもいい

そもそもキャットフードを猫に与える時、ローテーションするべきなのか。そこに疑問を持っている方もいるかと思います。

結論から言えば、ローテーションはしなくても良いというのが多くの人の見解です。同じキャットフードを与えていて問題ないという飼い主さんが多いことから、キャットフードはローテーションする必要が無いと考える人も多いです。

しかしキャットフードのローテーションには次のようなメリットがあります。

キャットフードローテーションのメリット

いざという時に他のフードを食べられる

災害時やキャットフードを切り替えざるを得なくなった時に、ローテーションで数種類のキャットフードを食べていた猫は、すぐに違うフードを食べてくれやすくなります。

今まで同じフードばかりを食べていた猫は、他のフードを食べてくれなかったり、次のフードがなかなか決められなかったりすることがあります。

アレルギーの予防に繋がる

猫は食物アレルギーを持っていることが多く、同じキャットフードばかりを食べていると、ある日突然フードに含まれる成分にアレルギー反応が出ることがあります。

またアレルギーを持っている猫は他の食べ物でもアレルギー反応が出やすいため、同じフードばかり与えると他の食べ物でも、ローテーションで様々な原材料のフードをバランス良く与えることが予防に繋がります。

そのためアレルギ-を持っている猫にはローテーションの与え方が合っていると言えます。

キャットフードに飽きにくくなる

ローテーションでキャットフードを食べている猫は同じキャットフードを食べ続けているわけではないので飽きが来にくく、例え飽きてしまっても次のキャットフードを探しやすいメリットがあります。

同じキャットフードを与え続けていると猫がフードに飽きて、全くキャットフードを食べなくなることがあります。猫も同じフードだけでは飽きてしまうことがあるので、その時になってから新しいキャトフードを探すのは大変です。

キャットフードローテーションのデメリット

フードによっては食べてくれない可能性あり

猫は匂いや風味に敏感なので、ローテーション始めはフードを食べてくれないかもしれません。

するとそのキャットフードはムダになってしまいますし、新たに食べてくれるキャットフードを探さなければならなくなります。

結局ローテーションするキャットフードが見つからず失敗に終わってしまうケースも少なくありません…。

賞味期限でキャットフードが無駄になる心配

複数のキャットフードをローテーションで与える場合、どうして切り替えのタイミングまでにちょうど使い切るのは難しく、フードが余った状態で次のキャットフードに切り替える時があると思います。

その時に残ったキャットフードは開封してしまっているので、よっぽどきちんと保存しておかないと次に回ってきたときには酸化して使えません。そのためキャットフードがムダになることが多くなります。

切り替えの手間

キャットフードのローテーションでは切り替えの時期の前後の食事には気を使わなければなりません。

少量ずつ混ぜていく作業が必要になるので割合の計算や混ぜたりする管理や手間がかかるので面倒だと感じることもあるかもしれません。

いかがでしょうか。今回はキャットフードのローテーションについてお話しました。あまりローテーションでキャットフードを与えているケースは少ないですが、災害時やアレルギー対策のためにぜひキャットフードのローテーションを参考にしてみてください。

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一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。