猫に寄生するノミやダニの種類や症状、駆除方法を解説!人への影響は?

鈴木さん
猫のアレルギーや皮膚病でノミやダニが原因になることがありますよね。
猫田
そうですね。ただノミやダニは小さいですし、私達の生活環境の中では必ずいるものなので、なかなか意識が向かないかもしれません。
鈴木さん
それに自分や猫の生活環境の中にいる虫なんて考えるだけで気持ち悪い…。
猫田
しかしノミやダニの対策をしておかないと大切な猫がアレルギーや皮膚の病気に苦しむかもしれません。しっかりノミやダニについて知って、対策しましょう。

ノミについて

ノミとは

引用元:ノミWikipedia から

ノミは動物に寄生して、血を吸って生きる寄生虫です。血を「飲む」という行為が名前の由来なんだそう。

非常に小さくサイズはおよそ0.8mm~9mmほどですが、非常に優れたジャンプ力を持っているため、脚力を使って動物に寄生するために移動することもできます。

猫に寄生して数が増えると被毛に黒い粒々が見られることもあり、そこで異変に気づく方もいるかもしれません。

猫に寄生しやすいノミの種類

猫に寄生しやすい猫に寄生するのは「ネコノミ」というノミがほとんど。体長1~3mmとノミの中でも小さい部類に入ります。

たまにイヌノミが寄生することもあるそうですが、イヌノミもネコノミとそこまで大きな違いはないと言われています。

ダニについて

引用元:ダニWikipedia から

ダニとは

ダニとは、様々な場所で物や動物に寄生して繁殖する寄生虫です。肉眼で確認できないほど小さなサイズであることも多く、部屋や生活環境の中でダニを完全に駆除することは難しいと言われています。

ただダニは、人間や猫にとって有害なダニもいれば無害のダニもいます。種類によって、ノミのように動物から直接血を吸うダニも入れば、ほこりや人間の食べ残し、フケなど間接的な物を餌にして繁殖するダニもいます。

ダニはその種類が多いため、種類や住む場所によって何に寄生するかもも違ってくるのです。

猫に寄生しやすいダニの種類

猫に寄生しやすい代表的なダニの種類は、マダニ(肉眼で確認可能)、ヒゼンダニ、ネコツメダニなどがあります。

猫に寄生しやすいダニは基本的に屋外に多く生息しています。しかしダニの中には屋内を好み生息、繁殖することもあります。

ノミやダニによる症状

ノミの症状

  • 貧血
  • 皮膚の炎症・膿み
  • 痒がる
  • 一部を頻繁に舐める
ネコノミは非常に小さいサイズですが、多くのネコノミに血を吸われると、貧血を起こすことがあります。

また痒がったり、舐めすぎ、ひっかき過ぎたことによる皮膚の炎症、また皮膚から膿みが出ることもあります。

ノミが媒介する条虫症にかかっている場合、下痢や嘔吐など他の症状も併発することがあるので、出た症状はすべて獣医さんに伝えられるようにしておきましょう。

ダニの症状

猫がヒゼンダニに噛まれた時の症状

  • 激しい痒み
  • 耳を気にする
  • 皮膚の炎症
  • 中耳炎

猫がネコツメダニに噛まれた時の症状

  • フケ
  • 皮膚の炎症
  • 痒み
  • かさぶた

猫がマダニに噛まれた時の症状

  • 痒み
  • 貧血
  • 神経麻痺

人への影響は?

人にも同様の症状が出る

猫に寄生するノミやダニは人にもうつりますし、猫と同様アレルギー症状が出ます。

皮膚の痒みや炎症、血を吸われることよって貧血が起こることもあるので、猫に寄生しているノミやダニは、決して人と無関係ではありません。

猫に寄生したノミやダニの駆除方法

駆除薬を使う

ノミやダニを駆除するには、駆除薬を使った方法があります。

  • 飲み薬タイプ(1,000~2,000円)
  • 皮膚に滴下するタイプ(1,500円前後)

などがあり、ノミとダニどちらかにしか効かない薬もありますし、どちらにも効く薬もあります。どちらも約1ヶ月前後、効果が持続するものが多いです。

飲み薬は猫が飲んでくれるよう工夫が必要かもしれません。また滴下タイプは背中や首筋に垂らすので、皮脂腺に吸収されるまでの2日間、背中や首を毛繕いしないようにしなければなりません。

ノミ取り用のくしでブラッシング

ノミ用のくしを使ってブラッシングすることでノミやダニを駆除する方法もあります。ブラッシングをするだけなので簡単ですし、意外にごっそりとれます。

ただノミ取りくしは一度にすべてのノミを駆除するのはむずかしく、数ヶ月継続して行う必要があります。

ノミやダニを駆除する時の注意点

ノミを潰さない

ノミを駆除する時には、駆除したノミを誤って潰さないようにしてください。卵を持っていた場合、潰した瞬間に卵が飛び散って繁殖してしまいます。

感染症の可能性

ノミやダニは様々な病気を媒介しているので、猫にノミやダニがいた場合、猫が感染症や他の病気にかかっている可能性もあります。

マダニの場合はモバルトネラ症、ノミは条虫症など、寄生虫によって病気も様々です。

もし病院には行かずに自宅で市販の道具を使って駆除しようとしている方も、感染症が疑われるなら一度動物病院で感染症にかかっていないか調べた方がいいかもしれません。

食い込んでいるマダニは取らない

マダニの口や頭の部分が皮膚のに飲めり込んで離れそうもない時は、無理に引き抜こうとしたり切ったりしないようにしてください。

頭だけが残ると除去が難しくなり、傷やアレルギーの原因になってしまいますし、取る時に大がかりになってしまいます。

ABOUTこの記事をかいた人

アバター画像

一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。日本化粧品検定協会会員。