猫の里親詐欺とは
猫の里親詐欺とは、ペット保護団体や一般の家庭で行っている里親募集から猫を引き取り、十分な世話をせず商業や虐待目的に猫を苦しめる行為です。
猫の里親詐欺の目的
なぜ里親詐欺をしてまで猫を引き取るのでしょうか。
猫の里親詐欺の目的は、
- 繁殖
- 転売
- 毛皮
- 猫肉
- 虐待
猫肉は聞き慣れないかもしれませんが、一部の地域では猫の肉が薬になるという迷信が残っていることから、猫の肉が販売されているという話もあります。
いずれにせよ、里親詐欺によって引き取られた猫にはひどい扱いや劣悪な環境が待っていると言えるのです。
猫の里親詐欺の特徴・見分け方
猫の里親詐欺の可能性が高い傾向としては、
- SNSで里親を申し出る
- 連絡があまり取れない
- 直接会いたがらない
- 複数の猫を引き取りたがる
- 届けに行くことを拒否する
- 住所が遠方である
- 複数の猫をすでに飼っている
- 契約書を書かない
- 住所が曖昧(番地などが書かれていない)
- 飼育経験や飼育歴に矛盾がある
- 猫好きアピールが強すぎる
- 友人や知人が飼うと言う
もちろんこの項目に当てはまったら必ず里親詐欺!というわけではありませんが、上記の項目以外にも少しでも怪しいと感じた点があったなら、一度引き渡しを先送りにしたり検討し直すなど、慎重に見極めるべきです。
里親詐欺を防止する方法
里親詐欺を防止するための方法としては、たとえば
- 近所や比較的近い地域で引き取れる里親を探す
- 一度の面会で決めずに何度か会ってから決める
- 住所や個人情報を曖昧にしない人を探す
- 家族を一緒に住んでいる里親を探す
- 多頭飼い以外の里親を探す
- 猫の様子の報告と面会ができる里親を探す
一度会って決めるのではなく時間をかけるというのは、里親詐欺側が面倒だと感じると思うので、ふるいにかけるのに有効かもしれません。
巧妙な手口の里親詐欺に注意
怪しい点が全くない?
巧妙な手口で飼い主を騙し安心させて、引き取りにこぎつける里親詐欺もあります。
飼い主さんからすれば、まったく怪しい点が見つからず、むしろ猫を大切にしてくれると確信して里親へ送り出したにも関わらず、数日後から連絡が取れなくなったり、実は虐待目的の引き取りだったという事件もありました。
良い里親を装う
このような巧妙な手口の里親詐欺では、頻繁にしっかりと連絡を取り合い、引き渡しも家にお届けすることを快諾します。また引き取り後も猫の様子やワクチン接種の報告などを頻繁に行うこともあり、一見素晴らしい里親のように安心してしまいます。
しかし実際は劣悪な環境で虐待行為が行われていたり、繁殖のために子どもを産まされていたり、というケースもあるのです。