キャットフードのスペルト小麦!アレルギー発症しにくく農薬いらずな原材料

鈴木さん
キャットフードの原材料欄を見ていると、たまにスペルト小麦が見られるのですが、普通の小麦とは違うんですか?
猫田
通常、小麦は猫のアレルゲンになりやすいですが、スペルト小麦は通常の小麦よりもアレルゲンになるリスクが低い原材料なんですよ。

スペルト小麦とは

改良されていない古代小麦

古代小麦とも呼ばれるスペルト小麦は、品種改良や遺伝子組換えなどがされていない原種小麦の一つです。古代小麦はスペルト小麦の他にエンマー小麦やヒトツブ小麦などがあります。

スペルト小麦の栄養とカロリー

スペルト小麦の栄養100gあたり
たんぱく質15g
脂質2.4g
繊維11g
糖質7g
カロリー337kcal

通常の小麦はパンコムギ

食品として販売されている小麦(パンコムギ)は、効率や味、栄養、利益、実の大きさなど様々な目的を叶えるために、多くの遺伝子組換えが行われ品種の改良が行われてきました。

パン小麦が改良の対象に選ばれた理由は、脱穀の手間が他の小麦より少なかったからと言われているようです。

スペルト小麦のメリット

パン小麦が世界に流通しており膨大なパン小麦が消費されている中で、品種改良されていないスペルト小麦には猫にとって、どのようなメリットがあるのでしょうか。

通常の小麦(パン小麦)とも比べながらメリットをいくつかご紹介したいと思います。

タンパク質の含有量が多い

スペルト小麦は通常の小麦よりも多くタンパク質が含まれています。猫にとってもタンパク質が多い方がエネルギーや体を作る成分として利用しやすいので、猫にとってメリットのある食材だと思います。

アレルギーになりにくい

またキャットフードにおいて最もメリットとして大きいのが、スペルト小麦の方がアレルギーを発症しにくいという点です。

海外の研究によれば、小麦アレルギーを持った人の80%以上がスペルト小麦を食べてもアレルギー反応が出なかったそう。猫に完全に当てはめることはできませんが、通常の小麦に比べればその可能性は低いということが分かると思います。

遺伝子組換えや品種改良はアレルギーの原因に挙げられることが多いため、品種改良がされていない原種のままのスペルト小麦はアレルゲンになりにくいのかもしれません。

丈夫で農薬や化学肥料なしで育つ

またスペルト小麦は非常に丈夫で育ちやすいので、農薬や化学肥料を使わなくても比較的簡単に育てることができます。そのため農薬や化学肥料を使用しない原材料で作られる、

  • オーガニックキャットフード
  • GMO(遺伝子組換の原材料)不使用のキャットフード
  • アレルギー療法食
などの原材料としてもスペルト小麦は重宝されています。

通常の小麦も他の作物に比べれば育ちやすいですが、品種改良によって商品としての加工のしやすさや実の大きさ、味など様々な要望に答えた結果、本来の丈夫さは原種ほどではなくなってしまい、農薬や化学肥料が必要です。

スペルト小麦が含まれるキャットフード

スペルト小麦を使用したキャットフードは、

  • N&D ローアンセントラルグレイン
  • フォルツァ10 エブリデイビオチキン
  • ファルミナ ベットライフ
などがあります。オーガニックキャットフードや遺伝子組換え原材料不使用のマークを取得しているキャットフードであったり、キャットフードの品質を考え使用しているメーカーが多いという印象です。

スペルト小麦は悪くないが無くてもいい

スペルト小麦は私たち人間にとってはメリットが多い小麦だと思います。炭水化物(糖質)を効率的に利用してエネルギーに変える人間は、小麦などの穀物が必要です。しかし猫にとっての主食はあくまで肉であるため、わざわざアレルギーが出にくい小麦を探してまで入れる必要もないのです。

もちろんオーガニックやGMOフリーなどにこだわってスペルト小麦を選んでいるのでアレルギー対策や予防は考えているでしょう。しかしひスペルト小麦があるから、良いキャットフード、スペルト小麦があるから購入する、といい理由になるほどでもないと思います。

もし小麦アレルギーをすでに持っていると分かっているなら、スペルト小麦にも少なからずリスクがあるため、グレインフリー(穀物不使用)を選ぶのが無難だと言えます。