ソマリ(somali)の誕生・起源
ソマリはしなやかで気品のある外見と、知性あふれる性格を併せ持つ長毛種の猫です。そのルーツはアビシニアンに遡ります。
20世紀中ごろ、アビシニアンのブリーディング過程で誕生した長毛の子猫たちがソマリの起源とされています。突然変異による長毛化であったため、当初は純血性を問われ評価されないこともありましたが、その美しい被毛と優雅な振る舞いが評価され、1970年代に正式な猫種として認定されました。
アビシニアン譲りのティックドタビー(一本の毛に複数の色が混ざる毛色)が長い被毛に美しく映え、猫種としての存在感を高めています。名前の「ソマリ」は、アビシニアンの名前の由来である「アビシニア(エチオピア)」に隣接する「ソマリア」にちなんで名づけられました。
ソマリの性格
社交的で警戒心が少ない
ソマリは非常に社交的で、人との距離が近い猫です。初対面の人やほかの動物にも比較的警戒心が少なく、すぐに打ち解ける柔軟さを持っています。また、飼い主の行動をよく観察し、生活リズムにも自然と溶け込んでくる点が特徴です。
賢く、好奇心旺盛
非常に賢く好奇心旺盛なため、家具の引き出しを開けたり、ドアの開け方を覚えたりすることもあります。遊び好きで運動量も多いため、おもちゃやキャットタワーを上手に活用すると良いでしょう。
甘え上手
自己主張は強すぎず、甘え方も上品で、飼い主のそばに静かに寄り添うような甘え方を好む傾向があります。
寂しがり屋
寂しがり屋な一面もあり、長時間ひとりでいるとストレスを感じやすいため、共働き家庭などでは十分なスキンシップや刺激を意識的に取り入れることが求められます。
ソマリの飼い方・飼いやすさ
ソマリは運動欲求が高く、平面だけでなく高所での移動も好みます。そのため、キャットタワーやステップを設置するなど、立体的な空間作りが重要です。家具の上を自由に行き来できるように工夫することで、ストレスなく暮らせる環境になります。
また、被毛の美しさを保つためのブラッシングは欠かせません。ソマリの被毛はふんわりとしたセミロングで、絡まりや毛玉ができやすいため、週に2〜3回は丁寧にブラッシングを行うことが望ましいです。とくに換毛期には抜け毛の量が増えるため、頻度を増やしてあげると健康な皮膚環境を維持しやすくなります。
爪切りや耳掃除などの基本的なケアも、子猫の頃から慣らしておくことで、大人になってからのケアもスムーズに進みます。
ソマリのかかりやすい病気
猫種に限らず、猫は猫下部尿路疾患や肥大型心筋症、歯周病にかかりやすい傾向にあります。ここでは、これらの病気以外でソマリがかかりやすい病気をご紹介します。
ピルビン酸キナーゼ欠損症(PK欠損症)
ソマリでは、アビシニアン由来の遺伝的疾患である「ピルビン酸キナーゼ欠損症(PK欠損症)」が確認されています。
ピルビン酸キナーゼ欠損症とは赤血球のエネルギー代謝に関わる酵素が欠損することで、慢性的な貧血状態に陥る疾患です。遺伝子検査によって保因や発症リスクがわかるため、ブリーダー選びの際はこの検査を実施しているかどうかを確認すると安心です。
歯周病や口内炎
ソマリは口腔トラブルを起こしやすい傾向があります。食後の歯垢が蓄積しやすく、放っておくと歯周病や口内炎に発展する可能性があります。
できるだけ子猫のうちから歯みがき習慣をつけておくことで、将来的なトラブルの予防につながります。
参考:petMD Somali
ソマリと暮らすうえでの心構え
ソマリは非常に繊細で、人とのコミュニケーションに重きを置く猫です。そのため、コミュニケーションが希薄になってしまうと、心を閉ざしたりストレス性の問題行動を引き起こすこともあります。
一緒に遊ぶ時間や、声をかけてあげるだけの小さなふれあいの積み重ねが、ソマリの情緒を安定させる鍵になります。
ソマリは飼いやすい?飼いにくい?
ソマリは決して飼いにくい猫種ではありませんが、その美しい見た目に惹かれて安易に迎え入れてしまうと、運動欲求やスキンシップの必要性に対応しきれない可能性もあるため、迎える前には十分な準備と理解が必要です。
まとめ
ソマリは、活発で好奇心が強く、人との関わりを楽しむ猫種です。一方で、感受性が高く環境の変化に影響を受けやすい一面もあります。そのため、ソマリの性格や行動の特徴を理解し、十分な遊び時間や安心できる生活環境を整えることが大切です。
ソマリならではの傾向を把握したうえで向き合うことで、暮らしはより快適で、充実したものになります。






































































































































































