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※引用元画像:シルバー|市場魚貝類図鑑
キャットフードの原材料:ギンヒラス(silver warehou)
ギンヒラス(銀ヒラス)は、スズキ目イボダイ科セリオレラ属に分類される海水魚で、主にニュージーランドや南太平洋周辺で漁獲されます。
高タンパクで脂肪が適度に含まれるため、淡白で上品な味わいとふっくらとした身質が特徴で、健康的な魚としても知られています。日本ではとくに食卓での人気があり、和食や寿司にも用いられます。
ギンヒラスは市場や流通の中でシルバーとよばれることもあります。このシルバーという名前はギンヒラスの銀色の外見に由来しています。ただし同じ名前が他の魚に使われる場合もあるため、日本国内ではギンヒラスとして認知されていることが多いです。
ギンヒラスが原材料のキャットフード
原材料ではあまり使用されない
ギンヒラスは高たんぱくで脂肪分が豊富なので、猫にとって栄養価の高い食材とされています。とくに高品質またはプレミアムグレードのキャットフードで魚を原材料のメインとする製品に含まれていることがあります。
他の魚類と一緒に原材料のメインとして使用されたり、メインの肉類の栄養補助として配合されることが多くみられます。
原材料の表記にはギンヒラスや銀ヒラスと明記されたり、海外製品ではSilver Warehouと明記されることがあります。
また、脂肪分が豊富で身が柔らかくバターのような食感を持つ魚の総称をButterfishといいますが、ギンヒラスにも使われることがあります。
ギンヒラスが原材料のキャットフード
ギンヒラスは栄養価が高い魚ですが、原材料として使用しているキャットフードやおやつはクプレラとC&R以外にほとんどありませんでした。
ギンヒラスを原材料に使用する健康効果
ギンヒラス/生 100gあたりの栄養素 | |||
---|---|---|---|
エネルギー | 138 | kcal | |
タンパク質 | 18.6 | g | |
脂質 | 7.9 | g | |
ミネラル | カリウム | 440 | mg |
カルシウム | 11 | mg | |
不飽和脂肪酸 | リノール酸 | 38.0 | mg |
α-リノレン酸 | 36.0 | mg | |
アラキドン酸 | 76.0 | mg | |
EPA | 420.0 | mg | |
DHA | 620.0 | mg |
高たんぱく質・低脂質
ギンヒラスはタンパク質が豊富に含まれており、脂質も適度に含まれています。適度な脂質は猫の効率的なエネルギー源となり活動量を支えるのに役立ちます。そのため、運動量が多い猫や遊び好きな猫、成長期の子猫には適度な脂質が必要です。
ギンヒラスはタンパク質が豊富に含まれており、脂質も適度に含まれています。適度な脂質は猫の効率的なエネルギー源となり
また脂質は風味を良くするため、キャットフードへの食いつきが悪い猫や食欲が落ちている猫、好き嫌いが多い猫におすすめです。
豊富な不飽和脂肪酸
ギンヒラスにはオメガ3脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)、オメガ6脂肪酸のリノール酸が豊富に含まれています。
これらは必須脂肪酸に分類され、猫の体内で合成することができないため食べ物から摂取しなければなりません。
◆DHA(ドコサヘキサエン酸)
DHAは記憶や学習など脳の機能に関わる構成成分で、脳の働きを活発にするため認知症の予防に効果的です。また悪玉コレステロールを減らす働きがあります。
◆EPA(エイコサペンタエン酸)
血液をサラサラにする働きにより血管のつまりを予防し、心筋梗塞や脳梗塞などの血管の病気の予防につながります。また血中コレステロールの調整や中性脂肪を減少させる効果が期待できます。
◆リノール酸
皮膚からの水分消失を防ぐ働きがあり、皮膚の免疫力やバリア機能の向上、毛ツヤを良くすることが期待できます。また血中コレステロールを下げる働きもあります。
ギンヒラスを原材料に使用する注意点
過剰摂取は消化不良や肥満を引き起こす
ギンヒラスは適度に脂質が含まれているので、過剰摂取は消化不良や肥満を引き起こす恐れがあります。キャットフードの給与量を守っていれば過剰摂取にはならないですが、盗み食いをされないよう保管には気を付けましょう。
まとめ
- ギンヒラスは栄養価が高いが、キャットフードの原材料としてあまり使用されない
- 高たんぱくで、適度に脂質が含まれている
- 不飽和脂肪酸が豊富なので血流改善や皮膚の健康維持に効果がある