キャットフードの肉原料で人気なものはチキンとターキーがあります。チキンの方が人気で種類も豊富ですが、中には欧州で主流な原材料のひとつのターキーを使用しているキャットフードも見られるようになってきました。
ではチキンとターキーには具体的にどのような違いや特徴があるのでしょうか。
チキンとターキーの栄養素の違い
ターキー | チキン (もも) |
|
---|---|---|
タンパク質 | 24g | 25g |
脂質 | 0.7g | 13g |
コレステロール | 140mg | 62mg |
カロリー | 229kcal | 106kcal |
部位や種類によって成分の値は前後しますので参考程度の表としてご覧ください。
タンパク質量はそこまで違いはない
まずターキーが24g、チキンが25gとタンパク質量はそこまで大きな違いが無いことがわかります。
脂質、コレステロール、カロリーはターキーが低い
しかしその下の脂質量、コレステロール量、カロリーは大きく違うことが見てとれます。
脂質量はターキーが0.7g、チキンが25gとなっており、チキンにはターキーの35倍の脂質が含まれています。またコレステロール量やカロリーも、ターキーはチキンの半分以下の量です。
ではこのデータも踏まえてチキンとターキーの特徴と違いを見ていきましょう。
チキンがメインのキャットフードの特徴
クセがなく親しみやすいチキン
猫にとって親しみやすく、嗜好性が高い傾向があります。またターキーなど他の肉に比べると癖が少なく、好き嫌いの少ない食材です。
このためキャットフードの多くにはチキンがメイン原材料として使われています。
豊富なたんぱく質
チキンは猫にとって必要なたんぱく質を豊富に含んでいます。
チキンは人間も筋トレをしている時に鶏のささみをよく食べるほどたんぱく質が豊富な食べ物です。
猫は人間と違い、たんぱく質からエネルギーを作り出すことができるほどたんぱく質は大切な栄養素です。
すぐにエネルギーになる脂質が豊富
脂質はすぐにエネルギーに変えることのできる貴重なエネルギー源です。
また、脂肪は嗜好性が高く、焼き上がったキャットフードに脂質を振りかけて嗜好性を高める役割も担っています。
このように食いつきがよく、どんな猫でも食べやすい原材料がチキンです。
ターキーがメインのキャットフードの特徴
日本では馴染みの少ない食材
ターキーといえば日本では高級品で、クリスマスなどで食べるイメージかと思います。
スーパーで販売されていることも少ないですし、余りなじみのない食材ではないでしょうか。
脂肪の少ないヘルシー食材
そんなターキーの特徴はヘルシーであることがあげられます。
ターキーは皮を除けばほとんど脂肪がありません。
チキンに比べると脂肪分が少なく、肥満気味の猫にも向いた食材です。
ミネラルが豊富
ターキーはミネラル成分が豊富です。健康や骨格の維持に必要な鉄分、亜鉛、銅、セレンが含まれています。
特にセレンは免疫力高める働きがあるので、健康を気にする飼い主にはおすすめです。
アレルゲンになるリスクが少ない
ターキーはチキンに比べてアレルゲンとなるリスクが低いです。
ただし交差反応といって、全く違うものでも抗原が似ているとアレルギー症状がおき、チキンとターキーもこれに当てはまります。
このため必ずしもチキンの代替品になるかと言われればそうではありません。
ターキー独特の肉らしい匂い
キャットフードの製造方法によって最終的な香りは変わってしまいますが、ターキー独特の肉らしい匂いがあります。
チキンに比べてクセがあると感じる猫もいるかもしれません。
キャットフードのチキンとターキーの違いまとめ
ここではターキーとチキンの違いについてフォーカスしてご紹介してきました。
下の記事ではチキン(鶏肉)とターキー(七面鳥)それぞれのキャットフードの原材料としての特徴や栄養素などについて詳しく解説しているのでチェックしてみてはいかがでようか。