キャットフードのアプリコット(アンズ)。抗酸化作用のあるビタミンCやβカロテンが豊富!種のシアン化物に注意

キャットフード アプリコット アンズ 猫

キャットフードの原材料:アプリコット(アンズ)

アプリコット(Apricot)はバラ科サクラ属植物の果実で、日本ではアンズ、カラモモと呼ばれています。

爽やかな酸味と甘さをもつジューシーなフルーツで果実酒やジャムなどに利用されています。アプリコット(あんず)は梅や桃、スモモと近い品種で、中央アジアからトルコやイラン、ヨーロッパに広がっていきました。

キャットフードでもいくつかアプリコットを使用した製品が見られます。

アプリコットをつかったキャットフード
  • ベストセレクション チキン&キジ&アプリコット
  • フォルツァ10 ミスターフルーツ アダルトインドア
  • キャッツファインフード クラシック No.7 ヴェール

アプリコット(あんず)の栄養素と猫におけるメリット

抗酸化作用のあるビタミンCやβカロテンが豊富

アプリコットには抗酸化作用のあるビタミンCやβカロテンが豊富に含まれています。

抗酸化作用は体内や食物中の酸化反応による活性酸素の生成を抑制し、細胞や組織を酸化ストレスから保護する働きのことで、老化や慢性疾患の予防や健康維持に役立つとされています。

食物繊維による消化器官や腸内環境サポート

また、アプリコットには食物繊維も豊富です。食物繊維は腸内の不要物を掃除したり、腸内の善玉菌の餌になることで腸内環境を整え、便秘の予防や正常な消化機能のサポートします。

また腸内環境を整えることで腸内に存在する免疫細胞を正常に機能させ、体内の免疫力の向上や維持に役立ちます。

アプリコット(あんず)の注意点、毒性や副作用

種にはシアン化合物が含まれる

アプリコットの果実には真ん中に大きな種がありますが、種や核にはアミグダリンというシアン化物が含まれています。

シアン化合物(アミグダリン)は猫にとって有毒で、摂取すると吐き気や嘔吐、めまい、運動失調、興奮、呼吸困難などの中毒症状を起こす可能性があるため、種や核は必ず取り除いてから与えるようにしましょう。

糖分が多いため与え過ぎに注意

アプリコットをはじめ果物には果糖(フルクトース)という糖分が多く含まれています。過剰な糖分摂取は、肥満や糖尿病を引き起こす原因になるので少量ずつ与えてください。

桃アレルギーの猫は注意

桃にアレルギーがある場合、交差反応でアプリコット(あんず)にもアレルギー反応が出やすいため、桃にアレルギーのある猫にはおすすめしません。

まとめ

  • アプリコットは抗酸化作用のあるビタミンC、βカロテンが豊富
  • 種には猫に有害なシアン化合物(アミグダリン)が含まれるので注意
  • 桃アレルギーの猫は注意
キャットフード 果物

キャットフードの果物(フルーツ)一覧。栄養素と特徴、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富!

2019年8月27日

ABOUTこの記事をかいた人

アバター画像

一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。日本化粧品検定協会会員。