猫は腸炎ビブリオになる?生や加熱不十分の魚に注意!症状・対処法・予防方法を解説

猫は腸炎ビブリオになる?生や加熱不十分の魚に注意!症状・対処法・予防方法を解説

猫は腸炎ビブリオに感染する?

夏場の食中毒のひとつ「腸炎ビブリオ」。人間が感染すると、激しい腹痛や下痢を引き起こす菌です。

猫は生魚や刺身を食べると、まれに感染することがあるため注意が必要です。

ここでは、猫が腸炎ビブリオに感染したときの症状や対処法、予防方法などをご紹介します。

腸炎ビブリオの原因

腸炎ビブリオの原因は、「腸炎ビブリオ」という細菌に感染することです。

海水中に生息する細菌で、増殖スピードが非常に速い特徴があります。

感染源のほとんどは、魚介類の生食とされ、猫から人へ直接うつる可能性は極めて低いとされています。

主な感染源は以下のとおりです。

生や加熱不十分な魚介類を食べること

刺身や寿司、貝類、エビ、カニなどに付着した腸炎ビブリオを摂取することで感染します。

二次汚染

魚介類を切ったまな板や包丁を十分に洗浄せず、他の食品に使用することで細菌がうつることがあります。

不適切な保存

腸炎ビブリオは塩分を好み、夏場の高温環境では急速に増殖するため、常温で長時間放置した魚介類は感染リスクが高まります。

腸炎ビブリオが増えやすい条件と特徴
  • 夏(6~9月頃)
  • 塩分濃度が約3%前後の環境
  • 高温では短時間で増殖する

猫の腸炎ビブリオはうつる?

腸炎ビブリオは、人から猫また猫から人へうつる可能性は低いとされています。

しかし、生や加熱不十分の魚や肉には、ほかにも危険な細菌が潜んでおり、サルモネラ菌やカンピロバクターは「人獣共通感染症」として猫から人へ移ることがあるため注意が必要です。

人獣共通感染症(ズーノーシス)一覧|動物から人に感染したときの症状と予防対策は?

人獣共通感染症(ズーノーシス)一覧|動物から人に感染したときの症状と予防対策は?

2019年4月12日

猫が腸炎ビブリオに感染したときの症状

猫が腸炎ビブリオに感染した場合は、主に消化器症状がみられます。ただし、猫での感染例は比較的まれであり、人のように食中毒として報告されるケースは多くありません。

主な症状は以下のとおりです。

  • 嘔吐・下痢
  • 食欲不振
  • 元気消失
  • 腹痛
  • 発熱

症状が進行すると、下痢や嘔吐による脱水を起こすことがあります。特に子猫や高齢猫、持病のある猫では重症化することもあるため注意が必要です。

猫が腸炎ビブリオに感染したときの対処法

猫が生魚や刺身を食べて、上記のような体調不良がみられた場合はできるだけ早く動物病院を受診しましょう。

猫による魚介類の生食は、腸炎ビブリオだけでなく、ほかの食中毒や寄生虫が悪さをしている場合があります。

診療時には以下の情報を伝えるとスムーズに進みます。

  • なにを食べたか
  • いつ食べたのか
  • どのくらい食べたのか
  • 現在の症状

なお、飼い主の判断で無理に吐かせるのは危険です。誤った対処によって症状が悪化する場合もあるため、自己判断は避け、獣医師の指示を仰ぎましょう。

猫が腸炎ビブリオに感染しないための予防と対策

猫が腸炎ビブリオに感染しないためには、以下の予防と対策が重要です。

1. 生の魚介類を与えない

腸炎ビブリオは海水中に生息しており、生や加熱不十分な魚介類に付着していることがあります。刺身貝類エビカニなどを猫に与えるのは避けましょう。

魚を与える場合は、中心部まで十分に加熱したものを少量にとどめるのが安心です。

また、猫に与えるとビタミンB1欠乏症に陥りやすい魚や貝類もあるので、事前に食べさせても大丈夫な種類かを確認しましょう。

猫はマグロやカツオなどの刺身は大丈夫!生食による寄生虫や食中毒のリスクを解説

猫はマグロやカツオなどの刺身は大丈夫。生食による寄生虫や食中毒のリスクを解説

2026年7月1日

2. 調理器具の衛生管理を徹底する

生の魚介類を調理した包丁やまな板には、腸炎ビブリオや寄生虫のアニサキスが付着している可能性があります。

使用後は洗剤でよく洗い、必要に応じて熱湯や消毒剤で消毒し、猫のキャットフードや食器に細菌が移らないようにしましょう。

3. 魚介類を適切に保存する

腸炎ビブリオは高温で増殖しやすいため、魚介類は購入後すぐに冷蔵・冷凍保存し、常温で長時間放置しないようにしてください。

4. 食べ残しは早めに片付ける

魚介類を使った料理を猫が誤って口にしないよう、食べ残しは速やかに片付けましょう。

生ゴミも猫があさらないようにフタ付きのゴミ箱で管理することが大切です。

猫の夏場の食中毒を防ごう

腸炎ビブリオは生や加熱不十分な魚介類が主な感染源です。

猫では感染例は多くありませんが、日頃から生の魚介類を与えないことや、調理器具・保存方法の衛生管理を徹底することで、感染リスクを大きく減らすことができます。

愛猫の健康を守るためにも、食材の取り扱いには十分注意しましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

土橋

プードル、ペキプーなど15年以上動物と暮らし、犬の介護経験もあります。グルメ、旅行が趣味で全国へ取材に行き、地方ならではの魅力や遊びについて各メディアに寄稿した経験もあります。読者の皆様にわかりやすく、親しみやすい文章で執筆することを心がけています。損害保険募集人一般試験などの資格も取得。