キャットフードの増粘安定剤:グアーガム(guar gum)
グアーガム(guar gum)とは、グアー豆というインド・パキスタン地方で自生するマメ科植物から得られる増粘安定剤やゲル化剤です。
天然由来の既存添加物であり、水に溶かすと少量でも非常に高粘度の質感を出すことができるため、お菓子やドレッシング、ソースなど様々な食品に使用されています。安全性の高い添加物としてキャットフードでは水分量の多いウェットフードに多く使用されます。
グアーガムは添加量に比例して粘度が高くなりますが、特にグアーガムは他の増粘剤に比べて高い粘度を示します。三晶株式会社公式YouTubeチャンネルの動画でも分かるとおり、1%程度の溶解濃度でしっかりとしたとろみが出ています。
グアーガムとグアーガム酵素分解物
グアーガムの増粘剤には、グアーガムとグアーガム酵素分解物(グアー豆酵素分解物)の2つがあります。
グアーガムは胚乳から得られる水溶性多糖類ですが、それ自体の粘度が非常に強いため、加工しやすように主成分の多糖類(ガラクトマンナン)を酵素によって部分的に加水分解し、粘度を弱くした「グアーガム分解物(グアー豆酵素分解物:PHGG)」が水溶性食物繊維源として使用されています。
グアーガムの栄養素とメリット
主成分は水溶性増粘多糖類、水溶性食物繊維
前述の説明にもあるとおり、グアーガムの主成分は天然の水溶性増粘多糖類(ガラクトマンナン)です。また、グアーガム酵素分解物(PHGG)は酵素によって分解されるので、主成分は水溶性食物繊維となります。
腸内環境を整えるプレバイオティクスとして働く
グアーガムやグアーガム分解物(PHGG)は、食物繊維の中でもプレバイオティクス作用が優れている成分のひとつで、善玉菌のエネルギー源となって腸内環境を良い方向へ整える作用があります。
水溶性食物繊維は水を蓄えて便が硬くなってしまうことを防ぎます。さらに前述した腸内善玉菌のエネルギー源となることで腸内環境を整え、便秘や下痢など便に関する問題の改善する効果が期待されています。
グアーガムの副作用や注意点
グアーガムはグアー豆種子を粉砕し、胚乳部分をふるいにかけて取り出し、洗浄後に粉砕、混合してつくられます。
非常にナチュラルな製法で作ることができることため、他の添加物に比べて副作用や問題の報告はなく、かなり安全性の高い増粘剤として知られています。
食物繊維なので、あまりに多く摂取すると下痢や便秘などを引き起こす可能性がありますが、グアーガムの場合、非常に少量でも高い粘性を示すことから高い割合で配合される心配はほとんどないと言えます。
まとめ
- グアー豆からとれる天然由来の既存添加物
- 少量でも高い粘度にすることができる
- 腸内環境を整えるプレバイオティクスとしての働きが期待される