猫のイカ耳について
猫が耳を横や後ろに倒す「イカ耳」は、怒っているときの代表的な仕草ですが、イカ耳にはほかにもさまざまな理由があります。
イカ耳だけでなく、あわせて仕草や表情を観察してみることも大切です。

世界のイカ耳の呼ばれ方
猫の「イカ耳」という呼び方は、正面から見たときに軟体動物のイカに似ていることから名付けられました。
このイカ耳の呼び方がSNSで話題となり、英語圏では「飛行機耳(Airplane ears)」、韓国では「マジンガーZ」、ほかにも「スポーツモード」や「レースモード」など、各国でさまざまな呼び方がされていることが分かりました。
猫がイカ耳をする理由
イカ耳は猫の感情を表すサインのひとつで、そのときの状況や表情によって、さまざまな理由があります。
1. 警戒している
イカ耳で、最も多い理由が「警戒」です。
知らない人や動物が近づいてきたり、大きな音がしたりすると、周囲の状況を確認するために耳を後ろへ向けます。
例えば、動物病院に行ったときや訪問客が来た際にイカ耳になることがあります。
2. 怒っている・威嚇している
猫は怒っているときにもイカ耳になります。
耳を伏せることで耳を守りながら、「これ以上近づかないで」という意思表示をしています。
以下のような様子が見られる場合は、猫パンチなど攻撃に出る可能性もあるため注意しましょう。
- 唸る
- シャーと威嚇する
- 毛を逆立てる
- 尻尾を大きく振る
3. 恐怖や不安を感じている
怖い思いをしたときや、不安を感じているときにもイカ耳になります。
例えば、掃除機の音や雷、初めての場所など、猫にとってストレスとなる環境では耳を伏せることがあります。
4. 遊びや狩りに集中している
おもちゃを狙っているときや獲物を見つけたときにも、一時的にイカ耳になることがあります。
これは周囲の音を聞きながら獲物に集中している状態で、怒っているわけではありません。
目線や姿勢、尻尾の動きなども合わせて観察すると、気持ちを判断しやすくなります。
5. 甘えている・リラックスしている場合もある
飼い主になでられているときや、気持ちよさそうにしているときに、耳が少し横へ倒れることがあります。
この場合は完全なイカ耳ではなく、リラックスして耳の力が抜けている状態です。ゴロゴロと喉を鳴らしたり、目を細めたりしているならリラックスしている証拠です。
猫がイカ耳をしているときの注意点
猫がイカ耳をしているときは、まず「なぜ耳を伏せているのか」を見極めることが大切です。
イカ耳は警戒や怒り、恐怖などのサインであることが多いため、無理に触れたり抱っこしたりすると、猫に強いストレスを与えてしまうことがあります。
無理に近づいたり触ったりしない
威嚇している猫は、「これ以上近づかないで」という気持ちを表しています。
イカ耳に加えて、「シャー」と威嚇する、唸る、毛を逆立てる、尻尾を激しく振るといった様子が見られる場合は、落ち着くまで距離を置いて見守ることが大切です。
ストレスの原因を取り除く
猫が恐怖や不安を感じている場合は、その原因をできるだけ取り除いてあげることが大切です。
隠れられる場所を準備し、落ち着いて過ごせる環境を整えてあげましょう。
痛みや体調不良が隠れていないか確認する
イカ耳が長時間続く場合や、元気や食欲の低下などほかの異変が見られる場合は、体の痛みや病気が原因になっている可能性もあります。
特に、耳を頻繁にかく、頭を振る、耳垢が増えている、耳から嫌な臭いがするといった症状がある場合は、外耳炎や耳ダニなど耳の病気も考えられます。
このような場合は無理に耳を触らず、早めに動物病院を受診しましょう。
遊びに集中している場合は見守る
遊んでいるときや獲物を見つけたときにも、イカ耳になります。
この場合は、遊びを止める必要はありません。無理に構わず、そっと見守るとストレスなく遊びに集中できます。
猫が片方だけイカ耳をするのは?
猫が片方だけイカ耳をするのは、気になる音の方向に耳を向けたり、周囲を警戒したりしていることが多く、短時間であれば心配する必要はありません。
猫の耳は左右を別々に動かせるため、片耳だけ後ろを向くことは珍しくない行動です。
ただし、片方だけイカ耳の状態が続いたり、耳を頻繁にかく、頭を振る、耳垢や悪臭、赤みなどが見られたりする場合は、外耳炎や耳ダニなどの耳の病気が原因の可能性があります。
このような症状があるときは、早めに動物病院を受診しましょう。
イカ耳で知る愛猫のきもち
猫は、犬よりも感情表現が控えめなため何を考えているのか分からない、というような意見を耳にすることがあります。
しかし、イカ耳をはじめ仕草や表情によってさまざまな感情が込められている生き物です。
日々の愛猫のちょっとした仕草を観察しながら、適度なコミュニケーションをとることで新たな発見があるかもしれません。




































































































































































