キャットフードで猫の便秘を解消できる!食物繊維と乳酸菌がポイント

便秘気味の猫ちゃん

うちの猫も何度か便秘になったことがあります。今回はその経験を生かして猫の便秘になる原因とその時に私が実践して効果があった方法をいくつか紹介したいと思います。

猫の便秘が起こる理由

まず始めに猫の便秘の原因、ネコの体内では何が起きているのか、便秘の主な原因を挙げます。

  • 腸の動きが活発でない
  • キャットフードが合っていない
  • 過度なストレス
  • 運動不足・肥満
  • 水分補給が足りない
  • 毛球症
  • 猫の高齢化

この中でも特に多いのが腸の動き(蠕動運動)がきちんと機能していない原因によるものです。

猫の便秘の兆候・サイン

猫の便秘の兆候、サインとして

  • トイレに何度も行く
  • トイレで力む
  • うんちの大きさが明らかに小さい
  • 急に3日間位うんちをしなくなった
  • 下痢をしてからうんちが出ていない

などがあります。上のような兆候があったら便秘の合図だと思って便秘の対策を考えた方がいいでしょう。

便秘が命に関わる病気を引き起こすことも

便秘を侮ってはいけない

また猫の便秘を放置すると命にも関わる「巨大結腸症」に発展することも。巨大結腸症とは腸が拡張してうんちが詰まってしまう病気です。

ただの便秘だと油断せずに、便秘がなかなか治らず長く続くようであればすぐに動物病院を受診しましょう。

猫の便秘解消方法1.毛玉改善キャットフード

食物繊維が多いキャットフード

猫の便秘に深く関係する「腸の動き」を活性化させるのに、実は毛玉改善キャットフードが役立ちます。

毛玉改善キャットフードには大体10%前後の食物繊維が含まれており、この食物繊維が腸内のゴミやカスを体外に排泄する助けをする力があると同時に、腸の動きを活性化させる効果があります。

摂り過ぎ、与え過ぎに注意

ただし食物繊維をあまりにも摂り過ぎると、消化不良や吐き戻しなどの原因になります。

消化できずに食物繊維だけ溜まるとそれはそれで便秘の原因になってしまうため、やたらめったら食物繊維を増やせばいいというわけではないことをご理解ください。

猫の便秘解消方法2.消化性の高いキャットフード

肉や魚メインのキャットフード

猫が消化しやすい原材料が多く配合されたキャットフードは便秘解消に効果的です。うちの猫も最も効き目が出たのはこの方法でした。

動物の肉や魚など消化率の良い原材料が多く配合されたキャットフードを使用することで猫の体への負担が少なくなり、うんち自体もとても健康的になりました。

穀物は便秘や下痢の原因に

もしすでに食物繊維豊富なキャットフードを与えていて便秘や下痢になったなら、その食物繊維が便秘の原因かもしれません。

その場合は反対に穀物など食物繊維が多い原材料が使われていないグレインフリーキャットフードを選ぶことで便秘が改善される可能性が高いです。

猫の便秘解消方法3.乳酸菌サプリやヨーグルト

市販のサプリや便秘解消食品

市販の猫専用の乳酸菌サプリメントやヨーグルトで便秘を解消する方法もあります。

便秘に効果のある成分をダイレクトで届けることができるため他の方法よりも効果が出やすいかもしれません。また指定や目安の量を守って与えればいいだけなので実践するのも比較的簡単だと思います。

猫によっては効かない、嫌がる

ただ好き嫌いが多い猫や警戒心の強い猫は、サプリやヨーグルトを与えても食べないかもしれません。

また食べても効果の有無や出方も猫によってそれぞれなので、あまり期待し過ぎるべきでもないかと思います。

猫の便秘解消方法4.便秘解消マッサージ

お腹をくるくるマッサージ

便秘の猫も人間同様にお腹にガスが溜まっている場合があるので、日頃から猫のお腹周りを、円を書くようにやさしくマッサージすることで、便秘解消の効果が期待できます。

愛猫とのコミュニケーションを取るという意味でも一石二鳥になるので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は猫の便秘について管理人の意見も交えながらご紹介しました。まとめとしては、

  • 猫の便秘の主な原因は、腸の動きの鈍り
  • 食物繊維の多い食事を与える
  • 食物繊維の多い食事で便秘になった場合にはグレインフリーキャットフードを検討
  • お腹周りのマッサージでガス抜きをしよう

このような感じになります。ただの便秘と侮らず、猫の腸の健康もしっかり考えてあげましょう!

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一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。日本化粧品検定協会会員。