猫の天敵になる動物
室内で飼われている猫は、他の動物に襲われたり危険な目に遭うことはほとんどありません。
しかし猫が野生化では生活している時にはどのような天敵がいたのでしょうか。
- ヘビ
- カラス
- 猿
- タヌキ
- フクロウ
- タカ・ワシ
- キツネ
- アライグマ
- イタチ
- コヨーテ
- 犬
- 他の猫(野良猫)
この中でヘビやカラスなど猫が現在も遭遇する可能性がある代表的な天敵について、また猫がこの天敵の動物と戦った場合どちらが強いのか、などを解説したいと思います。
昔からの猫の天敵「ヘビ」
遭遇率が高い天敵
猫の天敵といえばまず挙げられるのがヘビでしょう。人と生活しているとヘビに遭遇することは少ないかもしれませんが、野生化では水が少ない場所に強い猫とヘビは生活圏が同じだったこともあり、お互いによく遭遇する天敵でした。
ヘビに似ている物も嫌い
そのため猫はヘビや、ヘビに似た物に対しての警戒心が今でも強く、猫がキュウリや掃除機を嫌うのも、ヘビに様子や音が似ているからだそうです。
しかし野生化から離れて人間と生活するうちに、その本能も徐々に薄れ、ヘビやヘビに似た物を怖がる猫も少なくなっているようです。
どっちが強いかはサイズ次第
猫とヘビ、どちらが強いのかは互いのサイズ次第と言えます。
体長2mもあるヘビと、子猫が遭遇した場合、当然子猫の方が負けて食べられてしまいます。反対に子どものヘビと成猫だったら、ヘビが食べられます。
現在のリアルな猫の天敵「カラス」
現在の身近な天敵No.1
かつてはヘビが最も遭遇率が高い天敵でしたが、現在の猫にとって最も身近な天敵はカラスと言えるでしょう。
カラスは人の生活圏で生活し、塀のある居住地にも簡単に飛んでくることができるため、室内飼いの猫でもベランダや庭などで出会う可能性があります。
身体能力の高い猫、頭の良いカラス
猫とカラスとでは、体の大きさや身体能力で猫の方が上ですが、カラスはその小さな体の割に非常に頭が良いと言われています。
同じ鳥類と比べてもカラスの知能はずば抜けて高く、猫にもひけをとらない頭脳派な一面を持っています。
基本的には猫が強い
猫は高い身体能力を持ち、野生化では鳥を含む小動物を狩って食べていたわけですから、基本的にはカラスよりも猫の方が強いです。
カラスが勝つこともある
しかし猫の状態や成長段階次第によってはカラスが勝つこともあります。
カラスは空を飛ぶことができるため、距離をとったり様子を窺ったりすることができますし、頭の良いカラスは集団攻撃ができる点も強いです。
カラスは伝達能力が高く連携プレイができるため、カラスが複数いて猫が弱っている時や襲う猫が子猫の場合は、カラスが勝ちやすいと言えます。
必ずしも天敵になるとは限らない
猫によっては仲が良い天敵も
しかし動物を題材にしたテレビ番組や投稿でも見られるように、本来天敵であるはずの動物同士が仲良く寄り添うケースもあり、一概に猫はこの動物と仲が悪い、戦闘態勢になる、捕食対象になる、というわけではないのかもしれません。
犬と猫の例
その例として挙げられるのが犬と猫の関係です。犬と猫は天敵になることもあれば、家族のように仲良く遊んだり眠ったりすることもあります。
特に現在は室内飼いの猫は、天敵がいない状態が続いたことで警戒心が少なく攻撃的な態度をとることも少なくなっているため、天敵と言われている動物とも仲良くなれるのかもしれません。
カラスに遊ばれる猫
また代表的な天敵であるカラスと猫が戯れていることもあります。
カラスは猫にくちばしでちょっかいを出し、猫はあしらいながらエサを食べるという光景も見られます。
お互い本気で攻撃したり襲ったりしているわけではなく、からかったりふざけているようなほのぼのとした関係のようにも見えます。
とはいえ注意は必要
しかしそうは言っても、やはり猫を外に出す場合、上で挙げたような天敵と遭遇し怪我をしたり殺されるリスクはあるため、注意が必要です。
天敵に襲われないようには、なるべく外には出さないようにするのが安全ですし、ベランダや庭で遊ばせる場合にも目が届くようにしておくべきだと思います。