猫といえば、自由きままで誰にも従わない性格。そんなのんびりした猫に魅力を感じている飼い主さんは、しつけを一切しないという方も多いかもしれません。ただ猫と生活していく上で、最低限のしつけをした方が飼い主さん自身も楽になりますし、コードを噛まないなどのしつけは猫の安全面においても大切なことです。
今回は猫のしつけの方法や猫のしつけで便利なグッズやアプリ、そして猫のしつけでしてはいかないNG行動を中心にご紹介していきたいと思います。
猫のしつけ方法:良い行動でご褒美
おやつを使う
猫のしつけには、ペナルティや罰を与える方法ではなく、猫の大好物を使って伸ばす方法を用います。猫の大好きなおやつをつかったしつけ方法は、猫にとってストレスもなく、飼い主さんへの好感度を下げることなくしつけることができます。
良い行動の直後に
具体的な方法としては、猫が正しい場所でトイレができた時、用意された場所で爪がとげた時などにすぐにご褒美を与えます。
猫のしつけ方法:音でびっくり
猫が驚く音で
悪い行為をした時に、音でビックリさせるという方法も猫のしつけとして有効です。びっくりする音にはいろいろありますが、基本的に猫は大きな音が苦手で、猫によっては生活音でも必要以上に驚くことも。
ただこれが有効なのは現在進行形でその行為をしている状態で、コードをかじっている、オシッコをしている、まさにその瞬間にびっくりさせる必要があります。
注意点
注意したいのは、日常生活で鳴ってしまう可能性のある音は避けること、また金属音は使用しないことです。日常で使用する掃除機やドライヤーなどは、猫のしつけ以外でも使用するので、猫が日常的に怖がってしまったり、反対に慣れてしまっている可能性があります。
注意点を踏まえて、猫を音でビックリさせるおすすめの方法をいくつかご紹介したいと思います。
スプレー缶の音
スプレー缶を使って出すシューという音は、猫にとってヘビを連想させる音のためびっくりさせやすいビックリグッズとなります。猫に風を吹き付けるのではなく、音だけ聞かせます。
エアダスターなどを使えば、変な匂いや物質もでないので、猫のしつけにも便利です。
超音波が出るアプリ
猫が嫌いな超音波の音が出るアプリを使うことで、猫がいけない行動をした時にアプリで猫が嫌いな音を出すことで、猫のしつけをすることができます。
この最大のメリットは、手軽でコストがかからないことに加えて、飼い主さんとの信頼関係が壊れにくいということです。スマホを置いておけば、飼い主さんが鳴らしているようには見えないので、猫が飼い主さんを嫌いになりにくいです。
しつけの際の注意点
行動中または直後
ご褒美を使ったり音で驚かしたりの方法は簡単ですが、しつけは必ず猫が行動を起こしている時か、その直後に行わなければなりません。
良い行動にしろ悪い行動にしろ、猫がした行動から時間が経ってしまった状態で、猫にご褒美をあがたりビックリさせたりすると、猫が何に対してご褒美をもらっているのか、何に対してビックリさせられて何がよくなかったことなのかが分かりません。
褒めるご褒美は無意味?
犬にとっては大きなご褒美になる「褒める」という行為ですが、猫にとって褒めることは、そこまで大きなご褒美にはならないようです。
猫には犬ほど「褒められたい」「認められたい」という欲求がないため、良い行為をした猫を沢山褒めても、猫にとっておやつをもらった時のようなご褒美感は少なく、しつけにおいてはあまり有効ではないかもしれません。
もちろん、普段のスキンシップとして褒めたり話しかけながら撫でたりするコミュニケーションは大切です。ただしつけの際には他の方法が有効かもしれません。
猫のしつけとしてNGな方法
猫のしつけの中でしてはいけないNG行動もあります。NGの行動とその理由をご紹介するので、これだけはしないようにしてください。
閉じ込める
猫がいたずらをしたり、ソファーで爪を研いだ、などの理由で、猫をドアの開かない一室に閉じ込めてしまうのはやめましょう。
猫を閉じ込めていけない理由には、
- 猫にとって大きなストレスになる
- 脱水症状を引き起こす可能性
- 人間を怖がるようになる
- 凶暴化して噛み付いたりひっかいたりする
などがあります。猫は家になつくとも言われるほど、環境に気を使わなければいけない生き物です。一室に長い時間閉じ込められると、猫にとっては当然大きなストレスになりますし、閉じ込める部屋や閉じ込める部屋によっては脱水症状を引き起こす可能性もあります。
またそれだけでなく精神的にも大きなショックとダメージを負うため信頼関係が壊れることも。猫によっては人間やその家自体を怖がるようになったり、怖さから凶暴化してしまったりすることもあります。
猫に叩いたり暴力をふるう
猫に限らず問答無用でNGです。悪いことをして叩いたりなどするのは、良くない行動の抑制にはなるかもしれませんが、猫との信頼関係は崩れます。
上でも話したように、自分に対して恐怖心を抱いたり、恐怖心から凶暴化して襲いかかってきたりといった行動をさせてしまう可能性もあります。
猫が怪我をしない程度の痛みでも、猫は飼い主さんに触れられることを嫌がるようになるでしょう。
大きな声で怒る
有効なしつけ方で大きな音を出す方法を紹介しましたが、飼い主さん自身が大きな声を出して猫を怒るのは良い方法ではありません。
猫は大きな声を出して怒る飼い主さんを怖がるようになってしまいます。信頼していた飼い主さんに怒られたことが、猫にとって大きなストレスになってしまったり、飼い主さんの前で萎縮する態度を見せるようになるかもしれません。
猫のしかり方のまとめ
猫の叱り方は犬のように馴染みがない分、難しいかもしれませんが、最低限のしつけができれば、猫にとっても飼い主さんにとってもより快適な生活ができると思います。
そのためにも、しつけの準備と、猫にとってストレスのない環境作り、そして猫の大好物になる美味しいおやつを用意しておきましょう!