目次
- 1 ウェットフードを与えるメリット
- 2 ウェットフードの種類(形状)
- 3 おすすめ総合栄養食ウェットフードを選ぶ基準
- 4 総合栄養食おすすめウェットフードランキング第1位 ナウフレッシュ
- 5 総合栄養食おすすめウェットフードランキング第2位 ヤラー
- 6 総合栄養食おすすめウェットフードランキング第3位 たまの伝説
- 7 総合栄養食おすすめウェットフードランキング第4位 AATU アートゥー
- 8 総合栄養食おすすめウェットフードランキング第5位 フォルツァ10
- 9 総合栄養食おすすめウェットフードランキング第6位 カントリーロード
- 10 総合栄養食おすすめウェットフードランキング第7位 アニモンダ
- 11 総合栄養食おすすめウェットフードランキング第8位 ソリッドゴールド
- 12 総合栄養食おすすめウェットフードランキング第9位 ナチュラルバランス
- 13 総合栄養食おすすめウェットフードランキング第10位 黒缶
- 14 総合栄養食おすすめウェットフードランキング外 ウェルネス
- 15 総合栄養食おすすめウェットフードランキング外 カルカン
- 16 総合栄養食おすすめウェットフードランキング外 モンプチ
- 17 ランキング一覧表
- 18 総合栄養食と一般食どちらを選ぶ?
- 19 ウェットフードの選び方
- 20 着色料や調味料、甘味料などの添加物に注意
- 21 マグロやカツオが主原料のフードには注意
- 22 猫のウェットフードの1日の給与量と食費を考えよう
- 23 ウェットフードの保存・保管方法と期間
- 24 ウェットフード総合栄養食まとめ



ウェットフードを与えるメリット
効率よく水分補給できる

ウェットフードは全体の80~90%が水分で構成されているので、効率よく水分補給ができます。
猫は先祖が砂漠で暮らしていた歴史もあってか今もゴクゴク積極的に水を飲む猫は少なく、水分不足で脱水症状を引き起こすことも。また長期にわたって水分補給が足りない猫は腎臓病や尿路疾患などのリスクが高くなるとも言われています。このため積極的に水を飲まない猫に、栄養と同時に水分が与えられるウェットフードは非常におすすめです。
食いつきが良くやわらかい

ウェットフードは香りや風味が強く嗜好性が高いため食いつきが良いです。食欲のない猫やグルメで好き嫌いの多い猫にも食べてもらいやすいフードです。ウェットフードは噛む力や飲み込む力も最小限で済むので、まだ上手に噛めない子猫や歯周病のあるシニア猫にもおすすめです。
また、普段のフードに飽きた猫には普段の食事と一緒にウェットフードを与えたり1食だけ置き換えたりすることで食事に変化もつけられます。
短期間でいろんな種類を試せる

ウェットフードは短期間で様々な種類のフードを試すことができます。
ドライフードは大袋に入ったものが一般的ですが、ウェットフードは缶やパウチなど小分けで入っているので、毎日別のものを与えることも難しくありません。またウェットフードは複数の味がセットになった商品が多く、猫にとって毎回の食事の楽しみの幅が広がるメリットもあります。飽き性な猫には特に様々なものが試せるウェットフードはもってこいかと思います。
ウェットフードの種類(形状)

ウェットフードでも水分量や食感、固さなどで違いがあり、猫の好みや食いつきもそれぞれなので、猫がどのようなウェットフードを好んで食べるか把握しておくと種類も選びやすくなります。試し方として、同じ味のウェットフードを数種類用意して食いつきを見るとわかりやすいかもしれません。普段おやつやおかずを食べる時の食いつきを参考に選んでもいいと思います。
シチュー・スープタイプ

シチュー・スープタイプは水分量がおよそ85~90%以上で液体と具材がしっかり分かれていて、より食事らしい見た目のウェットフードです。
水分量が多いのでダシスープなどを好む猫にもおすすめです。とろみタイプのウェットフードは具材にスープが絡まるので、スープを残してしまう猫にもおすすめ。具材とスープ両方を同時に味わえるので1食で様々な食感を味わえるのも魅力です。
パテ・ペーストタイプ

パテ・ペーストタイプは水分量70~80%前後で、肉や具材がすりつぶされてペースト状になったウェットフードです。
ペースト状なので噛む力が弱い猫や口腔トラブルを抱えた猫は最も食べやすいかと思います。他の具材の形が残るフードに比べて歯に挟まりにくいです。なめらかな食感が好きな猫にもおすすめ。水分とフードがしっかり混ざっているので、スープを飲まない猫でも水分がしっかり摂取できます。
フレークタイプ

フレークタイプは水分量80%前後で、肉や具材の形と食感がしっかり残っているウェットフードです。ツナ缶をイメージすると想像しやすいかと思います。
素材の食感を味わえるので嗜好性も満足感も高いです。食欲のない猫やグルメで好き嫌いが多い猫におすすめ。より素材に近い形なので人の食べ物や素材そのものを食べたがる食いしん坊な猫にもおすすめです。
おすすめ総合栄養食ウェットフードを選ぶ基準
安全性と健康保持
総合栄養食のウェットフードランキングは安全性と健康保持を第一に選びました。使用している原材料や添加物、原産国、製造環境、メーカーの透明性など総合的に信頼できるウェットフードを基準としています。
また総合栄養食ということで、ウェットフードに含まれるタンパク質量や水分量、ミネラルなどの栄養や成分同士のバランスにも注目しています。
ランキングのトップ10とランキング外でも注目のウェットフードをいくつかご紹介したいと思います。
総合栄養食おすすめウェットフードランキング第1位 ナウフレッシュ
総合評価 | ★★★★★ |
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種類 | 総合栄養食 |
形状 | パテ、シチュー |
内容量 | 182g |
1日の食費 (3kg猫) | 810円 |
ポイント | ・人間の食事に近い彩りとパッケージ ・デザイン性も高い ・オメガ6&3が豊富なキャノラ油を使用 |
カロリー | サーモンシチュー 76kcal ターキーシチュー 74kcal ポークパテ 78kcal サーモンパテ 83kcal |
キャットフード勉強会の評価

ナウフレッシュはカナダ原産で、小さい牛乳パックのようなテトラパックに入ったウェットフードです。パックは開封後も容器を移し替えずそのまま冷蔵庫に保存できるので便利ですね。シチュータイプとパテタイプの2種類があります。野菜の形がほどよく残っていて具材の食感も楽しめます。
見た目や彩りがいいだけでなく、原材料の質にもこだわった猫の健康や安全、栄養バランスまでしっかり考えられているウェットフードということでかなり高評価です。
原材料と成分(ターキーシチュー)
成分(分析値) | 粗タンパク質 | 8.0%以上 |
粗脂肪 | 4.0%以上 | |
粗繊維 | 1%以下 | |
粗灰分 | 1.4%以下 | |
水分 | 82%以下 | |
カロリー | 100g | 92.3kcal |


ナウフレッシュの主原料は、骨を除いたアメリカのオーガニック認証機関USDAが認定する高品質なフレッシュミート(生肉)です。穀物の代わりに成長ホルモン剤を使用した肉や遺伝子組み換え食品、合成酸化防止剤なども不使用で安全性へも配慮されています。
ポテトやエンドウ豆、タピオカなどの炭水化物源から、フルーツや野菜、植物油など様々な食材を使用して、彩りのある食事らしいウェットフードに仕上げています。
総合栄養食おすすめウェットフードランキング第2位 ヤラー
総合評価 | ★★★★☆ |
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種類 | 総合栄養食 |
形状 | ペースト |
内容量 | 400g |
1日の食費 (3kg猫) | 776~1,552円 |
ポイント | ・オーガニックキャットフード ・95%以上の原材料が有機 ・多くの機関で認証を受けている ・工場や製造過程を公開 |
カロリー | チキン 93kcal |
キャットフード勉強会の評価

ヨーロッパの複数の認証機関でオーガニック認証を取得するヤラーは、農薬や遺伝子組換え、ホルモン注射なども不使用で、工場の内部を公開するなど製造環境にも信頼がおけるオーガニックウェットフードです。パテタイプで総合栄養食はウェット缶で販売されていて、一般食もあります。
ヤラーのウェットフードチキンは肉類をメインに使用したグレインフリーレシピで、安全性や衛生面の管理体制で信頼の厚いキャットフードとしておすすめです。
原材料と成分(チキン)
成分(分析値) | 粗タンパク質 | 9.0%以上 |
粗脂肪 | 5.0%以上 | |
粗繊維 | 2.0%以下 | |
粗灰分 | 0.6%以下 | |
水分 | 81.0%以下 | |
炭水化物 | 2.4% | |
カルシウム | 0.20% | |
リン | 0.20% | |
マグネシウム | 0.02% | |
カロリー | 100g | 82kcal |

ヤラーはオーガニックや作られる環境にまでこだわった高品質かつ安全性も高いウェットフードです。ウェットフードの原材料のほとんど(95%以上)が農薬や化学肥料に頼らない製法で育てられたオーガニック食材で、メインの肉はチキンの他に豚肉や牛肉なども配合しています。
炭水化物にはアレルゲンになりにくいエンドウ豆やじゃがいもを使用し、水溶性食物繊維やミネラルが豊富な海藻やスーパーフードで高タンパクなスピルリナなども使用しています。


総合栄養食おすすめウェットフードランキング第3位 たまの伝説
総合評価 | ★★★★☆ |
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種類 | 総合栄養食 |
形状 | パテ |
内容量 | 85g/280円 |
ポイント | ・イタリアのCCPBのオーガニック認証取得 ・療法食が充実したメーカー |
カロリー | 80Kcal/100g |

たまの伝説は、ペットフード販売士の講習セミナーなども行っている獣医師の徳本一義先生が監修したウェットフード総合栄養食です。添加物を排除したシンプルなレシピのキャットフードで、原材料も工場も日本国内で行われている純国産のキャットフードです。
ペットフード販売士のセミナーや講義などでもおなじみの獣医師さん監修で、私も愛猫によく与えています。
原材料と成分(総合栄養食)
成分(分析値) | 粗タンパク質 | 10%以上 |
粗脂肪 | 4.0%以上 | |
粗繊維 | 1.5%以下 | |
粗灰分 | 2.0%以下 | |
水分 | 77%以下 | |
カロリー | 1缶 | 90kcal |

たまの伝説の総合栄養食は、豚レバーが主原料のシンプルなレシピで野菜などが全くなく、ほぼ動物原料です。また、原材料も工場も国産なので中国産原材料やホルモン剤使用の心配がなく安心です。
メインの豚レバーは豚の内臓なので他の肉の部位より栄養価が高く、動物性タンパク質はもちろん、ビタミンやミネラルなど様々な栄養素が豊富です。豚レバーが主原料であることも栄養添加物を不使用にできているポイントの一つだと思います。


米が含まれているので穀物不使用ではありませんが、米は穀物の中でもアレルゲンになりにくい原料なので、日本の猫が米でアレルギーを発症する可能性は低いかと思います。
総合栄養食おすすめウェットフードランキング第4位 AATU アートゥー
総合評価 | ★★★★☆ |
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種類 | 総合栄養食 |
形状 | シチュー |
内容量 | 85g |
1日の食費 (3kg猫) | 972円 |
ポイント | ・野菜やハーブを多く使用 ・比較的少ない量で必要な栄養を摂れる ・高カロリーから低カロリーまである ・キジやエビなど珍しい原材料を使用 |
カロリー | ダック&チキン 93kcal チキン&キジ 125kcal サーモン チキン&エビ 93.85kcal チキン&ウズラ 127kcal |
キャッチフード勉強会の評価

ポーランド産の高タンパクなAATU(アートゥー)ウェットフードは、安全性と食いつきの両方に期待ができるウェットフードです。
動物原料を97%使用したほぼ肉!ほぼ魚!という高栄養なグレインフリーフードで、香りもしっかりとあり嗜好性が高いです。具材の形も残ったシチュータイプなので食感も楽しめるウェットフードとなっています。
EU産なので動物へのホルモン剤投与の心配もなく、また合成添加物や遺伝子組み換え原料なども不使用です。
原材料と成分(サーモン、チキン&エビ)
成分(分析値) | 粗タンパク質 | 10.6% |
粗脂肪 | 6.1% | |
粗繊維 | 2.5% | |
粗灰分 | 0.4% | |
水分 | 79% | |
カロリー | 100g | 125kcal |


AATUも97%が動物原料ですが、野菜や豆、ハーブ、フルーツなど少量ずつ様々な原材料を配合した食材豊かなレシピとなっています。種類によってはキジやウズラなど他のキャットフードではあまり見られない原材料を使用している点もまた魅力の一つとなっています。
また多品目ながらも、大豆やトウモロコシ、穀物などは不使用にしているので、アレルギーへの配慮も見られます。何気にコンドロイチンやグルコサミンなど関節に配慮した原材料も入っているのも嬉しいポイントですね。
総合栄養食おすすめウェットフードランキング第5位 フォルツァ10
総合評価 | ★★★★☆ |
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種類 | 総合栄養食 |
形状 | パテ |
内容量 | 85g/280円 |
ポイント | ・イタリアのCCPBのオーガニック認証取得 ・療法食が充実したメーカー |
カロリー | 80Kcal/100g |
キャットフード勉強会の評価

フォルツァ10のオーガニックウェットフードは、チキンとビーフがあり、どちらもイタリアのオーガニック認証機関CCPBの認証を受けている総合栄養食です。
フォルツァ10といえば、療法食の種類が豊富なペットフードメーカーです。
原材料と成分(エブリデイビオチキン)
成分(分析値) | 粗タンパク質 | 9.5% |
粗脂肪 | 5.0% | |
粗灰分 | 2.0% | |
粗繊維 | 0.2% | |
水分 | 82.0% | |
タウリン | 0.3% | |
カルシウム | 0.2% | |
リン | 0.18% | |
カロリー | 100g | 90kcal |


はい、フォルツァ10のエブリデイビオチキンのウェットフードは、オーガニック製法で育てられたチキン(内蔵も)、ヒマワリオイル、海藻(スピルリナ)しか使われていない非常にシンプルなレシピです。
ただ「ミネラル類」とまとめると、使っている原材料が少なく見える表記による印象の違いはあるかと思います。ビタミン類はつかっていないので、原材料で賄えているようですね。原材料与える時はウェットフードだけでなくドライフードと一緒に与えるよう記載があるので、ウェットだけでなくドライフードも合わせて与える方におすすめです。
総合栄養食おすすめウェットフードランキング第6位 カントリーロード
総合評価 | ★★★★☆ |
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種類 | 総合栄養食 |
1日の食費(3kg猫) | 900円 |
内容量 | 70g |
形状 | ペースト |
ポイント | ・国内メーカー ・日本で暮らす猫に合ったフード ・アレルギー対応 ・珍しいホース肉も |
カロリー | チキン 86kcal ポーク 96kcal ホース 117kcal |
キャットフード勉強会の評価

カントリーロードは日本メーカーが企画販売するパテタイプのグレインフリーウェットフードです。定番のチキンを始め、ホース(馬)、ポーク(豚)の3種類の味があり、馬肉がメインのフードがあったり、トマトに注目したフードがあったりと、他社とは違った特色があるメーカーな印象です。
カントリーロードの会社はあまり有名な大きいメーカーではありませんが、原材料一つ一つがどこの国の材料なのか原産地を表記しており、原材料のトレーサビリティやオープンな情報開示姿勢などの観点から高評価です。
原材料と成分(チキン)
成分(分析値) | 粗タンパク質 | 14.0%以上 |
粗脂肪 | 2.0%以上 | |
粗繊維 | 0.5%以下 | |
粗灰分 | 2.5%以下 | |
水分 | 78.0%以下 | |
カロリー | 100g | 86kcal |

メインはチキンとチキンレバー。タンパク質量14%以上と高タンパクなので、チキンの量も多いのではないかと予想しています。グルコサミンやコンドロイチンなど関節に配慮した成分も配合されています。


チキンのみの単一動物性たんぱく質のウェットフードですね。魚油を使用していますが、油脂には精製の過程でタンパク質はほとんど含まれないので、アレルゲンになる心配はほとんどないかと思います。
増粘安定剤(グアーガムとカラーギナン)は天然由来ではありますが、増粘安定剤の表示の順番が前の方にあるので配合量は少し多いかもしれません。
総合栄養食おすすめウェットフードランキング第7位 アニモンダ

総合評価 | ★★★☆☆ |
---|---|
1日の食費 | ??円 |
内容量 | 100g |
タイプ | パテ |
主原料 | 【アダルト】肉類(牛肉・鳥肉・豚肉)、煮汁 |
カロリー | 91kcal |
魅力 | ・種類が非常に豊富 ・療法食もある ・ドイツ産 ・飽きにくく選び甲斐もある |
キャットフード勉強会の評価

アニモンダのウェットフードは40種類以上の商品があり療法食のラインナップもあります。飽き性の猫や色んなものを与えたい飼い主さんにおすすめです。また基準の厳しいドイツが原産で大豆、人口着色料、香料、防腐剤、中国産材料は不使用。また、アニモンダは自社工場を所有しているので、他社の影響を受けにくく安全性の高い商品を安定供給できます。
ただアニモンダは様々な物を与えて栄養をとるという精神のもと、多くの種類のキャットフードを製造しているので、総合栄養食という概念がなく、給餌量の目安や食費の計算が難しいかもしれません。
原材料と成分(七面鳥・牛・ニンジン)
成分(分析値) | タンパク質 | 10% |
脂肪 | 4.5% | |
粗繊維 | 0.5% | |
粗灰分 | 1.8% | |
水分 | 82% | |
カロリー | 100g | 84kcal |



総合栄養食おすすめウェットフードランキング第8位 ソリッドゴールド
総合評価 | ★★★☆☆ |
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1日の食費 (3kg猫) | 849~1,415円 (3~5缶) |
内容量 | 85g/283円 |
タイプ | グレイビー |
主原料 | 【サバ&ツナ】サバ、マグロ |
カロリー | 78kcal/85g |
魅力 | ・グレインフリー ・中国産原材料不使用 |
キャットフード勉強会の評価

ソリッドゴールドは創業46年の老舗ペットフードメーカーで、デザインも可愛くてドライフードは私の推しの一つです。
すべてグレインフリーで、食いつきがいいので、普段からよく利用しています。
原材料と成分(サバ&ツナ)
成分(分析値) | タンパク質 | 11%以上 |
脂肪 | 2.0% | |
粗繊維 | 1% | |
水分 | 82.0% | |
灰分 | 3.0% | |
カロリー | 100g | 92.8kcal/100g |


ソリッドゴールドは海外産では珍しく魚介系のラインナップが多いですね。原材料は栄養添加物以外の添加物はなく、シンプルですがほどよく人参やカボチャ、ほうれん草なども配合されています。炭水化物にはキャッサバ芋のデンプンのタピオカが使用されていますね。
ソリッドゴールドはアメリカの企業ですが、製造はタイで行っているので、タイ産の海産物が使用されているのだと思います。サバもツナもどちらも赤身魚で風味が強いので食いつきはいい傾向です。


総合栄養食おすすめウェットフードランキング第9位 ナチュラルバランス

総合的な評価 | ★★★☆☆ |
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種類 | 総合栄養食 |
形状 | パテ、シチュー、フレーク |
内容量 | 85g・156g |
1日の食費(3kg猫) | 329円 |
ポイント | ・バランスが良い ・少ない量で栄養摂取できる ・デイリー価格で続けやすい ・種類が豊富 |
カロリー | ・ターキー 107kcal ・サーモン 125kcal |
キャットフード勉強会の評価

シチュー・パテ・フレークすべてのタイプの総合栄養食が揃っていて、全22種類のラインナップがありペットショップやアウトレットなど店頭でも購入できます。
1日の食費も300~400円で毎日の食事にも利用しやすい価格帯なので、ウェットフードを試してみたい方にもおすすめ。
原材料と成分(ターキー フォーミュラ)
成分(分析値) | 粗たんぱく質 | 9.0%以上 |
粗脂肪 | 5.0%以上 | |
粗繊維 | 1.5%以下 | |
水分 | 78.0%以下 | |
マグネシウム | 0.03%以上 | |
カルシウム | 0.42%以上 | |
リン | 0.31%以上 | |
カロリー | 100g | 107kcal |

ターキーフォーミュラはターキーを主原料に、ニンジンや玄米、またサーモンミールを使用しています。増粘剤には自然由来のカラギナンやグアーガムを使用しています。自然風味は具体的には分かりませんが、おそらく嗜好性を高めるフレーバーのような材料と思われます。栄養添加物を除くと原材料はシンプルです。
こちらの商品はアレルゲンになりにくい玄米を使用していて、完全なグレインフリーの商品もあります。


総合栄養食おすすめウェットフードランキング第10位 黒缶
キャットフード勉強会の評価

黒缶はアイシアが販売するカツオやマグロなど魚介類がメインの非常に高タンパクなウェットフード総合栄養食です。のパテに鶏ささみのフレークがのっています。
豪華に見えますが、価格は3缶で200円代と非常にお手頃価格で普段使いもしやすい金額です。ただ原産国が韓国なので、この点は気にされる方が多いかもしれません。
原材料と成分(ささみ入りまぐろとかつお)
成分(分析値) | タンパク質 | 3.9%以上 |
脂質 | 0.9%以上 | |
粗繊維 | 0.1%以下 | |
灰分 | 3.5%以下 | |
水分 | 82.0%以下 | |
カロリー | 100g | 80kcal |



非常にシンプルなレシピで動物原料をメインに使用しているものの、タンパク質量は3.9%と控えめです。
また、水分や他の成分を除いても約9%が残るのですが、残りの9.6%がどういう成分なのかは気になるところです。グレインフリーなので炭水化物もそこまで多くないように思いますが、不思議なところです。
総合栄養食おすすめウェットフードランキング外 ウェルネス
総合的な評価 | ★★★★★ |
---|---|
種類 | 総合栄養食 |
形状 | シチュー、パテ、フレーク |
内容量 | 85g |
1日の食費 (3kg猫) | 486~648円 |
ポイント | ・種類が豊富 ・アレルギー対応 ・リーズナブル ・1日あたりの量が多い |
カロリー | 72kcal |
キャットフード勉強会の評価

ウェルネスはグレインフリーでシチュー、パテ、フレーク全ての種類があり、1日あたり2~3袋なので1日あたりの給与量や食費は多めになりますが、その分1回の食事量が多く、満腹感があり水分も多く摂取させることができます。
ウェルネスと同じ工場で製造していた商品からリコール商品が出たりと安全性に懸念が見られたため、今回ランキング入りとはなっていません。また増粘剤や調味料も使用されています。
原材料と成分(チキン&ターキー)
成分(分析値) | たんぱく質 | 4.0%以上 |
粗脂肪 | 2.0%以上 | |
粗繊維 | 1.0%以下 | |
水分 | 85.0%以下 | |
マグネシウム | 0.025%以下 | |
タウリン | 0.1%以上 | |
カロリー | 100g | 約67kcal |

ウェルネスのチキン&ターキーは、グレインフリーでじゃがいもデンプンを炭水化物源に使用しています。チキンの煮汁がメインということで、水分量も多めです。
調味料や増粘多糖類にどのようなものが使われているかは気になるところですが記載はありません。


そのためウェルネスは、少量のごはんでは満足できない猫や食欲旺盛な猫、また沢食事と一緒に沢山の水分を摂取させたい猫におすすめのウェットフードです。グレインフリーで穀物アレルギー対策にもいいかと思います。
<リコール>2019年5月までの商品と過去5回のリコール

ウェルネスキャットフードは、2017年に賞味期限が2019年5月までのウェットフードにリコールが指定されています。異物混入があったのはウェルネスではありませんでしたが、同じ工場で製造された商品からリコール商品があったということで念のためリコールの対象にし自主回収を行いました。
製造は賞味期限より数年前なので現在販売されているものに問題はないかと思いますが、他にもこれまで5回のリコールがあるため、懸念点としては大きいかもしれません。
総合栄養食おすすめウェットフードランキング外 カルカン

総合評価 | ★★☆☆☆ |
---|---|
1日の食費 (3kg猫) | ??円 |
内容量 | 70g |
タイプ | スープ、ゼリー |
主原料 | まぐろ、かつお、さけ、チキン、ビーフ等 |
カロリー | 40kcal前後 |
魅力 | ・非常に安い ・種類が豊富 ・コンビニやスーパーで購入可 |
キャットフード勉強会の評価

スーパーやコンビニ、アウトレットなど店頭でも購入できる定番かつ人気のウェットフードです。価格もかなりお手頃で種類も豊富なラインナップとなっています。総合栄養食なので主食として与えてもOK。
日本でおなじみのマグロやカツオなどを使用した人気商品です。しかし原材料を見ると添加物や小麦が使用されていたりとおすすめには至りませんでした。
原材料と成分(まぐろ)
成分(分析値) | 粗タンパク質 | 7.0%以上 |
粗脂肪 | 1.0%以上 | |
粗繊維 | 0.5%以下 | |
粗灰分 | 3.0%以下 | |
水分 | 88.0%以下 | |
カロリー | 1袋 | 50kcal |

ウェットフードの中でも水分は多めのフレークタイプの総合栄養食です。増粘多糖類でとろみがついているので水分も絡んで食べやすく、水分補給に便利なフードだと思います。ただ穀物アレルギーの原因になりやすい小麦が使用されています。また、増粘多糖類や発色剤など添加物が使われている点も気になります。



総合栄養食おすすめウェットフードランキング外 モンプチ
総合評価 | ★★☆☆☆ |
---|---|
1日の食費 (3kg猫) | ??円 |
内容量 | 【蒸し焼きチキン】85g |
タイプ | シチュー |
主原料 | 【蒸し焼きチキン】肉類(ポーク、チキン、ターキー)、穀類 |
カロリー | 【蒸し焼きチキン】約80kcal |
魅力 | ・種類が豊富 ・食感タイプも豊富 ・1日の食費が安い ・コンビニやスーパーで手に入る |
キャットフード勉強会の評価

ピュリーナが販売するモンプチは総合栄養食から一般食やおやつまで沢山の種類のウェットフードを販売している人気シリーズです。スープ、フレーク、パテ、ピューレなど様々な好みに合わせたラインナップがあり、価格も安く店頭でも販売されています。
総合栄養食では小麦や大豆、着色料など気になる原材料が多いためおすすめしていませんが、おやつとしてたまに与えるくらいの利用がおすすめです。
原材料と成分(蒸し焼きチキン)
成分(分析値) | 粗タンパク質 | 9%以上 |
粗脂肪 | 2%以上 | |
粗繊維 | 1.5%以下 | |
粗灰分 | 3%以下 | |
水分 | 82%以下 | |
カロリー | 1袋 | 80kcal |

ランキング一覧表
ランキング順位 | ウェットフード | 種類 |
第1位 | ナウフレッシュ | 総合栄養食 |
第2位 | ヤラー | 総合栄養食・一般食 |
第3位 | たまの伝説 | 総合栄養食・栄養補完食 |
第4位 | AATU | 総合栄養食 |
第5位 | フォルツァ10 | 総合栄養食 |
第6位 | カントリーロード | 総合栄養食 |
第7位 | アニモンダ | - (なし) |
第8位 | ソリッドゴールド | 総合栄養食 |
第9位 | ナチュラルバランス | 総合栄養食 |
第10位 | 黒缶 | 総合栄養食 |
ランキング外 | ウェルネス | 総合栄養食 |
ランキング外 | カルカン | 総合栄養食 |
ランキング外 | モンプチ | 総合栄養食・一般食 |
総合栄養食と一般食どちらを選ぶ?
総合栄養食は栄養バランスと安全性重視
総合栄養食のウェットフードは、AAFCOが定めるウェットフードの栄養基準に則って栄養や成分バランスが調整されるので、毎日の主食、ごはんとして与えることができます。このため総合栄養食さえ与えていれば最低限の栄養は基本的に確保されますが、AAFCOの成分基準も完璧ではなく、ある成分が多すぎたり少なすぎることがあるため、飼い主自身が愛猫に合った栄養バランスに配慮されたキャットフードを選びましょう。
一般食やおかずは嗜好性重視
一般食のウェットフードはおやつ、おかず、トッピング、猫とのコミュニケーションなどが目的で与えられるキャットフードです。嗜好性や食いつきが最も重要視されているため、総合栄養食のように栄養バランスは考えられていません。このため一般食はたまに与えるご褒美くらいの感覚でとらえておきましょう。
ウェットフードはもともと食いつきが良いものがいいですが、病気の時や薬を飲ませる時にも利用できるので、特にお気に入りのウェットフードを見つけておいてはいかがでしょうか。
おやつを沢山食べてしまう猫なら、おやつとして与えるウェットフードを総合栄養食に変えるのもおすすめです。多く食べてしまうことに変わりありませんが、栄養が偏る心配はないのである成分が不足するという心配はなくなります。
ウェットフードの選び方
少食な猫のウェットフードの選び方
少食の猫には1日分の給与量が少ないウェットフードがおすすめ。パテのような必要な栄養素がぎゅっとつまったウェットフードは、少ない量で1日分の栄養を効率よく摂れるのでおすすめ。少食だけど水分はよく摂る猫なら、とろみのついたスープタイプのウェットフードもいいかと思います。
子猫のウェットフードの選び方
まだ歯や顎が発達していない子猫は、柔らかくて消化もいいとろみのついたスープタイプやパテタイプのウェットフードがおすすめです。離乳食代わりにもなります。ドライフード前の練習や噛む練習もさせたいならフレークタイプもおすすめです。
食欲旺盛な猫のウェットフードの選び方
食欲旺盛で満腹感を何度も味わいたい猫には、1日分の目安給与量が多いウェットフードがおすすめ。水分量が多いウェットフードは給与量が多い傾向にあります。たくさん食べてようやく1日分の栄養を摂取できる給与量のウェットフードを選ぶのがおすすめです。
飽き性な猫のウェットフードの選び方
同じ味のフードにすぐ飽きてしまう猫は味や種類が豊富なメーカーのウェットフードがおすすめ。アニモンダのようなたくさんの種類がセット売りされているようなフードだと飽きてもすぐ違うフードが与えられます。反対に1種類しかないと途中で飽きてしまうので同じメーカーで少量の缶やパウチを数種類出しているウェットフードがおすすめです。
老猫のウェットフードの選び方
病気で診療にかかっているなら、獣医さんが勧める療法食のウェットフードを与えましょう。総合栄養食で問題ない健康なシニア猫であれば、好みに合わせてよく食べる種類を選ぶとよいかと思いますが、シニア猫は尿路結石や歯周病のリスクが高くなるので、水分量が多く歯に挟まりにくいスープタイプのウェットフードがおすすめです。
あっさり味が好きな猫のウェットフードの選び方
あっさりした淡泊な味が好きな猫は、タラやサーモンのような白身魚のフードがおすすめ。白身魚は高タンパクで脂質が少ないので肉や青魚系のフードに比べてさらっと食べることができます。またスープタイプのものはあっさりしたものが多くするする食べやすいのでガッツリ系が苦手な猫には向いているかと思います。
がっつり味が好きな猫のウェットフードの選び方
ニオイや風味に敏感でパワフルな味が好みの猫は、お肉をベースにしたフレークタイプのウェットフードがおすすめです。肉本来の風味が強く食感もしっかり楽しめるので、食いつきも良い傾向にあります。また、魚でガッツリ系ならサバやイワシ、ニシンのような脂質が多めの青魚系ウェットフードも気に入るかと思います。
着色料や調味料、甘味料などの添加物に注意
ドライフードと同様、原材料や添加物、成分には特に注意して選びましょう。与えた物が猫のこれからの体と健康をつくります。
レトルト(パウチ)や猫缶の場合、少量で完全に密閉されるため、保存料や酸化防止剤などの添加物は必要ありません。
しかし嗜好性を重視している分、着色剤や香料、調味料など見た目や香り、食いつきをよくするための合成添加物が使用されているケースもあります。
マグロやカツオが主原料のフードには注意
ウェットフードの中でもマグロやカツオなどの大型海産魚がメインに使用されたウェットフードには注意が必要かもしれません。
京都大学博士の研究論文には、ウェットタイプのキャットフードに含まれる水銀、ヒ素、鉛による健康被害を検証する必要があることが示されたとあります。
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欧州委員会が定めたペットフードにおける重金属類濃度の基準値と比較したところ、13製品のウェットタイプの総合栄養食ではヒ素濃度と水銀濃度において、それぞれ9製品と1製品が基準地を上回っていた。17製品のウェットタイプの栄養補完食では、ヒ素と水銀濃度において、それぞれ13製品と7製品が基準地を上回っていた。また、一斉品では鉛濃度が著しく高かった。一方、すべての総合栄養食であるドライタイプのフードでは水銀、ヒ素、カドミウムおよび鉛の基準地を上回った製品は認められなかった。
水銀濃度やヒ素濃度が基準値を上回っているウェットフードがあることにまず驚きですが、一般食だけでなく総合栄養食でもそれが確認されたことはさらに驚きです。毎日与える総合栄養食では重金属が特に蓄積されやすいこともあり中毒になるリスクも高まります。
すべてのウェットフードが対象になるわけではありませんが、水銀や重金属が蓄積されやすいマグロやカツオなどの大型海産魚がメインのウェットフードは、重金属の検査が行われているかチェックした上で購入することをおすすめします。
猫のウェットフードの1日の給与量と食費を考えよう
愛猫の1日の給与量を考える
ウェットフードは、商品や水分量によって1日に与える量が100gくらい違うこともあるので、猫の食べきれる量を考えて1日あたりの給与量目安を確認しましょう。
いくらウェットフード1個の価格が安くても1日の給与量目安が3~4袋必要だった場合、その分たくさん与えなければ猫は必要な栄養を摂れません。
愛猫の1日の食費を考える
ウェットフードはドライフードを与えるより高くつくことが多いので、継続できる適切な価格帯のウェットフードを探すことも大切です。また1日の食費も「1袋の金額 × 3~4袋」という計算になるので思ったより食費が高くつくこともあるので、愛猫の体重に合わせて1日あたりのウェットフードの給与量や食費を計算して選ぶのがおすすめです。
ウェットフードの保存・保管方法と期間
開封前は常温で2~3年
ウェットフードは缶やパウチに包装されているものがほとんどなので、開封前は常温で日が当たらない涼しい場所に置いておけば2~3年は保管できます。特に缶は完全に密封されて保存性が高い状態なので3年以上経っても腐ることはないと言われています。
開封後はすぐに食べきる
ただ開封後は空気に触れて酸化が進み、雑菌もどんどん繁殖し腐敗していくので、すぐに食べきりましょう。開封後に保存する場合は缶やパウチから別の器に移し冷蔵庫に入れ保存しましょう。冷蔵庫内でも1~2日以内に食べきらないと悪くなってしまうので、なるべく早く与えきります。
もし数日かかってしまいそうなのであれば、1食分の量をラップで小分けにして冷凍庫で保存する方法もあります。ただ、色や風味など変わってしまうことが多く、解凍しても食べてくれない場合もあるので、その時は諦めて捨てましょう。
ウェットフード総合栄養食まとめ
今回は、猫におすすめのウェットフード総合栄養食やウェットフード総合栄養食の選び方などをお伝えしました。
1日の食費を見て分かった方もいるかもしれませんが、ウェットフードは基本的にドライフードほど安く食費を抑えることはできないと考えておいた方がいいでしょう。
総合栄養食のウェットフードの種類もドライフードに比べると少ないですが、猫の健康のためにぜひ猫の体に配慮したウェットフードを選んであげてほしいと思います。