

猫のしっぽの役割
バランスをとる
猫のしっぽの役割として「バランスをとる」があります。
よく家の塀などの上を器用に歩いている猫を見ますが、しっぽをバランス棒のようにうまく使ってバランスをとり、どんな細い道でも颯爽と歩くことができます。
また立ち上がるときもしっぽを付けて3点になるような形で体をサポートしたり、猫特有の安定感のあるジャンプもしっぽが活躍しています。
気持ちを表現する
猫のしっぽの動きにはさまざまな気持ちが込められています。例えばしっぽで叩く、絡ませる、左右に振る、ピンと立つ、などあらゆる動きをして何かしらの気持ちを表現しているため、それを読み取ることで猫の気持ちを理解することができます。
猫のしっぽの構造
骨
猫の尻尾は胸椎、腰椎といった背骨からそのまま伸びるように尾椎へと繋がっています。腰椎と尾椎の間に仙椎という骨が3個あり、ここに足の骨が繋がっています。
尾椎は数が決まっていないので、猫によって違いがあります。
神経
尻尾は脊椎に直接繋がっているので非常に敏感で、少しでも触るとビンッと跳ね上げて嫌がります。しっかり正中尾動脈という血管が流れています。
しっぽの動きで分かる猫の気持ち
しっぽをピンと立てる
しっぽが垂直に立ち、先端が少し曲がっている場合、猫はリラックスしていて、機嫌が良い状態です。この動きは、猫が飼い主さんや他の猫に対して友好的で安心しているサインでもあります。特に子猫が母猫に近づくときにこのポーズをよくします。
ごはんのるんるん気分のときによく見られます。
しっぽをパタパタ
パタパタとしている時はなにかを気にしているか、イライラしている時にみられます。
例えば動くおもちゃで遊んでいると、捕まえる姿勢に入る前にしっぽをパタパタとさせて、気になっていることを表現します。また触られたくない時に触っているとしっぽをパタパタとさせて、早くやめるように催促したり、アピールをします。
しっぽを巻き付ける
安心、甘えを表しています。巻き付けることで距離は近く、すぐに動くこともしにくくなります。それだけ安心していて、穏やかであることを表しています。
しっぽを逆立てる
よく起こった猫を絵に描く時はしっぽを大きく逆立てて書きますが、そんな絵のように逆立てている時は威嚇している時です。それ以上近づいたら攻撃するぞという意味もありますが、威嚇することでケンカを避け、怪我をすることを避けるためにも使われます。
しっぽを隠す、足の間に入れる
萎縮し、小さくなっていることを表しています。野良猫ではケンカになりそうな時に弱い猫に見られます。飼い猫の場合ほとんど見ることができないと思いますが、雷や大きな音に驚いた時などに見られるかもしれません。
しっぽの形
さまざまな形をした猫が世界中で見られます。短いしっぽや、くるくる巻かれているしっぽの猫は、しっぽの動きが少ないので気持ちが分かりにくいかもしれません。
引用:American Exotic Cats
マンクスレンジ
フルテイル、ロンギー、スタンピー、ランピーライザー、ランピー
基本的なしっぽの形で長さ別になっています。
リングテイルレンジ
フランクカーヴ、アエリアルカーヴ、フラットトゥバック
長いしっぽが曲線を描いて曲がっています。
ボブテイル
非常に短いしっぽで、1回から数回折れ曲がっているのが特徴です。
コークスクリュー
長いしっぽがくるくると巻かれていて、豚のしっぽに似ているのでピギーテイルとも言われています。
キンクドゥテイル
長いしっぽが折れ曲がっているのが特徴です。
短いしっぽ(ボブテイル)
日本では途中からぽっきりと折れ曲がったような「鍵しっぽ」と言われるしっぽを持つ猫が多く、ジャパニーズボブテイルと言われています。
この日本人には見慣れた鍵しっぽですが、実はどこにでもいるわけではなく、世界においては非常に希な品種です。
似たものにイギリスのマンクスという猫種がしっぽが非常に短いです。
短いしっぽは一部の島国だけで見られると言われています。これは島国という外部からの遺伝子の提供が限定された環境だからこそ、バランスの取りにくい劣勢の遺伝子が淘汰されずに生き延びたからと言われています。