目次
- 1 ウェットフードを与えるメリット
- 2 ウェットフードの種類(形状)
- 3 おすすめ総合栄養食ウェットフードランキングの評価基準
- 4 総合栄養食おすすめウェットフードランキング第1位 ナチュラルバランス
- 5 総合栄養食おすすめウェットフードランキング第2位 ヤラー
- 6 総合栄養食おすすめウェットフードランキング第3位 カントリーロード
- 7 総合栄養食おすすめウェットフードランキング第4位 たまの伝説
- 8 総合栄養食おすすめウェットフードランキング第5位 AATU アートゥー
- 9 総合栄養食おすすめウェットフードランキング第6位 フォルツァ10
- 10 総合栄養食おすすめウェットフードランキング第7位 ナウフレッシュ
- 11 総合栄養食おすすめウェットフードランキング第8位 アニモンダ
- 12 総合栄養食おすすめウェットフードランキング第9位 ソリッドゴールド
- 13 総合栄養食おすすめウェットフードランキング第10位 黒缶
- 14 総合栄養食おすすめウェットフードランキング外 ウェルネス
- 15 総合栄養食おすすめウェットフードランキング外 カルカン
- 16 総合栄養食おすすめウェットフードランキング外 モンプチ
- 17 【一覧表】総合栄養食おすすめウェットフードランキング比較表
- 18 【総合栄養食と一般食】違いと目的に合わせた選び方
- 19 【年齢・性格】猫に合わせたウェットフードの選び方
- 20 猫のウェットフードの1日の給与量と食費を考えよう
- 21 【保存・保管方法】ウェットフードの保存方法、保管方法と期間
- 22 【重金属に注意】マグロやカツオが主原料のウェットフードには水銀が多い
- 23 ウェットフード総合栄養食まとめ
ウェットフードを与えるメリット
効率よく水分補給できる
ウェットフードは全体の80~90%が水分で構成されているので、効率よく水分補給ができます。
猫は先祖が砂漠で暮らしていた歴史もあってか今もゴクゴク積極的に水を飲む猫は少なく、水分不足で脱水症状を引き起こすことも。また長期にわたって水分補給が足りない猫は腎臓病や尿路疾患などのリスクが高くなるとも言われています。このため積極的に水を飲まない猫に、栄養と同時に水分が与えられるウェットフードは非常におすすめです。
食いつきが良くやわらかい
ウェットフードは香りや風味が強く嗜好性が高いため食いつきが良いです。食欲のない猫やグルメで好き嫌いの多い猫にも食べてもらいやすいフードです。ウェットフードは噛む力や飲み込む力も最小限で済むので、まだ上手に噛めない子猫や歯周病のあるシニア猫にもおすすめです。
また、普段のフードに飽きた猫には普段の食事と一緒にウェットフードを与えたり1食だけ置き換えたりすることで食事に変化もつけられます。
短期間でいろんな種類を試せる
ウェットフードは短期間で様々な種類のフードを試すことができます。
ドライフードは大袋に入ったものが一般的ですが、ウェットフードは缶やパウチなど小分けで入っているので、毎日別のものを与えることも難しくありません。またウェットフードは複数の味がセットになった商品が多く、猫にとって毎回の食事の楽しみの幅が広がるメリットもあります。飽き性な猫には特に様々なものが試せるウェットフードはもってこいかと思います。
ウェットフードの種類(形状)
ウェットフードでも水分量や食感、固さなどで違いがあり、猫の好みや食いつきもそれぞれなので、猫がどのようなウェットフードを好んで食べるか把握しておくと種類も選びやすくなります。試し方として、同じ味のウェットフードを数種類用意して食いつきを見るとわかりやすいかもしれません。普段おやつやおかずを食べる時の食いつきを参考に選んでもいいと思います。
シチュー・スープタイプ
シチュー・スープタイプは水分量がおよそ85~90%以上で液体と具材がしっかり分かれているタイプで見た目もより食事らしくなっています。
具材とスープの両方を1食で同時に味わえ、様々な食感を楽しめるのが魅力です。
水分量が多いのでダシスープなどを好む猫にもおすすめで、とろみタイプのウェットフードは具材にスープが絡まるので、スープを残してしまう猫も水分をしっかり摂取できます。
パテ・ペーストタイプ
パテ・ペーストタイプは水分量70~80%前後で、肉や具材がすりつぶされてペースト状になったウェットフードです。
水分とフードがしっかり混ざっているので、スープを飲まない猫でも水分がしっかり摂取できます。
ペースト状なので噛む力が弱い猫や口腔トラブルを抱えた猫は最も食べやすく、他の具材の形が残るフードに比べて歯に挟まりにくいです。なめらかな食感が好きな猫にもおすすめ。
フレークタイプ
フレークタイプは水分量80%前後で、ツナ缶のように肉や具材の形と食感がしっかり残っているウェットフードです。
素材の食感を味わえ、風味も最も強く残っているので嗜好性も満足感も高いです。食欲のない猫やグルメで好き嫌いが多い猫におすすめ。より素材に近い形なので人の食べ物や素材そのものを食べたがる食いしん坊な猫にもおすすめです。
おすすめ総合栄養食ウェットフードランキングの評価基準
- 安全な原材料
- 危険な添加物不使用
- 栄養バランス
- 嗜好性や食いつき
- 1日の食費
1. 安全性や原材料
ウェットフードは原材料がシンプルなレシピが多く、一つ一つの原材料の割合が大きくなるので原材料には特に配慮しましょう。
粗悪な肉原料や正体不明の不特定多数の動物肉、小麦やトウモロコシなどアレルゲンになりやすいものは避けたいところ。原産国や使用する原材料の安全性や質に自信を持ったこだわりのあるキャットフードがおすすめです。
2. 危険な添加物を避けたフード
ウェットフードでは着色料や香料、調味料、増粘多糖類、乳化剤などの添加物が使われることがあります。
- 赤色2号
- 赤色102号
- 黄色4号
- 青色1号
- 酸化チタン
- 酸化鉄
- 加工デンプン
- アルギン酸エステル
- 亜硝酸Na etc…
レトルト(パウチ)や猫缶のように完全密閉されるため、ドライフードと違って保存料や酸化防止剤などの添加物は必要ありませんが、ドライフードではあまり配合されなかった見た目や香りを良くしたり、食感やとろみを付けるための添加物が使用されることが多くなります。
嗜好性もキャットフードを選ぶ重要な要素である以上、すべてが悪い添加物ではありませんが、危険な添加物が入っていないか注意してみてもいいかもしれません。
3. 過不足のない栄養成分バランス
ウェットフードの栄養成分の80~90%は水分が占めているので、栄養バランスの判断がしにくいところがありますが、当サイトのランキングでは、水分を除き計算した上で適正量とバランスか判断し選定します。
4. 食いつきや嗜好性
どんなにキャットフードの原材料や成分にこだわっても、猫が食べてくれなければ意味がありません。特に猫は好き嫌いが激しく、気に入らない物はどんなにお腹が減っても口を付けてくれないことがあります。基本的にウェットフードは猫の嗜好性が高いですが、猫が好むウェットフードを選ぶことも大切です。
5. コスパと1日の食費
ウェットフードはドライフードより高くつくので、高価格なものを選んでしまうと継続が難しくなります。このため総合栄養食はドライタイプが多いのですが、ウェットフードを主食として継続的に与える場合は、価格帯にも気にして選ぶといいかと思います。
また、1パックが安くても1日の給与量が何パックも必要なウェットフードだと価格は高くなるので、給与量もそれぞれの猫に合ったものを考慮して選びます。
それではランキングのトップ10とランキング外でも注目のウェットフードをいくつかご紹介したいと思います。
総合栄養食おすすめウェットフードランキング第1位 ナチュラルバランス
総合的な評価 | ★★★★★ |
---|---|
種類 | 総合栄養食 |
形状 | パテ、シチュー、フレーク |
内容量 | 85g・156g |
1日の食費(3kg猫) | 329円 |
ポイント | ・バランスが良い ・少ない量で栄養摂取できる ・デイリー価格で続けやすい ・種類が豊富 |
カロリー | ・ターキー 107kcal ・サーモン 125kcal |
動物園に専用フードも提供する会社のコスパ良しウェットフード
原材料と成分(インドアキャット)
成分(分析値) | 分析値 | ドライ換算 | |
粗たんぱく質 | 9.0%以上 | 28%相当 | |
粗脂肪 | 5.0%以上 | 15.6%相当 | |
粗繊維 | 2.0%以下 | 6.25%相当 | |
粗灰分 | 3.0%以下 | 9.3%相当 | |
水分 | 78.0%以下 | 10%(換算) | |
カルシウム | 0.45% | 1.4%相当 | |
リン | 0.25%以上 | 0.78%相当 | |
マグネシウム | 0.025%以上 | 0.078%相当 | |
Ca:P:Mg | 1.8:1:0.1 | ||
タウリン | 0.05%以上 | 0.15%相当 | |
ナトリウム | 0.14% | 0.43%相当 | |
カリウム | 0.2% | 0.62%相当 | |
カロリー | 100g | 116kcal |
ターキーフォーミュラはターキーを主原料に、ニンジンや玄米、またサーモンミールを使用しています。増粘剤には自然由来のカラギナンやグアーガムを使用しています。自然風味は具体的には分かりませんが、おそらく嗜好性を高めるフレーバーのような材料と思われます。栄養添加物を除くと原材料はシンプルです。
こちらの商品はアレルゲンになりにくい玄米を使用していますが、ラインナップには完全なグレインフリーの商品もあります。
総合栄養食おすすめウェットフードランキング第2位 ヤラー
総合評価 | ★★★★☆ |
---|---|
種類 | 総合栄養食 |
形状 | ペースト |
内容量 | 400g |
1日の食費 (3kg猫) | 776~1,552円 |
ポイント | ・オーガニックキャットフード ・95%以上の原材料が有機 ・多くの機関で認証を受けている ・工場や製造過程を公開 |
カロリー | チキン 93kcal |
オーガニックの代表格!100%有機認証
ヤラーは、ヨーロッパの複数の国と機関で有機認証を取得するオーガニックペットフードの代表格。100%有機栽培で育てられた原材料や製造環境にまでこだわった高品質かつ安全性も高いオーガニックウェットフードです。
農薬や遺伝子組換え、ホルモン注射なども不使用で、3ヶ国オーガニック認証機関を受けているくらいですから工場の内部を公開するなど製造環境における情報開示の姿勢も高いです。全年齢対応なのでうちの猫全員に与えることができましたが、ドライよりも食いつきがかなり良かったです。
原材料と成分(チキン)
成分(分析値) | 実際の分析値 | ドライ換算 | |
粗タンパク質 | 9.0%以上 | 31%相当 | |
粗脂肪 | 5.0%以上 | 17%相当 | |
粗繊維 | 2.0%以下 | 6.8%相当 | |
粗灰分 | 0.6%以下 | 2%相当 | |
水分 | 81.0%以下 | 10%(換算) | |
炭水化物 | 2.4% | 8.2%相当 | |
カルシウム | 0.20% | 0.68%相当 | |
リン | 0.20% | 0.68%相当 | |
マグネシウム | 0.02% | 0.068相当 | |
Ca:P:Mg | 1:1:0.1 | ||
カロリー | 100g | 82kcal |
ヤラーのウェットフードはメインに鶏肉・豚肉・牛肉を使用していますので動物性タンパク質も豊富かと思います。
複数の動物性タンパク質が含まれているのでお肉にアレルギーのある猫は慎重になるかもしれませんね。穀物は不使用(グレインフリー)で、炭水化物源にエンドウ豆やじゃがいものデンプンを使用しています。また水溶性食物繊維やミネラルが豊富な海藻、スーパーフードで注目されるスピルリナなどを配合しているのもポイントですね。
ドライ換算を見ると、バランスがいいと思います。他のウェットフードより繊維質が多いので、食物繊維もきちんと与えたい方やヘルシーなものを求めている方はヤラーはいいかもしれません。
オメガ6脂肪酸、オメガ3脂肪酸のバランスはわかりませんが、魚系原材料や植物油が配合されていないので、オメガ3脂肪酸はやや少ないかもしれません。カルシウム、リン、マグネシウムのバランスは1:1:0.1で、低リンではありませんが、AAFCOの成分基準はクリアしています。
総合栄養食おすすめウェットフードランキング第3位 カントリーロード
総合評価 | ★★★★☆ |
---|---|
種類 | 総合栄養食 |
1日の食費(3kg猫) | 900円 |
内容量 | 70g |
形状 | ペースト |
ポイント | ・国内メーカー ・日本で暮らす猫に合ったフード ・アレルギー対応 ・珍しいホース肉も |
カロリー | チキン 86kcal ポーク 96kcal ホース 117kcal |
国内の自社工場製造!馬肉やトマトなど珍しい原材料も注目
カントリーロードは日本メーカーが企画販売するパテタイプのグレインフリーウェットフードです。
定番のチキン(鶏)を始め、ホース(馬)、ポーク(豚)の3種類の味がありますが、どれも単一動物性タンパク質でアレルギーへの配慮が見られます。
大手ブランドほど有名なブランドではありませんが、原材料一つ一つがどこの国の材料なのか原産地を公開しており、原材料のトレーサビリティやオープンな情報開示姿勢などは高ポイントです。カントリーロードは株式会社バンガーインターナショナルフーズが所有する自社工場で製造されていて、馬肉やトマトなど他社とは違った原材料に注目した特色のあるメーカーです。
原材料と成分(チキン)
成分(分析値) | 実際の分析値 | ドライ換算 | |
粗タンパク質 | 14.0%以上 | 43.7%相当 | |
粗脂肪 | 2.0%以上 | 6.2%相当 | |
粗繊維 | 0.5%以下 | 1.5%相当 | |
粗灰分 | 2.5%以下 | 7.8%相当 | |
水分 | 78.0%以下 | 10%(換算) | |
カロリー | 100g | 86kcal |
メインはチキンとチキンレバー。タンパク質が14%以上としっかりあるので、チキンの含有量も多いと予想できます。グルコサミンやコンドロイチンなど関節に配慮した成分も配合されています。
単一タンパク質なのでアレルギーへの配慮も見られます。チキンに続いて乳酸カルシウムの配合量が多めですが、乳酸カルシウムとは植物性の糖に乳酸菌を加えて発酵させた成分なので、乳糖やカゼインは含まれていません。
魚油を使用していますが、油脂には精製の過程でタンパク質はほとんど含まれないので、アレルゲンになる心配はほとんどないかと思います。むしろ魚油に含まれるオメガ3脂肪酸は皮膚や被毛の健康維持に欠かせない栄養素の一つで、アレルギーによる皮膚炎の緩和も期待されています。
総合栄養食おすすめウェットフードランキング第4位 たまの伝説
総合評価 | ★★★★★ |
---|---|
種類 | 総合栄養食 |
形状 | フレーク |
内容量 | 219円/60g |
ポイント | ・獣医師監修のウェット総合栄養食 ・シンプルな原材料 |
カロリー | 90kcal/70g |
獣医師監修!純国産で日本猫向けレシピ
たまの伝説は、ペットフード販売士やペット栄養管理士の講習セミナーなども行っている獣医師の徳本一義先生が監修したウェットフード総合栄養食です。添加物を排除したシンプルなレシピで、原材料も工場もすべて日本国内という純国産のキャットフードです。
ペットフード販売士のセミナーや講義などでもおなじみの獣医師さん監修で、私も愛猫によく与えています。
原材料と成分(総合栄養食)
成分(分析値) | 実際の分析値 | ドライ換算 | |
粗タンパク質 | 10%以上 | 30%相当 | |
粗脂肪 | 4.0%以上 | 12%相当 | |
粗繊維 | 1.5%以下 | 4.5%相当 | |
粗灰分 | 2.0%以下 | 6%相当 | |
水分 | 77%以下 | 10%(換算) | |
カロリー | 1缶 | 90kcal |
たまの伝説の総合栄養食は、豚レバーが主原料のシンプルなレシピで野菜などが全くなく、ほぼ動物原料です。原材料も工場も国産なので中国産・韓国産の原材料やホルモン剤投与の心配がなく、日本猫の好みに合わせた製品という点でおすすめです。
メインの豚レバーは栄養価が高く、動物性タンパク質はもちろん動物由来で猫が吸収しやすいビタミンやミネラルが豊富に含まれます。豚レバーが栄養添加物を不使用にできているポイントの一つだと思います。
穀物が一概に悪いわけではありませんし、グレインフリーがすべていいというわけではありません。米は穀物の中でもアレルゲンになりにくい原料で、特に日本の猫が米でアレルギーを発症する可能性は低いと考えられています。
また、大豆はアレルギーの原因になりやすいですが、大豆油はほとんど脂質なので原因となるタンパク質はほとんど含まれません。パン酵母もグルテンはほとんど含まれないのでアレルギーのリスクは低いと思います。
総合栄養食おすすめウェットフードランキング第5位 AATU アートゥー
総合評価 | ★★★★☆ |
---|---|
種類 | 総合栄養食 |
形状 | シチュー |
内容量 | 85g |
1日の食費 (3kg猫) | 972円 |
ポイント | ・野菜やハーブを多く使用 ・比較的少ない量で必要な栄養を摂れる ・高カロリーから低カロリーまである ・キジやエビなど珍しい原材料を使用 |
カロリー | ダック&チキン 93kcal チキン&キジ 125kcal サーモン チキン&エビ 93.85kcal チキン&ウズラ 127kcal |
動物原料97%使用の高栄養グレインフリーフード
AATU(アートゥー)ウェットフードは、動物原料97%使用の良質なタンパク質源が豊富なポーランド産グレインフリーフードで、豆や具材のゴロゴロ感が楽しいシチュータイプです。風味としっかりとした食べ応えがあり嗜好性も高く、満足感を感じられます。
EU産ということで動物へのホルモン剤投与や遺伝子組換え原料の心配がなく安心して与えることができます。
原材料と成分(サーモン、チキン&エビ)
成分(分析値) | 実際の分析値 | ドライ換算 | |
粗タンパク質 | 10.6% | 34%相当 | |
粗脂肪 | 6.1% | 19.6%相当 | |
粗繊維 | 2.5% | 8%相当 | |
粗灰分 | 0.4% | 1.2%相当 | |
水分 | 79% | 10%(換算) | |
カロリー | 100g | 125kcal |
ウェットフードはシンプルな原材料で構成されることが多いですが、AATUは動物原料も植物原料も、ドライフードに負けないくらい様々な種類が使用されています。
ですが割合で見ると、97%がサーモン、チキン、エビで構成され、野菜やハーブ、フルーツ、豆類など植物性原料は消化に影響がない少量ずつを多種類で配合しています。コンドロイチンやグルコサミンなど関節に配慮した原材料も入っているのも嬉しいポイントですね。
動物原料が多いので、タンパク質や脂質もしっかり含まれています。
オメガ6とオメガ3の比率については記載がありませんが、この種類だけでいえば、エビやサーモンがメインなのでオメガ3脂肪酸は豊富と予想できます。また、エビやサーモンの赤い色素成分であり、強い抗酸化作用のある「アスタキサンチン」も豊富に含まれるのではないでしょうか。
総合栄養食おすすめウェットフードランキング第6位 フォルツァ10
総合評価 | ★★★★☆ |
---|---|
種類 | 総合栄養食 |
形状 | パテ |
内容量 | 85g/280円 |
ポイント | ・イタリアのCCPBのオーガニック認証取得 ・療法食が充実したメーカー |
カロリー | 80Kcal/100g |
療法食も豊富なイタリア産オーガニックウェットフード
フォルツァ10のオーガニックウェットフードは、イタリアのオーガニック認証機関CCPBの認証を受けている総合栄養食です。
フォルツァ10といえば、療法食の種類が豊富なペットフードメーカーです。
原材料と成分(エブリデイビオチキン)
成分(分析値) | 実際の分析値 | ドライ換算 | |
粗タンパク質 | 9.5% | 33.9%相当 | |
粗脂肪 | 5.0% | 17.8%相当 | |
粗灰分 | 2.0% | 7%相当 | |
粗繊維 | 0.2% | 0.7%相当 | |
水分 | 82.0% | 10%(換算) | |
カルシウム | 0.2% | 0.71%相当 | |
リン | 0.18% | 0.64%相当 | |
タウリン | 0.3% | 1.07%相当 | |
カロリー | 100g | 90kcal |
はい、フォルツァ10のエブリデイビオチキンのウェットフードは、オーガニック製法で育てられたチキン(内蔵も)、ヒマワリオイル、海藻(スピルリナ)しか使われていない非常にシンプルなレシピです。
ただ「ミネラル類」とまとめると、使っている原材料が少なく見える表記による印象の違いはあるかと思います。ビタミン類はつかっていないので、原材料で賄えているようですね。原材料与える時はウェットフードだけでなくドライフードと一緒に与えるよう記載があるので、ウェットだけでなくドライフードも合わせて与える方におすすめです。
総合栄養食おすすめウェットフードランキング第7位 ナウフレッシュ
総合評価 | ★★★★☆ |
---|---|
種類 | 総合栄養食 |
形状 | パテ、シチュー |
内容量 | 182g |
1日の食費 (3kg猫) | 810円 |
ポイント | ・人間の食事に近い彩りとパッケージ ・デザイン性も高い ・オメガ6&3が豊富なキャノラ油を使用 |
カロリー | サーモンシチュー 76kcal ターキーシチュー 74kcal ポークパテ 78kcal サーモンパテ 83kcal |
彩り豊かなグレインフリーウェットフード
小さい牛乳パックのようなテトラパックに入ったウェットフードは珍しいですが、環境に配慮したリサイクル可能な資源を使用していて、パックは開封後も容器を移し替えずそのまま冷蔵庫に保存できるので便利ですね。冷蔵庫で冷やしてしまうと温度が低くなるのでやや食いつきが落ちますが、少しレンジで温めてあげると食いつきも復活しましたよ。
原材料と成分(ターキーシチュー)
成分(分析値) | 実際の分析値 | ドライ換算 | |
粗タンパク質 | 8.0%以上 | 28.5%相当 | |
粗脂肪 | 4.0%以上 | 14.2%相当 | |
粗繊維 | 1%以下 | 3.57%相当 | |
粗灰分 | 1.4%以下 | 5%相当 | |
水分 | 82%以下 | 10%(想定) | |
カロリー | 100g | 92.3kcal |
ナウフレッシュは見た目の良さもさることながら、猫の健康や安全、栄養バランスまでしっかり考えられています。100%フレッシュな生肉や鮮魚を使うなど原材料の質にもこだわったウェットフードということも高評価のポイントの一つです。ターキーや骨からとれるダシスープが主原料で、骨抜き生サーモンも使用しています。
また、グレインフリーで栄養添加物を除けばシンプルな処方ですが、ポテトやエンドウ豆、タピオカ、スイートポテトなどの炭水化物源は豊富に含まれています。
成分をドライ換算すると、タンパク質や脂質はほどほどでカロリーも高くなく、中程度のバランス型な印象を受けます。
総合栄養食おすすめウェットフードランキング第8位 アニモンダ
総合評価 | ★★★☆☆ |
---|---|
1日の食費 | ??円 |
内容量 | 100g |
タイプ | パテ |
主原料 | 【アダルト】肉類(牛肉・鳥肉・豚肉)、煮汁 |
カロリー | 91kcal |
魅力 | ・種類が非常に豊富 ・療法食もある ・ドイツ産 ・飽きにくく選び甲斐もある |
高基準なドイツ産!40種類以上のラインナップ
アニモンダのウェットフードは40種類以上の商品があり療法食のラインナップもあります。飽き性の猫や色んなものを与えたい飼い主さんにおすすめです。アニモンダは自社工場を所有しているので、他社の影響を受けにくく安全性の高い商品を安定供給できます。
大豆、人口着色料、香料、防腐剤、中国産材料は不使用で穀物は製品によって含まれていたり含まれていなかったり。
アニモンダは様々な物を与えて栄養をとるという精神のもと、多くの種類のキャットフードを製造しているので、総合栄養食という概念がなく、給餌量の目安や食費の計算が難しいかもしれませんが、アニモンダはAAFCOと同等のFEDIAFという欧州ペットフード基準を満たしているので、総合栄養食として使用しても問題ないと回答しています。
原材料と成分(七面鳥・牛・ニンジン)
成分(分析値) | 実際の分析値 | ドライ換算 | |
タンパク質 | 10% | 35%相当 | |
脂肪 | 4.5% | 16%相当 | |
粗繊維 | 0.5% | 1.7%相当 | |
粗灰分 | 1.8% | 6.4%相当 | |
水分 | 82% | 10%(換算) | |
カロリー | 100g | 84kcal |
総合栄養食おすすめウェットフードランキング第9位 ソリッドゴールド
総合評価 | ★★★☆☆ |
---|---|
1日の食費 (3kg猫) | 849~1,415円 (3~5缶) |
内容量 | 85g/283円 |
タイプ | グレイビー |
主原料 | 【サバ&ツナ】サバ、マグロ |
カロリー | 78kcal/85g |
魅力 | ・グレインフリー ・中国産原材料不使用 |
アメリカの企業のタイ産グレインフリーウェットフード
ソリッドゴールドは創業46年の老舗ペットフードメーカーで、デザインも可愛くて私の推しの一つです。すべてグレインフリーで食いつきもいいので、普段からよく利用しています。
ソリッドゴールドはアメリカの企業でドライフードは米国産ですが、ウェットフードは水産加工業が盛んなタイで製造されています。
原材料と成分(サバ&ツナ)
成分(分析値) | 実際の分析値 | ドライ換算 | |
タンパク質 | 11%以上 | 39%相当 | |
脂肪 | 2.0% | 7%相当 | |
粗繊維 | 1% | 3.5%相当 | |
水分 | 82.0% | 10%(想定) | |
灰分 | 3.0% | 10%相当 | |
カロリー | 100g | 92.8kcal/100g |
ソリッドゴールドはタイ産ということで、海外産では珍しい魚介系のラインナップが多いブランドです。原材料は栄養添加物以外の添加物はなく、シンプルですがほどよく人参やカボチャ、ほうれん草なども配合されています。炭水化物にはキャッサバ芋のデンプンのタピオカが使用されていますね。
サバもツナもどちらも赤身魚で風味が強いので食いつきはいい傾向です。
総合栄養食おすすめウェットフードランキング第10位 黒缶
キャットフード勉強会の評価
黒缶はアイシアが販売するカツオやマグロなど魚介類がメインの非常に高タンパクなウェットフード総合栄養食です。
パテに鶏ささみのフレークがのっていて豪華に見えますが、価格は3缶で200円代と非常にお手頃価格で普段使いもしやすい金額です。ただ原産国が韓国なので、この点は気にされる方が多いかもしれません。
原材料と成分(ささみ入りまぐろとかつお)
成分(分析値) | タンパク質 | 3.9%以上 |
脂質 | 0.9%以上 | |
粗繊維 | 0.1%以下 | |
灰分 | 3.5%以下 | |
水分 | 82.0%以下 | |
カロリー | 100g | 80kcal |
非常にシンプルなレシピで動物原料をメインに使用しているものの、タンパク質量は3.9%と控えめです。
また、水分や他の成分を除いても約9%が残るのですが、残りの9.6%がどういう成分なのかは気になるところです。グレインフリーなので炭水化物もそこまで多くないように思いますが、不思議なところです。
総合栄養食おすすめウェットフードランキング外 ウェルネス
総合的な評価 | ★★★★★ |
---|---|
種類 | 総合栄養食 |
形状 | シチュー、パテ、フレーク |
内容量 | 85g |
1日の食費 (3kg猫) | 486~648円 |
ポイント | ・種類が豊富 ・アレルギー対応 ・リーズナブル ・1日あたりの量が多い |
カロリー | 72kcal |
キャットフード勉強会の評価
ウェルネスはグレインフリーでシチュー、パテ、フレーク全ての種類があり、1日あたり2~3袋なので1日あたりの給与量や食費は多めになりますが、その分1回の食事量が多く、満腹感があり水分も多く摂取させることができます。
ウェルネスと同じ工場で製造していた商品からリコール商品が出たりと安全性に懸念が見られたため、今回ランキング入りとはなっていません。また増粘剤や調味料も使用されています。
原材料と成分(チキン&ターキー)
成分(分析値) | たんぱく質 | 4.0%以上 |
粗脂肪 | 2.0%以上 | |
粗繊維 | 1.0%以下 | |
水分 | 85.0%以下 | |
マグネシウム | 0.025%以下 | |
タウリン | 0.1%以上 | |
カロリー | 100g | 約67kcal |
ウェルネスのチキン&ターキーは、グレインフリーでじゃがいもデンプンを炭水化物源に使用しています。チキンの煮汁がメインということで、水分量も多めです。
調味料や増粘多糖類にどのようなものが使われているかは気になるところですが記載はありません。
そのためウェルネスは、少量のごはんでは満足できない猫や食欲旺盛な猫、また沢食事と一緒に沢山の水分を摂取させたい猫におすすめのウェットフードです。グレインフリーで穀物アレルギー対策にもいいかと思います。
<リコール>2019年5月までの商品と過去5回のリコール
ウェルネスキャットフードは、2017年に賞味期限が2019年5月までのウェットフードにリコールが指定されています。異物混入があったのはウェルネスではありませんでしたが、同じ工場で製造された商品からリコール商品があったということで念のためリコールの対象にし自主回収を行いました。
製造は賞味期限より数年前なので現在販売されているものに問題はないかと思いますが、他にもこれまで5回のリコールがあるため、懸念点としては大きいかもしれません。
総合栄養食おすすめウェットフードランキング外 カルカン
総合評価 | ★★☆☆☆ |
---|---|
1日の食費 (3kg猫) | ??円 |
内容量 | 70g |
タイプ | スープ、ゼリー |
主原料 | まぐろ、かつお、さけ、チキン、ビーフ等 |
カロリー | 40kcal前後 |
魅力 | ・非常に安い ・種類が豊富 ・コンビニやスーパーで購入可 |
キャットフード勉強会の評価
スーパーやコンビニ、アウトレットなど店頭でも購入できる定番かつ人気のウェットフードです。価格もかなりお手頃で種類も豊富なラインナップとなっています。総合栄養食なので主食として与えてもOK。
日本でおなじみのマグロやカツオなどを使用した人気商品です。しかし原材料を見ると添加物や小麦が使用されていたりとおすすめには至りませんでした。
原材料と成分(まぐろ)
成分(分析値) | 粗タンパク質 | 7.0%以上 |
粗脂肪 | 1.0%以上 | |
粗繊維 | 0.5%以下 | |
粗灰分 | 3.0%以下 | |
水分 | 88.0%以下 | |
カロリー | 1袋 | 50kcal |
ウェットフードの中でも水分は多めのフレークタイプの総合栄養食です。増粘多糖類でとろみがついているので水分も絡んで食べやすく、水分補給に便利なフードだと思います。ただ穀物アレルギーの原因になりやすい小麦が使用されています。また、増粘多糖類や発色剤など添加物が使われている点も気になります。
総合栄養食おすすめウェットフードランキング外 モンプチ
総合評価 | ★★☆☆☆ |
---|---|
1日の食費 (3kg猫) | ??円 |
内容量 | 【蒸し焼きチキン】85g |
タイプ | シチュー |
主原料 | 【蒸し焼きチキン】肉類(ポーク、チキン、ターキー)、穀類 |
カロリー | 【蒸し焼きチキン】約80kcal |
魅力 | ・種類が豊富 ・食感タイプも豊富 ・1日の食費が安い ・コンビニやスーパーで手に入る |
キャットフード勉強会の評価
ピュリナが販売するモンプチは総合栄養食から一般食やおやつまで沢山の種類のウェットフードを販売している人気シリーズです。スープ、フレーク、パテ、ピューレなど様々な好みに合わせたラインナップがあり、価格も安く店頭でも販売されています。
総合栄養食では小麦や大豆、着色料など気になる原材料が多いためおすすめしていませんが、おやつとしてたまに与えるくらいの利用がおすすめです。
原材料と成分(蒸し焼きチキン)
成分(分析値) | 粗タンパク質 | 9%以上 |
粗脂肪 | 2%以上 | |
粗繊維 | 1.5%以下 | |
粗灰分 | 3%以下 | |
水分 | 82%以下 | |
カロリー | 1袋 | 80kcal |
【一覧表】総合栄養食おすすめウェットフードランキング比較表
ランキング順位 | 商品名 | 種類 | 味 |
第1位 | ナチュラルバランス | 総合栄養食 | チキン オーシャンフィッシュ ターキー ダック6グリンピース ツナ&シュリンプ等 |
第2位 | ヤラー | 総合栄養食・一般食 | チキン フィッシュ チキンとターキー サーモンと海藻 チキンとフィッシュ |
第3位 | カントリーロード | 総合栄養食 | チキン チキン&ベジタブル プレミアムポーク |
第4位 | たまの伝説 | 総合栄養食・栄養補完食 | 豚レバー&まぐろ |
第5位 | AATU | 総合栄養食 | チキン ターキー サーモン エビ |
第6位 | フォルツァ10 | 総合栄養食 | チキン ビーフ ラム |
第7位 | ナウフレッシュ | 総合栄養食 | ターキーシチュー ポークシチュー サーモンシチュー |
第8位 | アニモンダ | - (なし) | たくさん |
第9位 | ソリッドゴールド | 総合栄養食 | タイ&ツナ イワシ&ツナ サバ&ツナ |
第10位 | 黒缶 | 総合栄養食 | ささみ入りまぐろとかつお しらす入りまぐろとかつお まぐろとかつお 舌平目入りまぐろとかつお |
ランキング外 | ウェルネス | 総合栄養食 | チキン&ターキー ターキー&ダック サーモン&ツナ チキン&チキンレバー ツナ&エビ ツナ&マッカレル チキン&サーモン |
ランキング外 | カルカン | 総合栄養食 | チキン とりささみ まぐろ かつお |
ランキング外 | モンプチ | 総合栄養食・一般食 | たくさん |
【総合栄養食と一般食】違いと目的に合わせた選び方
総合栄養食は栄養バランスと安全性重視
総合栄養食のウェットフードは、AAFCOが定めるウェットフードの栄養基準に則って栄養や成分バランスが調整されるので、毎日の主食、ごはんとして与えることができます。このため総合栄養食さえ与えていれば最低限の栄養は基本的に確保されますが、AAFCOの成分基準も完璧ではなく、ある成分が多すぎたり少なすぎることがあるため、飼い主自身が愛猫に合った栄養バランスに配慮されたキャットフードを選びましょう。
一般食やおかずは嗜好性重視
一般食のウェットフードはおやつ、おかず、トッピング、猫とのコミュニケーションなどが目的で与えられるキャットフードです。嗜好性や食いつきが最も重要視されているため、総合栄養食のように栄養バランスは考えられていません。このため一般食はたまに与えるご褒美くらいの感覚でとらえておきましょう。
ウェットフードはもともと食いつきが良いものがいいですが、病気の時や薬を飲ませる時にも利用できるので、特にお気に入りのウェットフードを見つけておいてはいかがでしょうか。
おやつを沢山食べてしまう猫なら、おやつとして与えるウェットフードを総合栄養食に変えるのもおすすめです。多く食べてしまうことに変わりありませんが、栄養が偏る心配はないのである成分が不足するという心配はなくなります。
【年齢・性格】猫に合わせたウェットフードの選び方
子猫のウェットフードの選び方
まだ歯や顎が発達していない子猫は、柔らかくて消化もいいとろみのついたスープタイプやパテタイプのウェットフードがおすすめです。離乳食代わりにもなります。ドライフード前の練習や噛む練習もさせたいならフレークタイプもおすすめです。
老猫のウェットフードの選び方
老猫で病気を患っているなら、獣医さんが勧める療法食用ウェットフードを与えましょう。総合栄養食で問題ない健康なシニア猫であれば、好みに合わせてよく食べる種類を選ぶとよいかと思いますが、シニア猫は尿路結石や歯周病のリスクが高くなるので、水分量が多く歯に挟まりにくいスープタイプのウェットフードがおすすめです。
少食な猫のウェットフードの選び方
少食の猫には1日分の給与量が少ないウェットフードがおすすめ。パテのような必要な栄養素がぎゅっとつまったウェットフードは、少ない量で1日分の栄養を効率よく摂れるのでおすすめ。少食だけど水分はよく摂る猫なら、とろみのついたスープタイプのウェットフードもいいかと思います。
食欲旺盛な猫のウェットフードの選び方
食欲旺盛で満腹感を何度も味わいたい猫には、1日分の目安給与量が多いウェットフードがおすすめ。水分量が多いウェットフードは給与量が多い傾向にあります。たくさん食べてようやく1日分の栄養を摂取できる給与量のウェットフードを選ぶのがおすすめです。
飽き性な猫のウェットフードの選び方
同じ味のフードにすぐ飽きてしまう猫は味や種類が豊富なメーカーのウェットフードがおすすめ。アニモンダのようなたくさんの種類がセット売りされているようなフードだと飽きてもすぐ違うフードが与えられます。反対に1種類しかないと途中で飽きてしまうので同じメーカーで少量の缶やパウチを数種類出しているウェットフードがおすすめです。
がっつり味が好きな猫のウェットフードの選び方
ニオイや風味に敏感でパワフルな味が好みの猫は、お肉をベースにしたフレークタイプのウェットフードがおすすめです。肉本来の風味が強く食感もしっかり楽しめるので、食いつきも良い傾向にあります。また、魚でガッツリ系ならサバやイワシ、ニシンのような脂質が多めの青魚系ウェットフードも気に入るかと思います。
あっさり味が好きな猫のウェットフードの選び方
あっさりした淡泊な味が好きな猫は、タラやサーモンのような白身魚のフードがおすすめ。白身魚は高タンパクで脂質が少ないので肉や青魚系のフードに比べてさらっと食べることができます。またスープタイプのものはあっさりしたものが多くするする食べやすいのでガッツリ系が苦手な猫には向いているかと思います。
猫のウェットフードの1日の給与量と食費を考えよう
給与量
ウェットフードは、商品や水分量によって1日に与える量が100gくらい違うこともあるので、猫の食べきれる量を考えて1日あたりの給与量目安を確認しましょう。
いくらウェットフード1個の価格が安くても1日の給与量目安が3~4袋必要だった場合、その分たくさん与えなければ猫は必要な栄養を摂れません。
食費
ウェットフードはドライフードを与えるより高くつくことが多いので、継続できる適切な価格帯のウェットフードを探すことも大切です。また1日の食費も「1袋の金額 × 3~4袋」という計算になるので思ったより食費が高くつくこともあるので、愛猫の体重に合わせて1日あたりのウェットフードの給与量や食費を計算して選ぶのがおすすめです。
【保存・保管方法】ウェットフードの保存方法、保管方法と期間
開封前は常温で2~3年
ウェットフードは缶やパウチに包装されているものがほとんどなので、開封前は常温で日が当たらない涼しい場所に置いておけば2~3年は保管できます。特に缶は完全に密封されて保存性が高い状態なので3年以上経っても腐ることはないと言われています。
開封後はすぐに食べきる
ただ開封後は空気に触れて酸化が進み、雑菌もどんどん繁殖し腐敗していくので、すぐに食べきりましょう。開封後に保存する場合は缶やパウチから別の器に移し冷蔵庫に入れ保存しましょう。冷蔵庫内でも1~2日以内に食べきらないと悪くなってしまうので、なるべく早く与えきります。
もし数日かかってしまいそうなのであれば、1食分の量をラップで小分けにして冷凍庫で保存する方法もあります。ただ、色や風味など変わってしまうことが多く、解凍しても食べてくれない場合もあるので、その時は諦めて捨てましょう。
【重金属に注意】マグロやカツオが主原料のウェットフードには水銀が多い
ウェットフードの中でもマグロやカツオなどの大型海産魚がメインに使用されたウェットフードには注意が必要かもしれません。
京都大学博士の研究論文には、ウェットタイプのキャットフードに含まれる水銀、ヒ素、鉛による健康被害を検証する必要があることが示されたとあります。
欧州委員会が定めたペットフードにおける重金属類濃度の基準値と比較したところ、13製品のウェットタイプの総合栄養食ではヒ素濃度と水銀濃度において、それぞれ9製品と1製品が基準地を上回っていた。17製品のウェットタイプの栄養補完食では、ヒ素と水銀濃度において、それぞれ13製品と7製品が基準地を上回っていた。また、一斉品では鉛濃度が著しく高かった。一方、すべての総合栄養食であるドライタイプのフードでは水銀、ヒ素、カドミウムおよび鉛の基準地を上回った製品は認められなかった。
水銀濃度やヒ素濃度が基準値を上回っているウェットフードがあることにまず驚きですが、一般食だけでなく総合栄養食でもそれが確認されたことはさらに驚きです。毎日与える総合栄養食では重金属が特に蓄積されやすいこともあり中毒になるリスクも高まります。
すべてのウェットフードが対象になるわけではありませんが、水銀や重金属が蓄積されやすいマグロやカツオなどの大型海産魚がメインのウェットフードは、重金属の検査が行われているかチェックした上で購入することをおすすめします。
ウェットフード総合栄養食まとめ
今回は、猫におすすめのウェットフード総合栄養食やウェットフード総合栄養食の選び方などをお伝えしました。
1日の食費を見て分かった方もいるかもしれませんが、ウェットフードは基本的にドライフードほど安く食費を抑えることはできないと考えておいた方がいいでしょう。
総合栄養食のウェットフードの種類もドライフードに比べると少ないですが、猫の健康のためにぜひ猫の体に配慮したウェットフードを選んであげてほしいと思います。