猫に抜歯が必要な理由
歯周病や口内炎が原因
猫の抜歯の理由として多いのは歯周病や口内炎になります。
抜歯をせず放置すると
そう思われる飼い主さんは多いですね。ですが抜歯が必要なほど進行した歯周病を放っておくと、顎や顔の一部の骨がなくなってしまうほど進行することもあるんですよ。
残すことは可能ですが、シニアになると全身麻酔の手術も難しくなりますし、歯磨きをしないとさらに進行してしまいます。
一番は、歯磨きをして歯周病を予防することと、抜歯が必要になる前に治療することですけどね。
今回は抜歯の流れや費用、術後についても触れていきたいと思います。
猫の抜歯手術の流れ
簡単な流れをご紹介しますが、動物病院や状態によっても変わるため一例として参考にしてみてください。
- レントゲン、血液検査、診察を受ける
- 断食・断水を行う(抜歯前日)
- 麻酔をする(抜歯当日)
- 抜歯する歯を抜く
- 傷口を縫って抜歯終了
手術が終わったら麻酔から目覚めるのを待ちます。抜歯後は抗炎症剤や痛み止め、抗生剤などの飲み薬で治療を続け、後日に抜糸を行います(抜糸が必要ない糸を使用している動物病院もあります)。
猫の抜歯費用
抜歯手術費用
抜歯費用はレントゲンや麻酔、術後の治療などの料金を合わせると、少なくとも3万円はかかるのが一般的です。
また顎の骨まで溶けているなど症状がひどい場合には抜歯費用が10万を超える場合もあります。
また抜歯は入院が必要な場合が多いため入院費も何日入院するかによってプラスされます。
ペット保険がおすすめ
抜歯は高額な治療費がかかることが多いため、事前にペット保険に加入しておくと、飼い主さんの費用負担が少なく済みます。
他にも猫がかかりやすい病気を保障してくれるペット保険が続々登場しているので、検討してみてもいいかと思います。
猫の抜歯後の経過と注意点
抜歯後の療養では下記のような悩みがよく聞かれます。術後は痛みや違和感を違和感を感じているため、しばらくは本調子とはいかないことがほとんどです。
- 食べこぼし
- 食欲がない、吐く
- カリカリが食べられない
しばらくするとカリカリが食べられるようになる猫もいますが、抜歯の本数が多かったり骨まで溶けている猫の場合は、ウェットフード総合栄養食への切り替えをすすめられるかもしれません。
ウェットフードはやわらかくて食べやすいというだけでなく、嗜好性が高く食欲増進も狙えるので、口腔内トラブルがあった猫にはおすすめです。