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猫に牛乳を飲ませても大丈夫?

結論から言うと、猫に牛乳を飲ませるのは絶対にダメというわけではありませんが、避けた方が安心です。
理由は、猫の多くが「乳糖」をうまく消化できないため。
ここでは、なぜ猫に人間用の牛乳を与えてはダメなのか、大量に飲んでしまった場合の症状や対処法などをご紹介します。
牛乳に含まれる主な成分
牛乳には、たんぱく質やカルシウムなど人間にとって体に必要な栄養素が多く含まれていますが、猫にとっては注意が必要な成分もあります。
乳糖(ラクトース)
牛乳の炭水化物は「乳糖(ラクトース)」と言われるもの。甘味は砂糖の0.15~0.4倍。牛乳を飲むとお腹がゴロゴロ鳴る人がいますが、これは乳糖を分解する酵素の働きが弱いためです。猫が牛乳で下痢をしやすい理由は、この乳糖によるものです。
たんぱく質
筋肉や体を作るために必要な栄養素。牛乳にも含まれていますが、猫は本来、肉からたんぱく質を摂取する動物なので、牛乳で補う必要がありません。
脂質
牛乳には脂肪分が含まれており、飲みすぎるとカロリー過多になる可能性があります。肥満や消化不良につながる場合もあるため注意が必要です。
カルシウム
骨や歯を作る栄養素。猫はキャットフードから必要なカルシウムを摂取できるため、無理に牛乳で補う必要はありません。
ビタミン類
牛乳に含まれるビタミン類は、ビタミンA、ビタミンB1、B2、B6など。これらは健康維持に役立つ栄養素ですが、猫にとってはキャットフードなどの総合栄養食から十分摂取できます。

次は猫が牛乳を飲んでしまったときの症状を見ていこう。
猫が牛乳を飲んでしまったときの症状
猫に人間用の牛乳を与えると、体質によっては体調不良を起こすことがあります。特に成猫は牛乳に含まれる「乳糖」をうまく消化できない場合が多く、注意が必要です。
主な症状
- 下痢をする
- 腹痛を起こす
- 嘔吐する
- 脱水症状につながる
- 肥満の原因になる
- アレルギー反応が出ることがある
- 水を飲まなくなる可能性がある
猫が牛乳で下痢をする理由「乳糖」
猫が牛乳を飲んでしまったとき、腹痛による下痢の症状が見られますが、その大きな原因は、牛乳に含まれる「乳糖」(ラクトース)にあります。
猫は乳糖を分解しにくい
子猫の頃は母乳を飲むため、乳糖を分解する酵素「ラクターゼ」が多くありますが、成長するにつれてこの酵素は減少していきます。そのため、成猫になると人間用の牛乳をうまく消化できなくなると言われています。
腸内で発酵してしまう
消化できなかった乳糖は腸内に残り、発酵を起こします。乳糖が分解されないと腸から吸収されず、腸が消化できなかった異物と判断して「一刻も早く排出しよう」と下痢を起こします。
猫が牛乳を飲んでしまったときの対処法
猫が少量の牛乳を舐めたり飲んだりしても、すぐに危険になるとは限りません。ただし、以下のような場合は注意が必要です。
こんな症状は要注意!
- 下痢が続く
- 何度も吐く
- 元気がない
- 食欲がない
脱水の見分け方は「テントテスト」
下痢になると脱水しやすいため、いつもより多めに新鮮な水を飲ませる必要があります。

- 猫の背中や首の皮膚をやさしくつまむ
- そのまま軽く持ち上げる
- 手を離して皮膚の戻り方を確認する
健康な猫なら、皮膚はすぐ元に戻りますが、脱水している場合は皮膚が戻るまで時間がかかり、テントのような形が残ります。
また、症状が続く場合や、子猫・シニア猫の場合は早めに動物病院を受診するのが安心です。
子猫に人間用の牛乳を飲ませるのはNG!
子猫を保護したときなど、急を要する場合でも市販の人間用ミルクを飲ませるのはNGです。
子猫は離乳するまでミルクで育てる必要がありますが、必ず「猫用ミルク」を飲ませましょう。
猫用ミルクは乳糖が除かれているため猫にも与えることができ、タウリンをはじめ猫に必要な栄養素も強化されています。
猫用ミルクはペットショップやホームセンターなどで手軽に購入できます。
猫に牛乳を与える場合は「猫用ミルク」を
猫に与える基本の食事は、キャットフードなどの総合栄養食で十分ですが、成猫の水分補給・免疫ケアに役立てる場合は「猫用ミルク」を飲ませることがおすすめです。
市販の人間用の牛乳は避け、愛猫の体質や体調を見ながら少しずつ与えてみてくださいね。































































































































































