キャットフードのシナモン。血糖値改善の効果や作用、芳香成分クマリンの肝毒性や危険性を解説

シナモン キャットフード

キャットフードの原材料:シナモン(cinnamon)

独特の香りと甘味がある最古のスパイス

シナモン(Cinnamon)はクスノキ科ニッケイ属の樹木からとれるハーブで、独特の香りと甘み、若干の辛みがあります。紀元前4000~6000年頃から利用されてきた歴史があり「最古のスパイス」「スパイスの王様」とも言われ、現在も様々な料理やお菓子に使用されるメジャーな香辛料です。

シナモンは熱帯地域で幅広く栽培されるセイロンニッケイなど複数の樹木の内側の樹皮(内樹皮)を乾燥させて作られます。これを粉末状にしたシナモンパウダーやスティック状に加工したシナモンスティックが一般的にシナモンとして流通しています。

キャットフードではあまり見られない

キャットフードを始めとしたペットフードあまりメジャーな原材料ではありませんが、複数のハーブを使用して風味豊かに仕上げているキャットフードにはシナモンが少量使用されることがあります

シナモンの効果と作用

血糖値を改善する

シナモンが健康に良い効果があるという科学的証拠はないとされていますが、生薬や漢方として利用されてきた歴史から、様々な効果が期待されています。

特に代表的なシナモンの作用に血糖値を改善効果が挙げられます。猫にも当てはまるかどうかははっきりと分かりませんが、多くの研究で、シナモンが動物の血糖値を改善することが報告されています。

抗菌、抗炎症、抗酸化作用など

またシナモンは抗酸化作用も強く、キャットフードの酸化を防ぎ、含有する栄養や風味を守ります。他にもシナモンには下記のような様々な作用が知られています。

  • 抗酸化
  • 鎮静・鎮痛
  • 抗菌
  • 血圧改善
  • 老化防止
  • 血行促進
  • 腸内のガスの排泄を助ける

シナモンの香りの毒性や注意点

肝毒性のある芳香成分クマリン

シナモンに含まれるラクトンの一種「クマリン(coumarin)」という芳香成分は、抗酸化作用や抗菌作用がある反面、過剰摂取すると肝臓や腎臓への毒性が危険視されています。

キャットフードなどに含まれるシナモンの量は微量なため、猫にとって大量摂取になるほどの量が含まれる心配はほとんどないと言っていいでしょう。

自宅でシナモンの木を栽培している家庭では幹を網で覆ったりして猫が誤って口にしないよう注意しましょう。

シナモンのアロマや香りの危険性

キャットフード等に含まれるシナモンは少量なので心配はありませんが、シナモンの香りのアロマや芳香剤、香水等の製品は使用NGです。

アロマや香りの強いものはシナモンに限らずNGですが、シナモンはクマリンの他にもシンナムアルデヒド、オイゲノール、サフロールなど様々な芳香成分が含まれており、シナモンの匂いを嫌う猫も多いです。

また、特に前述したような香りが強く芳香成分が凝縮された製品は猫にとって刺激が強く解毒が難しいため、使用しない、もしくは猫の手に届かない場所に保管したり、猫がいるところでは使用しないなどの対策をとりましょう。

まとめ

  • シナモンは代表的なスパイス
  • 少量食べたり嗅いだりしてもただちに影響は出ないが肝毒性や腎毒性に注意
  • キャットフードへ使用される場合はごく少量なので基本的に心配なし
  • シナモンのアロマや香水はNG

ABOUTこの記事をかいた人

【監修・執筆】鈴木利奈

一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。