目次
- 1 猫の肥満の原因
- 2 猫の肥満対策方法
- 3 肥満対策キャットフードの選び方
- 4 肥満猫におすすめのキャットフードランキングTOP10
- 5 肥満猫におすすめのキャットフードNo.1:カントリーロード コンフォート インドア
- 6 肥満猫におすすめのキャットフードNo.2:オリジン フィット&トリム
- 7 肥満猫におすすめのキャットフードNo.3:エリザベスキャットフード サーモン
- 8 肥満猫におすすめのキャットフードNo.4:ロッキーマウンテン ターキー&チキン
- 9 肥満猫におすすめのキャットフードNo.5:ファーストメイト チキンウィズブルーベリー
- 10 肥満猫におすすめのキャットフードNo.6:アーガイルディッシュ ワルトキャット
- 11 肥満猫におすすめのキャットフードNo.7:クプレラ ホリスティックグレインフリー
- 12 肥満猫におすすめのキャットフードNo.8:ワイルドレシピ アダルトチキン
- 13 肥満猫におすすめのキャットフードNo.9:ウェルネスコア 成猫用 七面鳥
- 14 肥満猫におすすめのキャットフードNo.10:ピュリナワン グレインフリー白身魚
- 15 猫の肥満用の療法食
- 16 肥満の猫のフードの給与量と給与方法
- 17 猫の肥満対策・ダイエット向きキャットフード紹介まとめ


猫はもともと太りやすいので、肥満に悩む飼い主さんは多いかもしれませんね。
肥満気味の猫におすすめのキャットフードを今回はご紹介したいと思います。その前に、まずは原因と一般的な対策からどうぞ。
猫の肥満の原因
猫の肥満の原因は、食べ過ぎ、運動不足、ストレス、去勢避妊や加齢によるエネルギー消費量の低下などがあります。また、猫はもともと太りやすいので体質や遺伝的に肥満になりやすいとも言えます。
他にも高脂質・高炭水化物なキャットフードが肥満の助けになってしまうこともあります。
猫の肥満対策方法
猫の肥満対策としては、遊んだりして動きを増やして運動不足を解消させる、また、音やニオイ、他の住人や動物に配慮し、トイレや部屋を清潔に保つなどして猫にとって快適な環境に整えます。
ただ運動不足やストレスを解消させるのは難しいです。そこで対策として実施しやすいのがキャットフードを変えたり、給与量や体重の管理を行うことです。
肥満対策キャットフードの選び方
高タンパクかつ低脂質
肥満の猫に与えるなら、高タンパクで低脂質な原材料をつかったキャットフードがおすすめです。タンパク質は猫のエネルギー源であり、筋肉や各器官をつくるために必要なので、カットするなら脂質です。
肉や魚にはタンパク質と脂質両方が含まれますが、ターキー、チキン、タラ、カレイ、サワラ、またカンガルー肉や鹿肉などを選ぶことで、高タンパクで低脂質なキャットフードをつくることができます。
低炭水化物、グレインフリー
肥満猫には低炭水化物(低GI、低GL)なキャットフードがおすすめです。穀物は炭水化物が多く含まれるので、穀物不使用のグレインフリーフードを選ぶのもいいかと思います。
肥満猫におすすめのキャットフードランキングTOP10
- カントリーロード
- オリジン
- エリザベスキャットフード
- ロッキーマウンテン
- ファーストメイト
- アーガイルディッシュ
- クプレラ
- ワイルドレシピ
- ウェルネスコア
- ピュリナワン
肥満猫におすすめのキャットフードNo.1:カントリーロード コンフォート インドア
成分(保証分析値) | 粗タンパク質 | 38%以上 |
粗脂肪 | 12%以上 | |
粗繊維 | 6%以下 | |
粗灰分 | 8.5%以下 | |
水分 | 10%以下 | |
オメガ6 | 3.7% | |
オメガ3 | 0.3% | |
カルシウム:リン:マグネシウム | 1:0.74:0.075 | |
カロリー | 324kcal/100g |
カントリーロードのコンフォートインドアは、タンパク質38%、脂質12%、カロリー324kcal/100gの全年齢対応キャットフードで、非常にヘルシーに仕上がっています。
チキンやターキーを主原料にした運動量が少ない室内飼い猫の体重管理におすすめのレシピです。穀物不使用のグレインフリーフードで、繊維は野菜や豆類で補っています。
オメガ脂肪酸の比率にも配慮してあり、ミネラルの成分値を見てもバランスの良い値となっています。また、原材料それぞれの原産国を記載するなどや情報開示への意欲が見られる点もおすすめしたい理由の一つです。
肥満猫におすすめのキャットフードNo.2:オリジン フィット&トリム
成分(保証分析値) | 粗たんぱく質 | 44%以上 |
粗脂肪 | 15%以上 | |
粗繊維 | 6%以下 | |
粗灰分 | 9%以上 | |
水分 | 10%以下 | |
カルシウム | 1.8%以上 | |
リン | 1.5%以上 | |
マグネシウム | 0.1%以上 | |
タウリン | 0.2%以上 | |
オメガ6脂肪酸 | 3%以上 | |
オメガ3脂肪酸 | 1.2%以上 | |
DHA | 0.15%以上 | |
EPA | 0.15%以上 | |
L-カルニチン | 56 mg/kg |
オリジンのフィット&スリムは、タンパク質44%、脂質15%、カロリー375kcalの体重管理用に開発された全年齢対応キャットフードです。
チキン、ターキー、レバー、全卵、カレイ、ニシン、タラなど様々な肉や魚が主原料として使用されています。穀物や芋類を不使用で炭水化物源は低GIな豆類のみです。ここまで炭水化物というのは珍しく、肥満改善を考えるキャットフードとして非常に魅力的です。
オメガ6とオメガ3のバランスではやや適正比率よりオメガ3が多い値となっています。ミネラルの成分比率では、カルシウムに対してリンはちょうど適正くらいで、マグネシウムはやや少なめに抑えられています。
肥満猫におすすめのキャットフードNo.3:エリザベスキャットフード サーモン
成分(分析値) | タンパク質 | 36% |
脂質 | 16% | |
粗繊維 | 4% | |
灰分 | 8.5% | |
水分 | 9% | |
オメガ6脂肪酸 | 3.4% | |
オメガ3脂肪酸 | 0.7% | |
カルシウム | 1.0% | |
リン | 0.9% | |
マグネシウム | 0.1% | |
ナトリウム | 0.6% | |
カロリー | 100g | 381kcal |
エリザベスキャットフード サーモンは、タンパク質36%、脂質16%、カロリー381kcalの全年齢対応キャットフードです。高タンパクで脂質も適度に抑えたレシピとなっています。
主原料は魚でサーモン&ニシン41%と豊富に使用しています。グレインフリーで魚類以外には、グリーンピースや芋類、チコリ、他にも野菜やフルーツ、ハーブなど野生化の猫が食べる可能性のある植物を厳選して配合しています。
エリザベスの魅力は、成分のバランスです。魚系キャットフードで崩れがちなオメガ6とオメガ3のバランスを、エリザベスは適正比率に非常に近い値に調整されています。またミネラルバランスもほぼ適正比率で、シニア猫も選びやすい成分値となっています。
肥満猫におすすめのキャットフードNo.4:ロッキーマウンテン ターキー&チキン
成分(保証分析値) | 粗タンパク質 | 34%以上 |
粗脂肪 | 14%以上 | |
粗繊維 | 4.5%以下 | |
粗灰分 | 9.0%以下 | |
水分 | 10%以下 | |
オメガ6脂肪酸 | 1.1%以上 | |
オメガ3脂肪酸 | 0.5%以上 | |
カルシウム | 1.1%以上 | |
リン | 0.9%以上 | |
マグネシウム | 0.1%以上 | |
カロリー | 100gあたり | 366.4kcal |
ロッキーマウンテンのプレミアムキャット ターキー&チキンは、タンパク質34%、脂質14%、カロリー366.4kcalの全年齢対応フードです。やや高めのタンパク質、低脂質でカロリーも抑えられています。主原料がチキン、エンドウ豆など肉原料と豆類が構成されています。
このフードの大きな魅力は、そのコストパフォーマンスです。グレインフリーで高タンパクなフードは価格が高くなりがちですが、1kgあたり1,080円と低価格と良品質を両立できているキャットフードだと思います。
ミネラルバランスはほぼ適正比率に近い値となっていますが、オメガ6とオメガ3は適正比率よりオメガ3がやや多い値となっています。
肥満猫におすすめのキャットフードNo.5:ファーストメイト チキンウィズブルーベリー
成分(保証分析値) | 粗タンパク質 | 36%以上 |
粗脂肪 | 16%以上 | |
粗繊維 | 4%以下 | |
水分 | 10%以下 | |
灰分 | 8%以下 | |
カルシウム | 1.8%以上 | |
リン | 0.9%以上 | |
マグネシウム | 0.089%以下 | |
グルコサミン | 100mg/Kg以上 | |
代謝エネルギー | 100gあたり | 353kcal |
ファーストメイトのチキンウィズブルーベリーは、タンパク質36%、脂質16%、カロリー353kcalの全年齢対応キャットフードです。原材料が非常にシンプルなのが特徴で、栄養添加物を除くと、チキンとジャガイモ、ブルーベリーがほとんどを占めています。
ジャガイモは高GI食材なので少々気になるところではありますが、グレインフリーで高タンパク低脂質、カロリーも抑えられている点は肥満対策向けかと思います。
カルシウムの値が少し高めなのでミネラルバランスが気になる方は確認してからの購入がおすすめです。
肥満猫におすすめのキャットフードNo.6:アーガイルディッシュ ワルトキャット
成分(保証分析値) | 粗たんぱく質 | 36%以上 |
粗脂質 | 11%以上 | |
粗繊維 | 5.0%以下 | |
粗灰分 | 7%以下 | |
水分 | 11%以下 | |
カルシウム | 1.2%以上 | |
リン | 1%以上 | |
マグネシウム | 0.1%以下 | |
ナトリウム | 0.3% | |
タウリン | 0.3% | |
リノール酸 | 2%以上 | |
オメガ6脂肪酸 | 2.8%以上 | |
オメガ3脂肪酸 | 0.5%以上 | |
エネルギー | 348kcal/100g |
アーガイルディッシュワルトキャットは、タンパク質36%、脂質11%、カロリー348kcalに抑えた成猫用キャットフードで、肥満猫や健康を維持しながらダイエットをするにはうってつけだと思います。
原産国オーストラリア色がよく出た原材料が特徴で、カンガルー肉やラム肉、オーストラリアンマッカレル(サワラ)を豊富に使用しています。オーガニック食材をメインに使用している点も大きな魅力です。
玄米やキヌア、アマランサスなど擬似穀物を使用しているので、完全なグレインフリーとはいえません。オメガ6とオメガ3やミネラルバランスは適正比率内におさまっています。
肥満猫におすすめのキャットフードNo.7:クプレラ ホリスティックグレインフリー
成分(保証分析値) | 粗たんぱく質 | 31%以上 |
粗脂質 | 12%以上 | |
粗繊維 | 5%以下 | |
粗灰分 | 9%以下 | |
水分 | 10%以下 | |
カロリー | 395kcal/100g |
クプレラホリスティックグレインフリーは、タンパク質31%、脂質12%、カロリー395kcalの日本メーカーが開発したオーストラリア原産の成猫用キャットフードです。
グレインフリーですが、他のフードに比べるとタンパク質は低めでカロリーも高めです。ただ、クプレラは白身魚を主原料に使用していること、また主な炭水化物源には低GIなサツマイモを使用している点から、数値に比べてダイエット向きかと思い選ばせて頂きました。
オメガ6脂肪酸やオメガ3脂肪酸の比率やミネラルの詳しい値は記載がありませんでした。
肥満猫におすすめのキャットフードNo.8:ワイルドレシピ アダルトチキン
成分(保証分析値) | たんぱく質 | 40%以上 |
脂質 | 18%以上 | |
粗繊維 | 4%以下 | |
灰分 | 10%以下 | |
水分 | 10%以下 | |
カロリー含有量 (代謝エネルギー) | 380kcal/100g |
ワイルドレシピのアダルトチキンは、タンパク質40%、脂質18%、カロリー380kcalの成猫用キャットフードです。非常に高タンパクでありながら脂質を18%、カロリーも380kcal程度に抑えています。
主原料はチキンですが、フィッシュミールやサーモンミールなども使用しています。エンドウ豆やタピオカなども使い、バランスよく仕上げています。
ビートパルプが悪い原材料として認識する方が多いですが、ビートパルプは腸内環境を整えるのに効果的な食材で、肥満猫の便秘や便の調子を整えるのにも有効です。
オメガや詳しいミネラル成分値についての記載はありません。
肥満猫におすすめのキャットフードNo.9:ウェルネスコア 成猫用 七面鳥
成分(保証分析値) | たんぱく質 | 38%以上 |
脂質 | 18%以上 | |
粗繊維 | 4%以下 | |
灰分 | 10%以下 | |
水分 | 10%以下 | |
カルシウム | 2.3%以下 | |
リン | 1.7%以下 | |
ビタミンA | 25,000IU/kg以上 | |
ビタミンE | 200IU/kg以上 | |
タウリン | 0.1%以上 | |
オメガ6脂肪酸 | 5.25%以上 | |
オメガ3脂肪酸 | 1.75%以上 | |
総乳酸菌数 | 1.9×10⁵CFU/g以上 | |
カロリー含有量 (代謝エネルギー) | 390kcal/100g |
ウェルネスコアの七面鳥は、タンパク質38%、脂質18%、カロリー390kcalの成猫用キャットフードです。38%と高タンパクでありながら脂質は18%に抑えたグレインフリーフードとなっています。
主原料にはヘルシーなターキーを使用しています。ポークミールやダック、またキャノーラ油や亜麻仁も使用して脂質も適度に含まれています。
オメガ6とオメガ3の割合は3:1で適正よりややオメガ3が多い比率です。またカルシウムとリンではややリンが抑えめの値となっています。
肥満猫におすすめのキャットフードNo.10:ピュリナワン グレインフリー白身魚
成分(分析値) | タンパク質 | 35% |
脂質 | 14% | |
粗繊維 | 2% | |
灰分 | 9% | |
水分 | 12% | |
カルシウム:リン:マグネシウム | 1:0.9:0.12 | |
オメガ6 | 1.5% | |
カロリー | 100g | 365kcal |
ピュリナワンのグレインフリー白身魚は、タンパク質35%、脂質14%、カロリー365kcalの成猫用キャットフードです。
主原料には白身魚やチキンを使用して、エンドウ豆のデンプンやキャッサバ(タピオカ)粉なども配合しています。牛脂や大豆タンパクは気になるところですが、1.6kgで1,600円、1kgあたり1,000円と非常に安く購入できる点が大きな魅力の商品となっています。
水分が12%と多めなので、湿気の多い日本では保管状態には注意しましょう。ミネラルの比率では、カルシウムとリンは適正ですがマグネシウムの値は高めです。またオメガ3の記載はありません。
猫の肥満用の療法食
獣医師に相談してから
肥満対策用につくられた「療法食」は、肥満の猫用に考えられたレシピで、通販サイトやペットショップなど市販で販売されているので手軽に購入できます。
ただ判断ミスや療法食を与える段階ではない可能性もあるので、療法食を与えたい場合は獣医さんや動物病院で診察を受けてから与えましょう。
猫用の肥満療法食
- ロイヤルカナン
- ヒルズ
- フォルツァ10
- ベッツライン
- アニモンダ
療法食といえば上記のようなメーカーが挙げられます。動物病院ではロイヤルカナンが最も多く勧められるかと思いますが、イタリア産のフォルツァ10やドイツ産のアニモンダなどもおすすめですので、一度チェックしてみてもいいかもしれません。
肥満の猫のフードの給与量と給与方法
給与量を少なめにする
まずいつもの量より少し減らした給与量で与えます。目分量で与えていた場合、まずはパッケージの量で。すでに記載の量で与えていた場合は少なめに。あくまで減らすのは2~3割程度までにします。
食いしん坊な猫ならここでおかわりを欲しがると思いますが、そこで与えるとねだり癖がついてしまうので、我慢です。
ただし給与量を減らす時には、減らし過ぎとスパルタになり過ぎないよう注意しましょう。ダイエットで体重が一気に減ってしまうことも大きな問題です。体はもちろん精神的なストレスも大きくなるので、様子を観察しながら管理することが大切です。
何度かに食事を分ける
1日の給与量を何度かに分けて与えるのも効果的です。今までの回数より数回多く設定して、等分にして短い頻度でフードを少しずつ与えていきます。
この方法は家を空ける時間が長い方は難しいかもしれません。そういう方は、一気に食べることができない食器を利用してみてもいいかもしれません。一粒ずつしか食べられない構造になっているので、一気食いを防止しつつ、遊んで運動させることができます。
猫の肥満対策・ダイエット向きキャットフード紹介まとめ

猫の肥満対策・ダイエット向きキャットフードを紹介してきました。去勢・避妊手術をした猫は太りやすくなる傾向がありますし、完全室内飼育ですと運動不足にもなりやすく、猫の肥満に悩む飼い主さんはこれからも増えてくると思います。
- 高タンパク質・低炭水化物食を探す
- メインの食材はヘルシーな肉や魚
- 肥満対策用療法食を与える時は獣医師や動物病院で相談
以上のことを踏まえて適切な体重管理とキャットフードを選んで猫の肥満改善、健康管理をしていきましょう。