黒猫はアンコ猫と呼ばれる縁起の良い幸運猫だった!不吉の象徴になった理由は?

鈴木さん
今日歩いていたら、目の前を黒猫が横切っていったんですよ。何か悪いことが起きるのかな。
猫田
黒猫は縁起が悪い、不運の象徴のように扱われ、見かけるとガッカリする人も多いですが、実はむしろ逆で幸運の猫と言われているんですよ。

黒猫は幸運の象徴

言い伝えや噂でよく聞かれる「黒猫を見かけると不吉」「黒猫に横切られると縁起が悪い」という話

どこから出た話なのか、どうしてそのように言われてしまうのか、と調べていくと黒猫は不運や縁起の悪い猫ではなく、むしろ「幸運の猫」であることが分かってきました。

黒猫は昔「あんこ猫」と呼ばれ親しまれていた

黒猫は実は、昔その真っ黒な姿から当時「あんこ猫」と呼ばれていました。この「あんこ猫」にはどのような意味があるのでしょう。

あんこは縁起の良い食べ物

あんこは昔から縁起の良い食べ物として紅白饅頭や銘菓など多くの華やかな和菓子に使われてきました。

またそのあんこの材料となる小豆(あずき)もまた赤飯や供え物に用いられ、厄除け・魔除け、儀礼の際に使われてきた縁起の良い食材です。

あんこ猫は縁起の良い幸運の象徴

つまり「あんこ猫」という愛称は、黒猫が昔から縁起の良い幸運の猫として扱われていたことを表しています。

病を治したり恋を成就させる

黒猫が不吉であるという話が出るまでは、黒猫を飼うことで結核の病が治る、恋が成就し結婚できるなど、むしろ良い生き物として大切にされていたことが分かります。

縁起が悪いと言われるようになったきっかけ

あんこ猫という縁起が良い猫として扱われてきた黒猫。それにも関わらず、何がきっかけで「縁起が悪い猫」と言われるようになってしまったのでしょうか。

縁起の良い猫に見向きされない

それは「黒猫に横切られると縁起が悪い」という言葉の解釈の違いがきっかけでした。

黒猫に横切られると縁起が悪いというのは、もともと「縁起が良い黒猫(あんこ猫)に見向きもされず素通りされてしまうなんて縁起が悪い」という意味で、黒猫が縁起が良い猫であるという前提から生まれた言葉でした。

ですので本来の意味を考えれば、黒猫が素通りや横切ったりせず、自分に寄ってきたり、かまってきたりしたら縁起が良いということになります。

しかしいつの間にか黒猫自体が縁起の悪いものとして考えられるようになってしまいました。

悪いイメージが定着してしまった理由

しかしこのちょっとした解釈の違いでここまで黒猫が不運の象徴として定着するでしょうか。それには他にも理由があると思われます。

世界の黒猫への考え方

黒猫の悪いイメージが定着してしまった理由の一つとして世界の国々の考え方が関係していると言えるでしょう。

欧米では黒猫は不幸の象徴、不吉である、死の象徴など悪いイメージを持つことが多いことがわかりました。

魔女狩りの歴史

欧米で黒猫が不吉、不幸の象徴というイメージを持たれているのは、15世紀頃にヨーロッパで行われていた「魔女狩り」の歴史が関係しています。

魔女狩りでは大規模な魔女裁判によって魔女と疑われた数万人の人が処刑され、ひどい迫害を受けました。

魔女の手先と言われた黒猫

暗闇に溶け込む黒猫は、魔女のパートナーや手先であると考えられていました。

そのため黒猫も魔女と疑われた人と同様、虐待を受けたり殺されたりなどの迫害を受けていました。

このような歴史的背景から、現在でも「黒猫は不気味、不吉、不幸の象徴」など良くないイメージを持つ国が多いです。

日本は欧米の影響を強く受けてきたので、このような欧米の考え方にも影響を受けていると考えられます。

メディアや作品からの影響

また黒猫が不吉だと印象付いてしまったもう一つの理由は、黒猫を不吉だと考える海外のメディアや作品を見ることが容易になったことだと思います。

メディアやテレビの発達によって、海外の映画や小説、テレビなど様々な海外の作品を見ることも難しくなくなりました。

怪しさや不吉さを表現するために黒猫が描写される作品を何気なく見たり聞いたりすることも増え、より映像やイメージとして黒猫が不吉な存在として印象付きやすくなってしまったのではないかと思います。

鈴木さん

魔女狩りの歴史も黒猫の悪いイメージに関係していたんですね。

猫田
そうですね。日本も鎖国終了後は、アメリカや欧米の国の文化を積極的に取り入れてきた歴史があるので、少しずつ黒猫のイメージが悪い方へシフトしてしまったのかもしれません。