猫にお風呂は必要?適切な頻度とシャンプーの方法手順。シャワーの温度や水圧、注意点を解説

水が嫌いであることが多い猫。しかしたまにはお風呂やシャンプーも必要なのでは?と思っている飼い主さんもいるのではないでしょうか。今回は猫のお風呂の必要性と、お風呂の入れ方、頻度や温度についてご紹介します。

猫のお風呂の必要性

必ずしも必要ではない

お風呂は体を綺麗にするために必要だと言いたいところですが、猫にはお風呂は必ずしも必要というわけではありません。

猫は自分で舐めて綺麗にする

猫は毛繕いで自分の体を舐めて綺麗にすることができます。そのためお風呂に入らなくても臭くなったり汚くなったりしにくいのです。

かえってストレスになる

また猫にとって水に浸るというのは恐怖やストレスでしかない場合もあります。

人間にとっては良いリラックスタイムになることが多いですが、どんなに小さい頃から水に慣れさせようとしても嫌がってしまう猫も多いです。

お風呂好きな猫もたまにいますが、ストレスと恐怖から食欲不振になったり体調を崩したりする猫もいるため、お風呂は本当に必要な時にだけ入れるのが正しいと言われています。

猫のお風呂の適正な頻度

1年に2~3回弱

頻度としては多くても年に2~3回程度。完全な室内飼いで汚れることがなければ、数年~10年以上お風呂に入らずに過ごす猫もいます。

特に頻度は特に決めずに見た目に汚れてきたと感じたらシャンプーをするという飼い主さんもいらっしゃいます。「必要な時だけ入れる」ということを考えればそれでも問題はないかもしれません。

長毛種は年2~4回

ただし長毛種の猫の場合は、年2~4回のお風呂をおすすめします。だいたい半年からワンシーズンに1回くらいの頻度ですね。

短毛種の猫に比べて長毛種は被毛が長いため汚れがつきやすく、放っておくと汚れがこびりついた部分で毛が絡まってしまうこともあります。

また毛玉対策の面から見ても、シャンプーによって抜けそうだった毛や抜けてとどまっていた毛が一掃されるので、普段の抜け毛が減って毛玉対策にも多少は役立つかと思います。

お風呂に入れる前の準備

準備する物

  • 猫用シャンプー
  • 猫用の桶(おけ)
  • タオル

猫を入れてバスタブのようにできるくらいの桶と、猫を洗うための猫用シャンプーを用意します。シャワーがあるなら桶は最悪なくても可能です。

猫の皮膚は人の皮膚と比べるとアルカリ性寄りのため、人間用のシャンプーは猫の皮膚には合いません。人間用シャンプーによって猫の皮膚に炎症が出てしまったり乾燥してしまうこともあるので、シャンプーは必ず猫用・ペット用のものを購入しましょう。

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洗った後拭くためのタオルは柔らくて猫の皮膚を傷つけないタオルを用意しましょう。

猫のお風呂の温度

猫のお風呂の温度は35度前後のぬるま湯にしましょう。猫は冷たい水も、熱いお湯も嫌がりますので、なるべく人肌くらいの入りやすい温度にして猫にストレスがかからないようにしましょう。

猫のお風呂に入れる方法

猫のお風呂の入れ方手順

  1. 桶にぬるま湯(35℃前後)を浅めに入れる
    (桶はなくても可)
  2. お湯を足からかけて慣れさせる
  3. 足から全身にお湯をかける範囲を広げる
    (顔や耳にお湯はかけない)
  4. シャンプーを手で少しずつ体に広げて優しく洗う
  5. 弱くしたシャワーか桶に入れた湯で少しずつ洗い流す
  6. 力を入れずに念入りに猫についた汚れと泡を落とす
  7. お風呂から出たらタオルで包みこみながら優しく拭く
  8. ドライヤーを猫から30cmくらい離して乾かす
  9. 乾いたらブラッシングをして終了

始めはシャワーを自分の手にかけて水の勢いを殺しながら行うと、猫も安心しやすいかと思います。

準備としては、猫が暴れたりひっかいてくることもあるため、あらかじめ爪は切っておくと思います。またお風呂に洗剤や猫が触ると危ない物は待避させておきましょう。シャワーの音や水圧にびっくりした場合、普段おとなしくても暴れ出してしまう可能性もあります。

ドライヤーやタオルもお風呂場のすぐそばに用意しておくと、シャンプー後にスムーズに乾かす作業に移りやすいですよ。

猫をお風呂に入れる注意点

湯船(桶)に入れるお湯の深さ

猫を入れるお風呂(桶)のお湯は浅めに入れておきましょう。

深くし過ぎると足が付かない状態で猫が不安になってしまうので、足がついてすぐに逃げられる余裕があるといいでしょう。

小さい猫の場合は桶の大きさやお湯の量を1/3や1/4にするなど調整していきましょう。

シャワーは温度や強さ

お湯の温度やシャワーの強さに気を付けましょう。始めは心臓から遠い足から水に慣れさせていくことが大切です。

人にとっては気持ちいい位の水圧や温度でも、猫にとっては強い、熱いと感じてトラウマになることもあります。

特に猫は犬よりもシャンプー嫌いが多く一筋縄ではいかないこともあるので、うっかりシャワーを強く出してしまったり、冷たい水をいきなり当ててしまったりしないように気を付けましょう。

またシャワーの音にびっくりする猫も多いので、シャワーを極端に怖がるようなら桶やバケツを使って静かにジャブジャブ洗ってあげた方がいいかもしれません。

シャンプーが目や耳、口に入らないように

シャンプーの泡が猫の目や耳、口に入らないように気を付けましょう。

個人的なポイントとしては、頭を洗う時はなるべく先にお湯をかけずに洗うことです。先にお湯で頭をしっかり濡らしてしまうとシャンプーの泡が流れ落ちて目や口に入りやすくなります。

猫に「目と口を閉じていて!」と言っても通じないので頭を洗う時はあわあわにしすぎないのもポイントの一つです。

時間をかけすぎない

さんざん、ゆっくり、丁寧にを強調してきましたが、あまりのんびり洗っていると、浸かっている時間が長くなるので猫のストレスになるので、丁寧に優しく行いつつ手際よくしっかり洗い流すことが大切です。

始めから手際よくというのは難しいかと思いますので、始めは洗うことより、シャンプーやお湯に慣れることを目的に行ってもいいかもしれません。

シャンプーで汚れがとりきれなかったら

汚れはシャンプー以外にも、下記のような方法で取り去ることが可能です。

  • シートで汚れを取る
  • 汚れたり絡まっている毛を切る

汚れがこびりついていると、シャンプーで汚れを取り切らなければ!と邁進される飼い主さんもいますが、汚れが取りきれない1カ所のためにシャンプーが長引いてしまうなら、一度諦めてシャンプーを切り上げることも大切です。

時間がかかりすぎると、猫が飽きたりストレスを感じたりして逃げ出してしまうこともありますし、飼い主さんもシャンプーが億劫になってしまいます。

シャンプーは全身の汚れを洗い流すことと考え、あまり汚れを落とすことに神経質にならずに行うとやりやすいと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

【監修・執筆】鈴木利奈

一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。