猫にバナナはOK?栄養素と与え方、与える時の注意点を解説。

鈴木さん
最近猫がバナナを食べようとしたことがあったのですがバナナは猫に与えたらまずい食べ物ですか?
猫田

「猫はバナナに驚く」と聞くのでNGと思われる方もいるかもしれませんが、実はバナナ好きな猫もいるんですよね~。

成分や毒性などを見てもバナナは猫に問題はないので、たまに少量ずつ与えるくらいなら問題はありませんよ。

バナナはキャットフードに入っていることもありますね。

猫にバナナを与えるのはOK

バナナは猫に与えてOK

バナナは猫に与えてもOKな食べ物です。おやつとしてたまに少量与えるくらいなら問題ありません。

バナナを使用したキャットフードを販売しているメーカーもあります。いずれも他の野菜やフルーツをバランスよく配合したキャットフードという印象です。

バナナの栄養素

バナナには、炭水化物はもちろん食物繊維ビタミンB6、ビタミンC、カリウムやモリブデンなどの栄養が沢山入っており、猫にとっても嬉しい栄養成分が多く含まれています。

エネルギー100gあたり86kcal
タンパク質1.1g
脂質0.2g
炭水化物総量22.5g
食物繊維1.1g
ビタミンビタミンB60.38g
ビタミンC16mg
ミネラルカリウム360mg
0.09mg
マグネシウム32mg
モリブデン7μg

また他の果物とは違った食感や食べ応えを感じられるので、より猫のおやつの楽しみが広がるかもしれませんね。

猫にバナナの皮は与えない

ただし、バナナの皮は与えないようにしましょう。

バナナの皮を食べたがる猫もいるようですが、皮はかたくて噛みきったり飲み込んだりしにくく、多く食べ過ぎると胃や腸などの消化器官にも負担がかかります。

皮を剥いた状態の身は問題ないので、バナナを与える時は身だけを与えましょう。

バナナの身の与え方

1回に与える量

皮を剥いてそのまま与えてもいいですが、1本という量は猫のおやつにしては量が多いかもしれません。

猫の大きさや食べる量によっても変わりますが、バナナの半分、1/3というように与える量を決めておきましょう。

細かく切るまたはすり潰す

皮を剥いたバナナを細かく切る、またはすり潰して与えると、猫が消化しやすく、より体への負担もなくバナナを食べることができます。

猫はかじってそのまま丸呑みしてしまう動物なので、バナナで喉を詰まらせてしまう可能性もあります。早食い傾向の猫や、子猫、シニア期の猫は特に食べやすい大きさに切って与えるのがおすすめです。

バナナ嫌いな猫もいる

バナナを嫌ったり怖がる猫もいる

バナナが好きな猫もいますが、反対にバナナ嫌いという猫もいます。猫によってはバナナの匂いを少し感じただけでも嫌悪の表情をすることもあります。

また、今までバナナを食べたり見たことがない猫の場合、バナナや皮に警戒心を抱いたり怖がったりすることもあるようですので、いきなりバナナそのものを目の前に出すのやめた方がいい場合もあります。

そもそもバナナは必ずしも与えるべき食材ではないため、無理に与える必要はありません。むしろ猫が嫌うようであればストレスになるのでやめましょう。

飼い主さんが猫にバナナを与えたいと考えているなら、まずは猫のストレスにならないよう始めに匂いだけ嗅がせて様子を見てから与えてみるようにしましょう。

お菓子のバナナチップは猫に与えてはいけない

鈴木さん
人間のおやつとして売られているバナナのドライフルーツ「バナナチップ」は猫に与えている人もいるみたいなのですが、大丈夫なのですか?
猫田
バナナチップのような加工品となると話は変わってきます。猫に対してバナナチップは与えるべきではありません。

栄養バランスを大きく崩す

バナナは乾燥させることで水分がほぼなくなり、生のバナナでは微量だったカリウムやマグネシウムなどの栄養が大幅に増えます

少量でも沢山の栄養を取り入れられるので一見良いように思えますが、猫に与えると多過ぎる栄養で、体内のバランスが大きく崩れてしまい、病気や体調不良の原因になります。

バナナチップなどの加工品は肥満、糖尿病、偏食の原因になる場合があります

砂糖や油が多く含まれるバナナチップは、猫の肥満や糖尿病、偏食の原因になります。

バナナチップには、砂糖香料などが加えられ、人間にとって「美味しい味」に仕上げてあります。

多すぎる糖質や油は、生活習慣病などの病気にもつながりますし、総合栄養食を食べなくなるなどの偏食の原因にもなります。

バナナの与え過ぎで猫が病気になる可能性もあります

加工品でなくとも、普通のバナナを猫に与え過ぎたことが原因で病気になってしまうこともあります。ここでは猫にバナナの与え過ぎが原因でかかるかもしれない病気をご紹介します。

高カリウム症

高カリウム症は手足のしびれや心臓機能への障害、ひどい時には死亡することもある危険な状態です。バナナにはカリウムが多く含まれており、適度な量ならむしろ猫の健康にも良いとされています。

しかしカリウムが多すぎて猫の体内のナトリウム量とのバランスが崩れると「高カリウム症」という病気になる可能性があります。

肥満や糖尿病

バナナは果物なので糖分も含まれています。糖分の摂り過ぎは、肥満や糖尿病のリスクが高くなるので、与え過ぎはいけません。

アレルギー

バナナにアレルギー反応を示す猫もいるため注意が必要です。下痢や嘔吐、吐き戻しなどが確認できたら、バナナは与えずに様子を見た方がいいでしょう。

バナナ以外に与えてOKな果物

バナナ以外に猫に与えても良い果物をご紹介します。

  • リンゴ
  • イチゴ
  • メロン
  • スイカ
  • ナシ

など果物は猫に与えても大丈夫な果物です。ただどの果物も糖分が多いので与え過ぎに気を付け、おやつとして適度な量を与えるようにしましょう。

バナナを使用したキャットフード

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猫にバナナを与えてもいい?まとめ

  • 基本的にバナナは猫に与えてもOK
  • バナナチップなど加工品や食品はNG
  • 皮は与えない
  • 小さく切るかすりつぶす
  • 与えすぎには注意
猫田
猫にバナナを与えるのはOKですが、やはり量や与え方には注意が必要ということですね。他のフルーツや野菜などにも言えることです。

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一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。