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猫の葬儀・葬式
猫の葬儀はペット専門の葬儀業者にお願いすることが一般的です。埋葬方法は人間と同じで、ほとんどの場合は火葬が用いられます。
しかし、同じ火葬でもペット専門業者の葬儀にはいくつか種類があるので、飼い主さんが費用や時間などの都合を考えて選択します。
葬儀の種類①:霊園葬儀と訪問葬儀
霊園に出向いて火葬
猫の葬儀としてスタンダードで最も人気の方法は霊園葬儀です。ペット葬儀業者のスタッフに亡くなった猫を預け、霊園で葬儀を行ってもらいます。
自宅や都合の良い場所で火葬
訪問葬儀はペット葬儀の業者が自宅まで出向き、火葬などをすべて自宅で行う葬儀です。火葬炉を搭載した車にて、自宅の駐車場や周辺の安全な場所で火葬を行います。霊園に出向けない方や、思い出のある自宅で葬儀を行いたいという人に人気の葬儀です。
仕事が忙しくて日中の葬儀が難しい方は、夜間に行うことも可能です。ペット葬儀業者によって対応可能な時間帯に大きく違いがあるので注意しましょう。
葬儀の種類②:立会葬儀と一任葬儀
葬儀に立ち会う
立会葬儀は、飼い主さんが愛猫の葬儀や火葬に最後まで立ち会うことができる葬儀方法です。
家族葬ともいわれ、猫の火葬や葬儀すべてに立ち会い、ゆっくり猫とのお別れの時間を設けることができます。
葬儀を全て任せる
一任葬儀は、飼い主さんは葬儀に立ち会わず、ペット葬儀スタッフに猫を引き渡して葬儀を業者に任せます。愛猫の葬儀や火葬を近くで見守ることはできません。
次項でご紹介する個別葬の場合は火葬後に返骨が可能で、お骨を持ち帰って埋葬することもできます。
葬儀の種類③:個別葬儀と合同葬儀
個別葬儀は返骨や埋葬が可能
個別葬儀とは火葬を1匹の個別で行う葬儀方法です。葬儀後の返骨や埋葬が可能です。
合同葬儀は他のペットと一緒
合同葬儀は他の亡くなったペット達と一緒に火葬が行われます。合同で火葬された場合、他の猫とお骨が混ざってしまうためお骨上げや返骨はできず、墓地も合同墓地に埋葬されます。
合同葬儀では飼い主さんが葬儀や火葬に立ち会うことはできませんが、火葬から埋葬まで他のペットと一緒なので猫が死後も一人にならない、寂しくならないということで、あえて合同葬儀にされる方もいます。
猫の葬儀の流れ
猫の葬儀の流れについて解説します。
翌日に葬儀をするのが一般的で、予約が必要になります。
亡くなった当日に葬儀ができる霊園があったり、ドライアイスや保冷剤などを使って2~3日後に葬儀を行うこともあります。まずはネットや電話でペットの霊園に問い合わせてみましょう。
- 葬儀場、霊園へ出向く(猫も一緒に連れて行く場合も)
- 読経(CDの場合も)
- 焼香
- ペットとの最後の時間
- 火葬
- 骨上げ
- 納骨または持ち帰り
猫の葬儀に必要な物
- おもちゃ
- 好きだったおやつ(缶やビニールはNG)
- お気に入りの器
- 花
- 写真
必ずしも必要というわけではありませんが、猫の写真があれば読経などで飾ってもらうことができますし、花は最後に猫の周りを綺麗に飾り付けることができます。
猫の葬儀にかかる費用
猫の葬儀にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
- 合同葬(都内) 約15,000~16,000円
- 個別葬(都内) 約27,000~60,000円
他のペットと一緒に火葬から埋葬まで行われる合同葬儀は他の葬儀よりも安いプランが多いです。
個別葬儀の場合、約27,000~60,000円と金額の幅が広くなります。これは個別葬儀に立会葬儀や訪問葬儀も含まれるためです。
火葬車の手配や自宅へ出向く時間などがかかる訪問葬儀、お別れの時間やプログラムが用意されている立会葬などは、どうしても合同葬よりも手間や時間がかかるため費用が高くなります。
猫の葬儀にかかる所要時間
猫の葬儀の所要時間は、およそ1~3時間ほどになります。合同葬儀や一任葬儀の場合は立ち会いがなく葬儀スタッフに一任するので、葬儀に時間は全く取られません。
ただ霊園までの行き帰りの時間は含まれていませんし、プランや霊園によって時間が前後することもあります。
猫が亡くなってからすること
猫の安置
猫が亡くなってしまったとき、まず何をすればいいのか分からないという方も多いでしょう。
葬儀スタッフが引き取りにくるまで、または自分で霊園に運んでいくまで、愛猫を安置する必要があります。安置とは、葬儀・葬式までの間、自宅や安置施設で丁重に据え置くことをいいます。
- ペットシート
- バスタオル3枚
- 小さめのタオル1枚
- 保冷剤や氷など
- 好きだったおもちゃや食べ物
猫が亡くなったとき、安置に必要なものは上記になります。もし無い場合は用意しておきましょう。死後しばらくすると体液が出てくることがあるので、ペットシートやタオルは+2~3枚用意しておいてもいいかもしれません。
亡くなってすぐにすること
- 猫のまぶたを閉じる
- 手足を優しく折り曲げる
- 涼しい部屋にペットシートを敷く
- ペットシートの上からバスタオルをかける
- 遺体を上に寝かす
- 頭の部分に小さいタオルを枕のように敷く
- 保冷剤や氷を薄手のタオルで包む
- 包んだ保冷剤を猫の首元、頭、お腹の近くに当てる
- 上からバスタオルをかけて優しく包み込む
死後硬直がなくなってからすること
- 死後硬直がなくなったら、タオルで優しく体を拭き、毛並みを整える
- 再び保冷剤や氷を当てタオルを掛ける
- 好きだったおもちゃや食べ物をそばに置いておく
猫の供養祭とは
猫の供養のために供養祭が行われている霊園もあります。
毎月行っていることもありますし、お彼岸やお盆などに行われることもあります。読経や焼香、説話などがあり亡くなった猫を思い出して供養するための祭りとなっています。
葬儀を行わない場合、土葬や遺体引き取りの方法
猫を土葬するのはNGなのか
猫を自宅近くや思い出深い場所にそのままの姿で埋めたいと土葬を希望を考えている方もいるかもしれません。土葬の場合、そのまま埋めるので自分たちで行えますし、費用もあまりかかりません。
しかし、土葬はリスクがあるため安易に行うべきではありません。
というのも、まず猫の遺体を埋める場所は自分の土地でないと法律違反になります。そのため猫を埋めた後に土地を売却して他人の土地になった場合、もめ事やトラブルの原因になります。
また埋め方が悪いと遺体が出てきてしまったり、独特な死臭が出てきます。そういったリスクを覚悟しているのであれば埋めることに問題はありませんが、「最後は綺麗な姿でお別れをしたい」という人はかえって火葬の方が良いと思います。
自治体による遺体の引き取り
亡くなった猫を自治体に引き取ってもらって火葬することも可能です。しかしその場合、合同葬儀ということになるので返骨や立ち会いなどはできません。
また動物霊園や動物納骨堂に埋葬してもらえる自治体もありますが、自治体によってはゴミとして処理することもあるようなので、先にどのように埋葬されるのか確認しておくべきです。